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社内のお知らせ文の書き方 読まれる件名と構成・すぐ使える文例

社内のお知らせが読まれないのは、件名と組み立てに原因があることが多いものです。文化庁「公用文作成の考え方」をもとに、種類と期限が分かる件名、結論から書く本文の順番、あいまいな言葉の言い換え、個人の情報の扱い、手続き・停止・規程の変更の文例をまとめました。

公開 約7分ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆チェック済み
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社内のお知らせ文の書き方 読まれる件名と構成・すぐ使える文例

この記事でわかること

  • 件名は【種類】・主題・期限や日付を1行で。「〇〇について」では読み手が何をすればよいか分からない。
  • 本文は結論・詳細・理由・問い合わせ先の順。最初の段落で「誰が・何を・いつまでに」を伝える。
  • 期限は日付と時刻で書き、病歴など個人の情報は載せる前に本人の了解を得た範囲にとどめる。
対象総務実務

社内のお知らせは、読まれなければ出していないのと同じです。けれども受け取る側には、毎日たくさんのメールやチャットが届きます。この記事では、文化庁の「公用文作成の考え方」(2022年1月の文化審議会建議)を拠りどころにします。読まれる件名と本文の組み立て、言葉の選び方、種類別の文例をまとめました。

読まれないお知らせに共通する4つのこと

総務や人事から出すお知らせが読まれないとき、原因はたいてい書き方にあります。よくあるのは次の4つです。

  • 件名が「〇〇について」で、何をすればよいか分からない
  • 結論が最後にあり、途中で読むのをやめると行動につながらない
  • 期限が「早めに」「後日」とあいまい
  • 1文が長く、日時や対象が文の中に埋もれている

「公用文作成の考え方」は国の文書のための指針ですが、読み手に伝わる書き方の考え方は社内の文書にも使えます。以下、この4つを順に直していきます。

件名は「種類・主題・期限」を入れる

「公用文作成の考え方」は、標題(タイトル)に主題と文書の性格を示し、1行に収めるよう求めています。「…について」とせず、より具体的な表現にする例も挙げています。

社内のお知らせなら、件名の先頭に【お願い】【変更】などの種類を付け、主題と期限か日付を続けます。読み手は件名だけで、自分が何かをする必要があるかが分かります。

中身が分からない件名 中身と期限が分かる件名
年末調整について 【お願い】年末調整の書類を11月13日(金)までに提出
健康診断のお知らせ 【お願い】健康診断の日時を10月30日(金)までに予約
メンテナンスについて 【停止】勤怠システム 10月24日(土)9時から12時まで
規程改定の件 【変更】旅費規程を11月1日から改定(日当の額)
防災訓練について 【開催】防災訓練 11月6日(金)14時から15分・全員

件名の日付と曜日は2026年の例です。種類の一覧は会社で決め、全員が同じものを使います。増やしすぎると見分けにくくなるため、7つ前後にとどめると扱いやすくなります。

左上は本文の順番5段階: 1 件名(【種類】+主題+期限や日付)、2 最初の段落(誰に・何を・いつまでにを2文で)、3 詳細(日時・場所・対象・方法を箇条書き)、4 理由・背景、5 問い合わせ先(部署・担当者・内線)。右上は件名の言い換えの表: 年末調整について→【お願い】年末調整の書類を11月13日(金)までに提出、健康診断のお知らせ→【お願い】健康診断の日時を10月30日(金)までに予約、メンテナンスについて→【停止】勤怠システム 10月24日(土)9時から12時まで、規程改定の件→【変更】旅費規程を11月1日から改定(日当の額)、防災訓練について→【開催】防災訓練 11月6日(金)14時から15分・全員。左下は件名の【】の例: お願い・周知・変更・停止・開催・注意・訃報。右下は公用文作成の考え方による文の決まり: 結論は最初の段落、一文が50〜60字ほどになったら見直す、一文の論点は一つ、三つ以上は箇条書き、早めにでなく日付と時刻、起点はから・比較はより、期間は起点と終点、常体と敬体を混ぜない。
読まれる社内のお知らせの組み立て。本文の順番・件名の言い換え・文の決まり作成: 編集部 / もとの資料: 文化庁「公用文作成の考え方」(文化審議会建議)

本文は「結論、詳細、理由、問い合わせ先」の順

「公用文作成の考え方」は、結論は早めに示し、続けて理由や詳細を説明するよう求めています。解説では、最後まで読まないと何を言おうとしているか分からない書き方を避け、結論はできれば最初の段落で示すよう書かれています。

社内のお知らせでは、次の順に組み立てます。

  1. 最初の段落: 誰に・何を・いつまでに、を2文で
  2. 詳細: 日時・場所・対象・方法を箇条書きで
  3. 理由・背景: なぜ必要かを短く
  4. 問い合わせ先: 部署・担当者・内線

社内向けなら、あいさつの前置きは短くて構いません。同じ解説は、通知の中心は相手に求める事柄とその方法を示す主文で、主文だけで足りるなら前文や末文は要らないとしています。

文は短く、期限は日付で書く

「公用文作成の考え方」は、文の書き方について次のような点を挙げています。

  • 一文を短くする。50〜60字ほどになってきたら、読みにくくなっていないか意識する
  • 一文の論点は一つにする
  • 三つ以上の情報を並べるときは箇条書きにする
  • 「早めに」「しばらく」のような言葉はあいまいになりがちなので、日付や時間を示す
  • 時や場所の起点には「から」を使い、「より」は比較に使う
  • 期間や区間は、起点と終点を示す

