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名刺交換のマナー 順番・渡し方・受け取り方と交換した後の扱い

名刺交換の順番、渡し方と受け取り方、商談の間の置き方を、一般的な作法として例文つきで説明します。受け取った後の保管・使い方・処分は個人情報保護法と個人情報保護委員会のガイドラインで確かめ、名刺を切らしたときやオンラインで会うときの対応もまとめました。

公開 約7分ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆チェック済み
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名刺交換のマナー 順番・渡し方・受け取り方と交換した後の扱い

この記事でわかること

  • 誰から先に渡すか、どう名乗って渡し、どう受け取るかを、一般的な作法とそのまま使える言葉で確かめられます。
  • 商談の間の名刺の置き方と、名刺を切らした・読み方が分からないなど、迷いやすい場面の対応が分かります。
  • 受け取った名刺は個人情報です。保管・使い方・処分で気を付けることを、法律と委員会のガイドラインで確かめられます。
対象新人・若手

名刺交換は、初めて会った人と数十秒で終える短いやり取りです。ただ、その数十秒で相手は会社名と名前を覚え、こちらの印象を決めていきます。この記事では、名刺交換の順番と渡し方・受け取り方を、一般的な作法として整理しました。交換した後の名刺の扱いは、個人情報保護法と個人情報保護委員会の資料で確かめています。

名刺交換の作法は「決まり」ではなく慣習

最初に押さえておきたいのは、名刺交換の作法は法律や公的な決まりではなく、慣習だということです。会社や業界、地域によって細かな違いがあり、どれか一つだけが正しいわけではありません。迷ったときは、同行する上司や先輩のやり方に合わせるのがいちばん確かです。

作法の目的は、相手が名前と会社を覚えやすく、受け渡しで慌てないようにすることです。文化庁「敬語の指針」は、敬語を使う基盤を「相互尊重」に置いています。名刺交換の作法も、相手を尊重する気持ちを形にしたものと考えると、細かな手順に振り回されずに済みます。

一方で、受け取った名刺に書かれた氏名や連絡先は個人情報です。こちらは慣習ではなく法律が関わるので、後半で分けて説明します。

誰から先に渡すか

一般的には、訪問した側や立場が下の人から先に差し出します。訪ねてきた側がまず名乗る、と考えると覚えやすい順番です。

場面 一般的な順番
訪問先で会う 訪問した側から先に差し出す
立場に差がある 立場が下の人から先に差し出す
上司と同行している 上司どうしが交換してから、自分が交換する
相手が複数いる 役職の高い人から順に交換する
相手が先に差し出した 先に受け取り、「申し遅れました」と自分の名刺を渡す

順番を間違えても、それだけで失礼になるわけではありません。相手が先に出してきたら、慌てずに受け取り、すぐに自分も名乗れば十分です。

上司と同行するときの段取り

上司と一緒に訪問するときは、上司どうしの交換が終わるまで、少し後ろで名刺入れを手にして待ちます。相手が複数いるときは、上司が交換を終えた相手から順に、役職の高い人から交換していきます。

段取りで迷いやすいのは、相手が何人来るか分からない場面です。訪問の前に、相手の出席者と役職を上司と確かめておくと、名刺の枚数も交換の順番も落ち着いて準備できます。分からないときは、多めの名刺を用意しておけば困りません。

新人のうちは、上司から「うちの新人の山本です」と紹介されてから名乗る流れもあります。その場合は紹介を受けて一歩前に出て、「山本と申します。どうぞよろしくお願いいたします」と名刺を差し出します。

図解。上段は3つの区画。誰から先に渡すか: 訪問した側から先に、立場が下の人から先に、上司と同行したら上司どうしが交換してから自分、相手が複数なら役職の高い人から、相手が先に出したら先に受け取り申し遅れましたと渡す。差し出すとき: 立って相手の正面へ、相手が読める向きに、胸の高さで両手で、社名から名乗る、文字を指で隠さない。受け取るとき: 両手で受け取る、名前を確かめる、読み方が分からなければ尋ねる、同時交換は右手で渡し左手で受けてすぐ両手に、すぐにしまわない。中段は相手が3人のときのテーブルの配置図で、名刺を相手の席の並びと同じ順に置き、いちばん上位の部長の名刺を名刺入れの上に載せている。下段はよくある迷いの表(名刺を切らした、上司が先に交換している、テーブル越しにしか渡せない、名前の読み方が分からない、オンラインで初めて会う)。
名刺交換の順番と、差し出し方・受け取り方・商談の間の置き方作成: 編集部 / もとの資料: 文化庁「敬語の指針」(言葉づかい)

