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事務職の有効求人倍率・賃金・人数 データで見る2026年の今

事務職は何人いて、求人倍率と賃金はどのくらいか。総務省統計局「労働力調査」と厚生労働省「一般職業紹介状況」「賃金構造基本統計調査」の公式の数字で、事務従事者の人数・有効求人倍率・所定内給与額を図と表で整理し、数字の読み方と次にできることをまとめました。

公開 約10分ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆チェック済み
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事務職の有効求人倍率・賃金・人数 データで見る2026年の今

この記事でわかること

  • 事務従事者は2025年平均で1,448万人。職業別で最も多く、10年で186万人増えました。
  • ハローワークの事務の有効求人倍率は2026年8月に0.37倍。一般事務は0.29倍です。
  • 事務従事者の所定内給与額は令和7年で334.1千円。職種・男女・会社の規模で差があります。
対象人事総務実務

「事務職は人気が高く、求人の競争が激しい」とよく言われます。実際の数字はどうなっているのでしょうか。この記事では、総務省統計局と厚生労働省の統計から、事務の仕事をする人の数・有効求人倍率・賃金を図と表で整理します。どの数字にも、もとの調査と表の名前、何年何月の値かを添えました。

事務職を数える3つの統計 それぞれ何を数えているか

統計の上では、事務職は「事務従事者」と呼ばれます。日本標準職業分類にもとづく区分です。一般事務、会計事務、生産関連事務、営業・販売事務、外勤事務、運輸・郵便事務、事務用機器操作の7つに分かれます。

この記事では、性格の違う3つの統計を使います。

統計(発表する機関) 数えているもの この記事で使う時点 公表日
労働力調査(総務省統計局) 事務の仕事をしている人の数(就業者) 2025年平均 2026年1月30日
一般職業紹介状況(厚生労働省) ハローワークの求人と求職者の数・求人倍率 2026年8月分 2026年10月2日
賃金構造基本統計調査(厚生労働省) 6月分の賃金と前年1年間の賞与 令和7年(2025年6月分) 2026年3月24日

3つは対象も時点も違います。同じ「事務」でも、数えている人の範囲が違うことを頭に置いて読み進めてください。

事務の仕事をする人は1,448万人 職業別で最も多い

労働力調査の長期時系列表6-1(職業別就業者数)によると、2025年平均の事務従事者は1,448万人でした。就業者全体の6,828万人のうち、約2割(21.2%)にあたります。11の職業の中で最も多く、2番目は専門的・技術的職業従事者の1,352万人です。

労働力調査の2025年平均の職業別就業者数を横棒で比べた図。事務従事者1,448万人が最も多く、専門的・技術的職業従事者1,352万人、サービス職業従事者862万人、生産工程従事者844万人、販売従事者806万人、運搬・清掃・包装等従事者505万人、建設・採掘従事者273万人、輸送・機械運転従事者214万人、農林漁業従事者182万人、管理的職業従事者125万人、保安職業従事者120万人と続く。下段に事務従事者の推移(2009年1,246万人、2015年1,262万人、2020年1,360万人、2025年1,448万人)、男女の内訳(女性881万人、男性567万人、女性の割合60.8%)、就業者の定義などの読み方を示す。
職業別の就業者数(2025年平均)と事務従事者の推移・男女の内訳作成: 編集部 / もとの資料: 総務省統計局「労働力調査(基本集計)」長期時系列表6-1
職業(大分類) 就業者数(2025年平均)
事務従事者 1,448万人
専門的・技術的職業従事者 1,352万人
サービス職業従事者 862万人
生産工程従事者 844万人
販売従事者 806万人
運搬・清掃・包装等従事者 505万人
建設・採掘従事者 273万人
輸送・機械運転従事者 214万人
農林漁業従事者 182万人
管理的職業従事者 125万人
保安職業従事者 120万人
就業者の総数 6,828万人

出典: 総務省統計局「労働力調査(基本集計)」長期時系列表6-1 職業別就業者数(2009年12月改定分類)・全国・2025年平均(2026年1月30日公表)。割合は編集部が計算しました。