よくある言い換えを表にまとめます。

あいまい・紛らわしい 言い換え
早めにご提出ください 11月13日(金)17時までにご提出ください
後日ご案内します 10月30日(金)にメールでご案内します
午前10時より開始します 午前10時から始めます
幾つか変更があります 変更は3点です
しばらく使えません 10月24日(土)9時から12時まで使えません

見通しが立たず、数字で書けないこともあります。その場合は「当面」「当分の間」を使えばよいと、同じ考え方にも書かれています。

敬語は丁寧語を基本に、謙譲語の形を混ぜない

社内のお知らせは、です・ます(敬体)で統一すれば十分です。「公用文作成の考え方」は、一つの文書の中では常体と敬体のどちらかに統一するよう求めています。

気を付けたいのは、丁寧にしようとして、謙譲語の形を読み手の行動に使ってしまうことです。文化庁の「敬語の指針」は、「お知らせ」として配られた文書の「御在宅する必要はありません」を例に挙げています。「ご……する」は謙譲語の形なので、「御在宅の必要はありません」などにするよう解説しています(問12)。

社内のお知らせでよく見かける形と、その直し方は次のとおりです。

避けたい形 直した形
ご確認してください ご確認ください
ご参加してください ご参加ください
ご提出してください ご提出ください

人の情報は、載せる前に本人に確かめる

人事異動・休職・結婚・訃報など、社員個人に関わるお知らせは、書く前に本人(訃報なら遺族)に載せる範囲を確かめます。個人情報保護委員会のQ&Aは、従業員に関する情報も個人情報として法律の決まりに従って扱う必要があるとしています(1-20)。

病歴などは、個人情報保護法の「要配慮個人情報」に当たります(第2条3項)。厚生労働省のハラスメント対策のパンフレット(2026年7月作成)も、注意を促しています。病歴などの機微な個人情報を本人の了解を得ずに他の労働者に暴露することを、パワーハラスメント(個の侵害)に当たると考えられる例に挙げています。休職のお知らせには病名や理由を書かず、仕事の引き継ぎ先を中心に書きます。

訃報の知らせ方と文例は、会社の慶弔対応にまとめています。

種類ごとに入れる項目を決めておく

お知らせは、種類によって欠かせない項目が違います。停止のお知らせなら「いつからいつまで」と「その間どうするか」、規程の変更なら「何がどう変わるか」と「いつから」です。種類ごとに項目を決めておくと、書く人が変わっても抜けが出ません。

5つの区画。手続きのお願い: 対象になる人、出すもの・答えること、期限(日付と時刻)、出し方、出さないとどうなるか、問い合わせ先。設備・システムの停止: 止まるもの、止まる日時(始まりと終わり)、できなくなる作業、その間の代わりの方法、再開の知らせ方、問い合わせ先。行事・説明会: 日時と所要時間、場所かオンラインか、対象者と参加が必須か、申し込みの方法と期限、持ち物・事前にすること、問い合わせ先。規程・制度の変更: 何がどう変わるか(変更前と変更後)、いつから、対象者、理由、規程の本文の置き場所、問い合わせ先。人事・慶弔: 本人(遺族)の了解を得た範囲だけ、発令日や事実、仕事の引き継ぎ先、病名・休む理由は書かない(病歴は要配慮個人情報)、香典・供花などの扱い。
お知らせの種類別に必ず入れる項目。手続き・停止・行事・規程の変更・人事と慶弔作成: 編集部 / もとの資料: 文化庁「公用文作成の考え方」・個人情報の保護に関する法律

念押しと訂正は、元のお知らせにつなげて出す

期限の前の念押しや、出したお知らせの訂正は、元のお知らせにつなげて出すほうが混乱しません。新しい件名で一から書くと、読み手が前のお知らせと結び付けにくくなります。メールなら元のメールへの返信の形にし、件名の先頭に【再送】【訂正】を付けます。まだ済ませていない人だけに送れる場合は、そのほうが読み手の負担が減ります。

訂正では、何をどう直したかを最初に書きます。直した後の内容だけを書くと、読み手は前の内容との違いを自分で探さなければならないためです。

出す前のチェックリスト

出す手段も、種類ごとに決めておきます。全員に必ず届けたいものはメールと社内ポータルの両方に載せる、急ぎの停止はチャットでも流す、といった決め方です。「公用文作成の考え方」も、有効な手段・媒体を選び、読み手の利便性に配慮するよう求めています。

次にすることは、件名の【種類】の一覧と、種類ごとのひな形を1枚ずつ作ることです。ひな形があれば、書く人が変わっても同じ形でお知らせを出せます。

よくある質問

Q件名に【お願い】などを付けるのは失礼になりませんか。

A失礼かどうかの決まりはありません。社内向けのお知らせでは、読み手が件名だけで中身と自分のすることを判断できることを優先します。社外へのメールでは、会社の慣習に合わせます。

Q「午前10時より開始」は間違いですか。

A文化庁「公用文作成の考え方」は、時や場所の起点には「から」を使い、「より」は比較に使うよう示しています。紛らわしさを避けるため「午前10時から」と書きます。

Q休職する社員のことは、どこまで知らせてよいですか。

A本人の了解を得た範囲だけです。病歴などは要配慮個人情報に当たるため、病名や理由は書かず、仕事の引き継ぎ先を中心に知らせます。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月18日)

執筆

ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の資料・公的な統計などの一次情報を調べて、バックオフィスの仕事・ビジネスマナー・会社のしくみの解説記事と図解を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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