渡し方と受け取り方

差し出すとき

名刺は、立ち上がって相手の正面で渡します。テーブル越しになる場合は、回り込める場なら回り込み、難しければ「テーブル越しに失礼いたします」と一言添えます。名刺入れから出した名刺を、相手が読める向きにして胸の高さで両手で持ち、会社名と名前を名乗りながら差し出します。

名乗るときの「申します」は、敬語の指針でいう謙譲語Ⅱ(丁重語)で、自分のことを相手に丁重に述べる言い方です。「山本と申します」と名乗れば、初対面の相手にも改まった印象で伝わります。

受け取るとき

受け取るときは「頂戴いたします」と言って、両手で受けるのが一般的です。受け取ったら名前を確かめ、読み方が分からなければその場で尋ねます。あとで呼び間違えるより、最初に聞く方が相手にとっても気持ちのよいやり取りになります。

お互いが同時に差し出したときは、一般的には右手で自分の名刺を渡し、左手で相手の名刺を受け、すぐに両手で持ち直します。

商談の間は、名刺をテーブルに置いておく

受け取った名刺は、すぐにしまわず、話の間はテーブルの上に置いておくのが一般的です。1枚なら名刺入れの上に、複数なら相手の席の並びと同じ順に置くと、顔と名前が一致して呼び間違いを防げます。複数のときは、いちばん上位の人の名刺を名刺入れの上に置く形が一般的です。

話が終わったら、「失礼いたします」と言ってから名刺入れに収めます。書類を片付けるときに、名刺を書類の下に挟んだまま持ち帰ってしまうことがあるので、帰る前に枚数を確かめておくと安心です。

研修などでは、差し出す名刺の高さを相手より低くする、といった細かい作法が教えられることもあります。ただ、これらに公的な決まりがあるわけではありません。相手が受け取りやすい位置で、名乗りながら丁寧に渡せていれば十分です。オンライン会議で初めて会うときは名刺を渡せないので、会議の前後に、メールの署名などで連絡先を伝えます。

受け取った名刺は個人情報 保管・使い方・処分

ここからは慣習ではなく、法律の話です。個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)は、連絡先や会社での職位・所属と本人の氏名を組み合わせた情報を、個人情報の例に挙げています。名刺はまさにこの組み合わせです。

図解。上段は4つの区画。1 当日: 会った日と用件をメモ(相手の前では書かない)、名前の読みを書き添える、お礼のメール、会社の名刺管理の方法で登録。2 保管: 安全管理の措置(法23条)、机に出しっぱなしにしない、共有する範囲を決める、私物の端末に勝手に取り込まない。3 使う: 利用目的の範囲で(法18条)、所属を明らかにして交換した名刺なら自社の宣伝のメールは利用目的が明らかと解される(Q&A4-16)、特定電子メール法なども関わる、別の用途の前に確かめる、本人の同意なく第三者に渡さない(法27条)。4 処分: 不要になったら遅滞なく消去に努める(法22条)、紙はシュレッダー、データも消す、異動・退職時は引き継ぎ持ち出さない。下段は個人情報データベース等に当たる例・当たらない例の表(名刺の情報を表計算ソフトで整理は当たる、独自の分類の名刺入れは当たらない、業務に使う本人だけのアドレス帳は当たり得る、など)。
受け取った名刺の扱い。当日・保管・使う・処分の4段階と関わる決まり作成: 編集部 / もとの資料: 個人情報保護法(e-Gov 法令検索)・個人情報保護委員会 ガイドライン(通則編)・Q&A

会社の「個人情報データベース等」に当たることがある

同じガイドラインは、「個人情報データベース等」に当たる例も挙げています。従業者が名刺の情報を、業務用パソコン(持ち主を問わない)の表計算ソフトなどで入力・整理している場合です。反対に、自分の名刺入れを他人には容易に検索できない独自の分類で分けている場合は、当たらない例です。

委員会のQ&A(1-37)は、本人しか使えない状態のアドレス帳や整理した名刺について説明しています。私的な使用だけなら会社の個人情報データベース等に当たらないが、業務に使っているなら当たり得る、という考え方です。仕事で受け取った名刺は、会社の情報として扱うものと考えておきましょう。