10年で186万人増え、女性が約6割

事務従事者は2015年の1,262万人から、2020年に1,360万人、2025年に1,448万人と増えてきました。10年で186万人の増加です。2025年の内訳は女性881万人、男性567万人で、女性が約6割(60.8%)を占めます。

年(年平均) 事務従事者 うち男性 うち女性
2009年 1,246万人 502万人 743万人
2015年 1,262万人 509万人 753万人
2020年 1,360万人 541万人 819万人
2025年 1,448万人 567万人 881万人

表の値は資料のとおりで、男女の和が総数と一致しない年があります。

事務の有効求人倍率は0.37倍 求職者が求人を上回る

有効求人倍率は、ハローワークで受け付けている求人の数(月間有効求人数)を、仕事を探している人の数(月間有効求職者数)で割った値です。1倍を下回ると、求人より求職者のほうが多いことを表します。

厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」の参考統計表6によると、事務従事者の有効求人倍率は0.37倍でした。常用(パートタイムを含む)の値で、職業計の1.06倍を大きく下回ります。事務従事者の有効求人は180,331人、有効求職者は492,278人です。8月にハローワークの紹介で事務の仕事に就いた件数(就職件数)は13,827件で、前年同月は14,300件でした。

ハローワークの2026年8月の職業別有効求人倍率を横棒で比べた図。保安職業従事者6.99倍、建設・採掘従事者5.10倍、サービス職業従事者2.63倍、輸送・機械運転従事者2.08倍、販売従事者1.85倍、専門的・技術的職業従事者1.73倍、生産工程従事者1.60倍、職業計1.06倍、農林漁業従事者1.02倍、管理的職業従事者0.81倍、運搬・清掃・包装等従事者0.66倍、事務従事者0.37倍。下段の表で事務の内訳を前年同月と比べ、外勤事務3.51倍、運輸・郵便事務2.68倍、生産関連事務1.31倍、営業・販売事務0.88倍、会計事務0.55倍、一般事務0.29倍、事務用機器操作員0.27倍。事務の有効求人180,331人に対し有効求職者492,278人。
職業別の有効求人倍率と事務の内訳(2026年8月・常用・パート含む)作成: 編集部 / もとの資料: 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」
職業(大分類) 有効求人倍率(2026年8月)
保安職業従事者 6.99倍
建設・採掘従事者 5.10倍
サービス職業従事者 2.63倍
輸送・機械運転従事者 2.08倍
販売従事者 1.85倍
専門的・技術的職業従事者 1.73倍
生産工程従事者 1.60倍
職業計 1.06倍
農林漁業従事者 1.02倍
管理的職業従事者 0.81倍
運搬・清掃・包装等従事者 0.66倍
事務従事者 0.37倍

出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」参考統計表6(全国計・常用(パート含む)・原数値・2026年10月2日公表)。

事務の中でも差がある 一般事務0.29倍、会計事務0.55倍

事務従事者を7つに分けると、倍率にはかなりの差があります。人数の多い一般事務従事者は0.29倍で、有効求人119,803人に対して有効求職者は409,453人でした。会計事務従事者は0.55倍、営業・販売事務従事者は0.88倍です。

区分 2026年8月 2025年8月 前年同月差(ポイント)
事務従事者(計) 0.37倍 0.40倍 -0.03
外勤事務従事者 3.51倍 3.15倍 +0.36
運輸・郵便事務従事者 2.68倍 3.09倍 -0.41
生産関連事務従事者 1.31倍 1.33倍 -0.02
営業・販売事務従事者 0.88倍 0.97倍 -0.09
会計事務従事者 0.55倍 0.61倍 -0.06
一般事務従事者 0.29倍 0.32倍 -0.03
事務用機器操作員 0.27倍 0.33倍 -0.06

出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」参考統計表6・7-1、e-Stat「第21表 職業別労働市場関係指標(実数)(平成21年改定)」の有効求人倍率(パートタイムを含む常用)。

