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議事録の書き方 決定事項と宿題が伝わる型・例文と早く仕上げる段取り

議事録は、決まったことと次に誰が何をするかを残す記録です。決定事項と宿題を上に置く型、そのまま使える例文、会議の前・中・後に分けた早く仕上げる段取り、あいまいな書き方の言い換え、取締役会・株主総会・衛生委員会など法律で書き方が決まった議事録をまとめました。

公開 約7分ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆チェック済み
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議事録の書き方 決定事項と宿題が伝わる型・例文と早く仕上げる段取り

この記事でわかること

  • 議事録は決定事項と宿題(何を・誰が・いつまでに)を上に置き、経緯は下にまとめると読まれる。
  • 会議の前に型を埋め、会議中は決まったことだけを書き、終わったらその日のうちに送ると早く仕上がる。
  • 取締役会・株主総会は会社法で記載事項と10年の保存が、安全・衛生委員会は記録の3年保存が決まっている。
対象新人・若手

議事録は、会議に出なかった人と、あとで振り返る自分たちのための記録です。書き方の決まりは、取締役会や株主総会など一部の会議を除いて法律にはありません。この記事では、決定事項と宿題が伝わる型と例文、会議の前・中・後に分けた段取り、法律で書き方が決まっている議事録をまとめます。

議事録は「何が決まり、誰が何をするか」を残すもの

議事録を開く人が知りたいのは、発言の順番より「結局どうなったか」と「自分は何をするのか」です。議事録には、主に3つの役目があります。

  1. 欠席した人や関係部署に、決まったことを伝える
  2. 「言った・言わない」を防ぐ、決定の記録になる
  3. 次の会議の出発点になる(前回の宿題の確認)

この役目から考えると、議事録の中心は決定事項と宿題です。発言を順に追った記録は、読む人が自分で要点を探さなければならず、忙しい人ほど読まなくなります。

会社法施行規則は、取締役会の議事録に書く内容を「議事の経過の要領及びその結果」としています。法律で書き方が決まった議事録でも、求められているのは経過の要点と結果です。社内の会議なら一字一句を残す必要はありません。ただし、交渉や聞き取りのように細かい記録が要る会議は、目的に合わせて詳しく残します。

議事録の型 決定事項と宿題を上に置く

型は、会社か部署で1つにそろえます。決定事項と宿題を上に置き、議論の経緯は下にまとめると、読む人は最初の数行で用が足ります。

4つの区画。1 基本の情報(会議の前に埋めておける): 会議名と回数、会議の目的、日時(開始と終了)、場所・方法、出席者と欠席者、記録した人、議題と配布資料。2 決定事項と宿題(いちばん上に置く): 決定事項は番号を振って言い切る、宿題は何を・誰が・いつまでに、期限は日付で書く、担当が決まらなければその場で確かめる、会議の最後に読み上げて確かめる、次回の日時と場所。3 保留と議論の要点: 前回の宿題の進み具合、保留にしたことと理由、次にどこで決めるか、決めた理由・前提にした数字、反対意見とその扱い、発言者の名前は判断に関わるときだけ。4 書かなくてよいこと: 雑談・あいさつ、言い直しや口癖、結論の出ない繰り返し、個人を責める言い方、配布資料に書いてあることの写し、会議の後で分かったこと(書くなら追記と分ける)。帯には、取締役会の議事録も書く内容は議事の経過の要領及びその結果(会社法施行規則101条)とある。
議事録の型。決定事項と宿題を上に置き、保留と議論の要点を下にまとめる作成: 編集部 / もとの資料: 会社法施行規則 第101条・文化庁「公用文作成の考え方」
欄 書くこと 書き方のこつ
基本の情報 会議名・回数・目的・日時(開始と終了)・場所や方法・出席者・欠席者・記録者・議題・配布資料 会議の前に埋めておける
決定事項 決まったこと 番号を振り、「〜とする」と言い切る
宿題 何を・誰が・いつまでに 期限は日付で。担当が決まらなければその場で確かめる
保留 決めなかったことと理由 次にどこで決めるかも書く
議論の要点 決めた理由・前提の数字・反対意見 発言者の名前は判断に関わるときだけ
次回 日時と場所 前回の宿題を議題に入れる

書かなくてよいのは、雑談やあいさつ、言い直し、結論の出ない同じ話の繰り返し、配布資料に書いてあることの写しです。会議の後で分かったことを書き足すときは、「追記」として会議中の内容と分けます。