使うときと、処分するときの決まり

名刺の扱いに関わる主な条文は次のとおりです(2026年10月時点)。

条文 中身(要約) 名刺での例
第18条 本人の同意なく、利用目的の達成に必要な範囲を超えて扱わない 会社の利用目的に入っていない用途に使わない
第21条 利用目的をあらかじめ公表していなければ、取得後すぐに通知か公表する。取得の状況から目的が明らかな場合などは除く 会社のプライバシーポリシーで公表している目的に沿って使う
第22条 使う必要がなくなったら、遅滞なく消去するよう努める 不要な名刺はシュレッダーで、登録したデータも消す
第23条 漏えいなどを防ぐため、必要かつ適切な安全管理の措置をとる 机に出しっぱなしにせず、会社の方法で保管する
第27条 法令に基づく場合などを除き、本人の同意なく第三者に提供しない 名刺の情報を社外の人に渡さない

ガイドラインは、名刺は本人が自分の意思で簡便な形で渡すものなので、申込書などと違って利用目的を事前に明示する義務は課さないとしています。そのうえで、あらかじめ利用目的を公表しておくか、取得後すぐに通知か公表をする必要がある、と説明しています(取得の状況から利用目的が明らかな場合などは除く)。

委員会のQ&A(4-16)は、会社の従業者であることを明らかにして名刺を交換した場合を取り上げています。その連絡先に自社の広告宣伝の冊子やメールを送ることは、取得の状況からみて利用目的が明らかな場合に当たる、という解釈です。ただし、特定電子メール法などほかの法令も守る必要がある、と添えています。

異動や退職のときは、手元の名刺を会社の決まりに沿って後任に引き継ぐか処分し、自宅などに持ち出さないようにします。名刺管理ソフトに登録したデータも同じです。仕事で受け取った名刺は、担当者個人のものではなく、会社が預かっている情報だからです。

なお、個人情報保護法の改正法が2026年7月17日に公布されました。一部を除き、公布日から2年以内で政令で定める日に施行されます。条文の番号や中身が変わることがあるので、会社の規程を見直すときは最新の条文を確かめてください。個別の判断に迷うときは、社内の個人情報の担当部署か、個人情報保護委員会の相談窓口に確かめると確実です。

今日からできること

  1. 名刺入れの名刺を補充し、折れや汚れがないか確かめる。
  2. 「株式会社〇〇 総務部の山本と申します」と、名乗りの一文を声に出してみる。
  3. 会社の名刺管理の決まり(どこに登録するか・誰と共有するか・どう処分するか)を確かめる。
  4. 机の引き出しにたまった名刺を整理し、使わないものは会社の方法で処分する。

名刺交換のあとは、その日のうちか翌営業日にお礼のメールを送っておくと、次の連絡もしやすくなります。書き方は、ビジネスメールの書き方 件名・宛名・結びとCC・BCCの使い分けにまとめています。応接室や会議室でどこに座るかは、席次の基本を図解 会議室・応接室・タクシー・エレベーターの上座をご覧ください。

よくある質問

Q名刺は、相手と自分のどちらが先に出すものですか。

A一般的には、訪問した側や立場が下の人から先に差し出します。上司と同行しているときは、上司どうしが交換してから自分が交換します。相手が先に差し出したときは、まず受け取り、「申し遅れました」と言って自分の名刺を渡せば問題ありません。

Q名刺を切らしてしまったら、どうすればよいですか。

A「申し訳ございません。ただいま名刺を切らしております」とお詫びし、会社名と名前を名乗ります。相手の名刺は受け取り、後日、名刺を郵送するか、お礼のメールの署名で連絡先を伝えるのが一般的です。

Q受け取った名刺は、自分だけで管理してもよいですか。

A個人情報保護委員会のQ&Aは、本人しか使えない状態の名刺やアドレス帳でも、業務に使っているなら会社の個人情報データベース等に当たり得ると説明しています。会社の名刺管理の決まりに沿って保管し、私物の端末やアプリに勝手に取り込まないようにします。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月18日)

執筆

ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の資料・公的な統計などの一次情報を調べて、バックオフィスの仕事・ビジネスマナー・会社のしくみの解説記事と図解を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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