外勤事務従事者は有効求人752人・有効求職者214人と、人数そのものが少ない区分です。少しの増減で倍率が大きく動くため、高い倍率だけを見て判断しないようにします。

年平均で見ると、事務従事者の倍率は少しずつ下がっています。職業計も同じ向きに動いています。

年(年平均) 事務従事者 一般事務従事者 会計事務従事者 職業計
2023年 0.45倍 0.37倍 0.68倍 1.19倍
2024年 0.44倍 0.36倍 0.68倍 1.14倍
2025年 0.42倍 0.34倍 0.62倍 1.12倍

出典: e-Stat「一般職業紹介状況 第21表 職業別労働市場関係指標(実数)(平成21年改定)」有効求人倍率(パートタイムを含む常用)・2026年10月2日公表。

事務従事者の所定内給与額は334.1千円 職種・男女・規模で差

賃金構造基本統計調査は、毎年6月分の賃金を調べる厚生労働省の調査です。令和7年の結果は、10人以上の常用労働者を雇用する民営事業所(52,242事業所)について集計されています。そのうち一般労働者(短時間労働者を除く常用労働者)の事務従事者は、所定内給与額の平均が334.1千円でした。

前年(令和6年)の321.4千円から上がり、一般労働者全体の340.6千円に近い水準です。所定内給与額は、6月分として決まった条件で支払われた給与から、残業代などの超過労働給与額を引いた額です。所得税や社会保険料を引く前の金額で、手取りではありません。

令和7年賃金構造基本統計調査の、事務の職種(小分類)別の所定内給与額を横棒で比べた図。企画事務員430.5千円、秘書375.8千円、運輸・郵便事務従事者346.5千円、外勤事務従事者337.5千円、総合事務員331.9千円、その他の一般事務従事者331.8千円、営業・販売事務従事者327.8千円、庶務・人事事務員326.1千円、生産関連事務従事者325.7千円、会計事務従事者321.3千円、事務用機器操作員279.5千円、電話応接事務員278.1千円、受付・案内事務員240.9千円。下段に男女別(男性395.5千円、女性287.9千円)、企業規模別(1,000人以上369.4千円、100〜999人318.1千円、10〜99人294.4千円)、比べる目安(一般労働者全体340.6千円、前年の事務従事者321.4千円など)を示す。
事務の職種別の所定内給与額(令和7年賃金構造基本統計調査)作成: 編集部 / もとの資料: 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種
職種(小分類) 所定内給与額 平均年齢 平均勤続年数
企画事務員 430.5千円 43.0歳 14.4年
秘書 375.8千円 45.7歳 12.5年
運輸・郵便事務従事者 346.5千円 48.6歳 17.1年
外勤事務従事者 337.5千円 49.4歳 12.8年
総合事務員 331.9千円 44.6歳 13.1年
その他の一般事務従事者 331.8千円 44.0歳 12.6年
営業・販売事務従事者 327.8千円 43.3歳 13.2年
庶務・人事事務員 326.1千円 44.9歳 13.3年
生産関連事務従事者 325.7千円 45.7歳 16.3年
会計事務従事者 321.3千円 44.0歳 12.8年
事務用機器操作員 279.5千円 43.4歳 11.7年
電話応接事務員 278.1千円 43.6歳 8.8年
受付・案内事務員 240.9千円 42.8歳 9.2年
事務従事者(計) 334.1千円 44.3歳 13.3年

出典: 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種 第1表・第2表(産業計・企業規模計(10人以上)・男女計・2026年3月24日公表)。

推計の人数がいちばん多い総合事務員(約127.7万人)は331.9千円でした。総務・人事の仕事にあたる庶務・人事事務員は326.1千円、経理事務員を含む会計事務従事者は321.3千円です。事務従事者の年間賞与その他特別給与額は、2024年の1年間で1,096.8千円でした。

平均は、給与の高い一部の人に引き上げられやすい数字です。職種 第18表で事務従事者の分布を見ると、真ん中の人の額(中位数)は295.0千円で、平均の334.1千円より39.1千円低くなります。下から1割の位置の額(第1・十分位数)は202.8千円、上から1割の位置の額(第9・十分位数)は515.8千円でした。