社内の議事録で人を呼ぶときに「さん」を付けるか、役職名で書くかに決まりはありません。会社や部署で統一しておくと、書く人が迷いません。

オンライン会議の議事録で足すこと

オンラインや会議室との併用で開く会議では、対面だけの会議にはない記録が要ります。

  • 参加の方法(会議室・オンライン)を出席者ごとに書く
  • チャット欄で出た質問や決定も、議事録に移しておく
  • 画面で共有した資料の名前と版(日付)を書く
  • 通信が切れて抜けた人がいれば、その時間を書く

取締役会の議事録では、その場にいない取締役などが出席した場合の出席の方法も、書く事項に入っています(会社法施行規則101条3項1号)。社内の会議でも同じように残しておくと、あとで「誰がどこまで聞いていたか」を確かめられます。チャット欄は会議が終わると見返しにくくなるため、決定に関わるやり取りは会議中に議事録へ写しておくと安心です。

早く仕上げる段取り

議事録に時間がかかるのは、会議の後に録音やメモを聞き直し、一から文章にするからです。会議の前と最中に手を動かしておけば、会議の後の作業は整えて送るだけになります。

上段は3つの区画。会議の前: 型のファイルを開く、会議名・日時・出席者を埋める、議題を見出しにして並べる、配布資料の名前を書く、前回の宿題を一覧にする、録音は会社の決まりを確かめる。会議の中: 決まった瞬間に決定事項を書く、宿題は担当と期限まで書く、決まらない話は保留に移す、分からない言葉はその場で聞く、数字・名前は資料と照らす、最後に決定事項と宿題を読み上げる。会議の後: 議論の要点を整える、司会か上長に確かめてもらう、その日のうちに出席者と欠席者へ送る、訂正の期限を書き添える、決めた置き場所に保存する、次回の議題に宿題を入れる。下段は言い換えの表: 検討する方向で進める→11月4日の会議で決める。それまでに鈴木が費用を調べる、早めに対応する→佐藤が10月30日(金)までに対応する、前向きに検討→保留(理由: 費用が確かめられていない)、了承された→山田部長が了承した、なるべく早く共有する→当日17時までに出席者と欠席者へ送る、関係部署と調整する→田中が経理部と支払いの時期を調整する。
議事録を早く仕上げる段取り。会議の前・中・後にすることと、あいまいな書き方の言い換え作成: 編集部 / もとの資料: 文化庁「公用文作成の考え方」(文化審議会建議)

会議の前: 型を埋めておく

議題が届いたら型のファイルを開き、会議名・日時・出席者・議題・配布資料の名前を先に書きます。前回の宿題も一覧にしておくと、会議の冒頭で進み具合を確かめるときにそのまま使えます。議題の立て方は会議を短くする段取りも参考になります。

会議の中: 決まった瞬間に書く

発言を全部追おうとすると、肝心の決定を聞き逃します。決まったことは、決まったその場で決定事項の欄に書きます。宿題は、担当と期限まで書けないうちは「まだ決まっていない」と考え、その場で確かめます。

会議の最後の数分で、決定事項と宿題を読み上げて確かめます。ここで食い違いが見つかれば、会議の後に直す手間がなくなります。

会議の後: その日のうちに送る

議論の要点を整えたら、司会か上長に確かめてもらい、出席者と欠席者に送ります。送る期限に法律の決まりはありません。記憶が新しいうちに確かめてもらえるよう、「当日中」「翌営業日の正午まで」など会社や部署で決めておきます。

録音や文字起こしの道具を使う場合は、録ることを最初に参加者に伝えます。録音データの置き場所や、社外のサービスに入れてよいかは、会社の情報管理の決まりに従います。

あいまいな書き方の言い換え

議事録は、会議に出なかった人が読んでも同じ意味に取れる書き方にします。文化庁の「公用文作成の考え方」は、主語と述語の関係が分かるように書くことを挙げています。「早めに」のような時期のあいまいな言葉を避け、日付や時間を示すことも求めています。議事録では、特に「誰が」と「いつまでに」が抜けやすくなります。

あいまい 言い換え
検討する方向で進める 11月4日の会議で決める。それまでに鈴木が費用を調べる
早めに対応する 佐藤が10月30日(金)までに対応する
前向きに検討 保留(理由: 費用が確かめられていない)
了承された 山田部長が了承した
なるべく早く共有する 当日17時までに出席者と欠席者へ送る
関係部署と調整する 田中が経理部と、支払いの時期を調整する

「了承された」のような受け身の文は、誰が了承したのかが分かりません。「公用文作成の考え方」も、受身形をむやみに使わないよう求めています。

法律で書き方が決まっている議事録

取締役会・株主総会・安全委員会や衛生委員会の議事録は、書く事項や保存の期間が法令で決まっています。総務で作成や保管を受け持つ場合は、社内の会議の議事録とは分けて扱います。