男女と会社の規模で差が開く

事務従事者を男女で分けると、男性395.5千円、女性287.9千円です。男性を100とすると女性は72.8で(編集部が計算)、一般労働者全体の男女間賃金格差76.6より差が大きくなっています。企業規模別では、1,000人以上が369.4千円、10〜99人が294.4千円でした。

区分(事務従事者) 所定内給与額 平均年齢 平均勤続年数
男性 395.5千円 45.7歳 15.7年
女性 287.9千円 43.3歳 11.5年
企業規模1,000人以上 369.4千円 44.3歳 14.9年
企業規模100〜999人 318.1千円 43.5歳 12.8年
企業規模10〜99人 294.4千円 45.8歳 11.3年

出典: 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種 第2表、男女間賃金格差は同「結果の概況」第1表。

平均の差には、年齢・勤続年数・役職・働く業種の違いが含まれます。この表だけでは、差が生まれる理由までは分かりません。業種ごとの給与と残業時間は、業種別の給与と残業時間 毎月勤労統計で比べる2025年の数字と読み方で比べています。

3つの数字を並べるときに気をつけること

人数・倍率・賃金を並べると、事務の仕事の全体像がつかみやすくなります。一方で、数え方の違いを無視すると読み違えます。

  • 人数の範囲が違います。 労働力調査の事務従事者は1,448万人です。賃金構造基本統計調査の事務従事者(一般労働者)は推計約600.9万人です。民営・10人以上の事業所で、短時間労働者を除いた人だけを数えています。
  • 時点が違います。人数は2025年平均、倍率は2026年8月、賃金は2025年6月分です。
  • 有効求人倍率はハローワークの数字です。働く人全体の転職のしやすさや、会社の採用の難しさをそのまま表すものではありません。

今日からできること

数字は、自分や自社の状況と並べたときに役に立ちます。読んだ後にできることを、立場ごとにまとめました。

事務の仕事をしている人・これから目指す人

  1. 自分の仕事が統計のどの職種に当たるかを、e-Stat の「役職及び職種解説」で確かめます。経理事務員は会計事務従事者、総務係事務員や給与係事務員は庶務・人事事務員に入ります。
  2. 自分の給与と比べるときは、職種と年齢をそろえます。e-Stat には職種(小分類)と年齢階級別の表(職種 第5表)があります。比べるのは残業代と賞与を除いた月の給与です。平均だけでなく、職種 第17表の中位数とも並べると、自分の位置がつかみやすくなります。
  3. 求人倍率の動きを追うときは、毎月の公表を前年の同じ月と並べて見ます。

採用を担当する総務・人事の人

この記事の数字は、2026年10月18日に各資料で確かめたものです。

よくある質問

Q事務職の有効求人倍率が低いのは、事務の仕事が減っているからですか。

Aそうとは言えません。有効求人倍率は、ハローワークで受け付けた求人の数を、仕事を探している人の数で割った値です。労働力調査では、事務の仕事をする人は2015年の1,262万人から2025年の1,448万人に増えています。倍率が低いのは、事務の仕事を探す人が求人より多いためです。

Q賃金構造基本統計調査の所定内給与額は、手取りの額ですか。

A手取りではありません。6月分としてあらかじめ決まった条件で支払われた給与から、残業代などの超過労働給与額を引いた額で、所得税や社会保険料を引く前の金額です。賞与も含みません。

Q経理や給与計算の担当は、統計のどの職種に入りますか。

A賃金構造基本統計調査の職種解説では、経理事務員は「会計事務従事者」に、給与係事務員や総務係事務員は「庶務・人事事務員」に入ります。迷ったときは e-Stat の「役職及び職種解説」で、含まれる職種の例を確かめてください。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月18日)

執筆

ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の資料・公的な統計などの一次情報を調べて、バックオフィスの仕事・ビジネスマナー・会社のしくみの解説記事と図解を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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