3つの区画と補足。取締役会(会社法369条・371条、施行規則101条): 書面か電磁的記録で作る、開催の日時と場所(その場にいない人の出席の方法も)、議事の経過の要領とその結果、特別の利害関係がある取締役の氏名、議長の氏名、出席した取締役・監査役が署名か記名押印(電磁的記録なら電子署名)、取締役会の日から10年間本店に備え置く。株主総会(会社法318条、施行規則72条): 書面か電磁的記録で作る、日時と場所、議事の経過の要領とその結果、出席した取締役・監査役などの氏名、議長の氏名、議事録を作った取締役の氏名、総会の日から10年間本店に備え置き支店には写しを5年。安全・衛生委員会(労働安全衛生規則23条): 毎月1回以上開く、開くたびに議事の概要を遅滞なく労働者に知らせる、知らせ方は掲示か備え付け・書面の交付・いつでも見られる電子ファイル、委員会の意見とそれを踏まえた措置と重要な議事を記録し3年間保存。補足: 社内の打ち合わせの議事録に法律の型はない、社内の会議の保存期間は文書管理の決まりで、異議をとどめない取締役は決議に賛成したと推定(369条5項)、株主総会の議事録は株主と債権者が閲覧・謄写を請求できる(318条4項)、取締役会の議事録は株主が権利の行使に必要なとき請求できる(371条2項・3項)。
法律で書き方が決まっている議事録。取締役会・株主総会・安全衛生の委員会作成: 編集部 / もとの資料: 会社法・会社法施行規則・労働安全衛生規則(e-Gov 法令検索)
会議 根拠 主な記載事項 署名・周知 保存
取締役会 会社法369条・371条、会社法施行規則101条 日時と場所、議事の経過の要領とその結果、特別の利害関係がある取締役の氏名、議長の氏名など 書面なら出席した取締役・監査役が署名か記名押印。電磁的記録なら電子署名(施行規則225条) 取締役会の日から10年間、本店に備え置く
株主総会 会社法318条、会社法施行規則72条 日時と場所、議事の経過の要領とその結果、出席した取締役などの氏名、議長の氏名、議事録を作った取締役の氏名など 会社法318条と施行規則72条に署名の定めはない 総会の日から10年間本店に備え置き、支店には写しを5年間(電磁的記録で法務省令の措置をとる場合を除く)
安全委員会・衛生委員会 労働安全衛生規則23条 委員会の意見と、それを踏まえて講じた措置の内容、そのほか重要な議事 開くたびに議事の概要を遅滞なく労働者に知らせる 記録を3年間保存

衛生委員会は、常時50人以上の労働者を使う事業場で設けなければなりません(労働安全衛生法18条、同法施行令9条)。安全委員会は、施行令で決まった業種の事業場で、業種により常時50人以上か100人以上のときに設けます(同法施行令8条)。委員会は毎月1回以上開きます。開くたびに議事の概要を、掲示や備え付け・書面の交付・いつでも見られる電子ファイルのどれかで労働者に知らせます。

取締役会の議事録に異議をとどめなかった取締役は、その決議に賛成したものと推定されます(会社法369条5項)。株主総会の議事録は、株主と債権者が営業時間内いつでも閲覧や謄写を請求できます(318条4項)。社内の会議の議事録以上に、正確さと保管が問われる記録です。

条文は2026年10月18日にe-Gov法令検索で確かめた内容です。登記に使う議事録や個別の判断は、司法書士・弁護士・社会保険労務士などに確かめてください。書類ごとの保存期間は会社の書類の保存期間でも扱っています。

今日からできること

最初の一歩は、型を1枚作ることです。決定事項と宿題の欄が上にある型を使うだけで、会議中に何を書けばよいかがはっきりし、会議の後の作業も短くなります。

よくある質問

Q議事録は発言を全部書く必要がありますか。

A社内の会議の議事録に法律の型はなく、要点と結果が分かれば足ります。会社法施行規則も、取締役会の議事録に書く内容を「議事の経過の要領及びその結果」としています。交渉や聞き取りのように細かい記録が要る会議は、目的に合わせて詳しく残します。

Q議事録はいつまでに送ればよいですか。

A法律の決まりはありません。出席者の記憶が新しいうちに確かめてもらえるよう、「当日中」「翌営業日の正午まで」など、会社や部署で期限を決めておきます。

Q会議を録音して文字起こしをしてもよいですか。

A録音するときは、最初に参加者に伝えます。録音データや文字起こしの置き場所、社外のサービスに入れてよいかは、会社の情報管理の決まりに従います。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月18日)

執筆

ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の資料・公的な統計などの一次情報を調べて、バックオフィスの仕事・ビジネスマナー・会社のしくみの解説記事と図解を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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