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Excelのピボットテーブルの使い方 経費や売上の集計表を数分で作る手順

Excelのピボットテーブルの作り方を、Microsoftの公式サポートで確かめた手順で説明します。集計しやすい元の表の整え方、行・列・値・フィルターへのフィールドの置き方、部署別の経費や取引先別の売上の例、集計方法の変更、日付のグループ化、データを足したときの更新、よくあるつまずきまで分かります。

公開 約10分ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆チェック済み
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Excelのピボットテーブルの使い方 経費や売上の集計表を数分で作る手順

この記事でわかること

  • 1行1件・見出しは1行・結合セルなしの表をテーブルにしてから、挿入とフィールドの配置で集計表を作る手順が分かります
  • 部署別・月別の経費、取引先別の売上と構成比、担当者別の件数を、架空のデータで行・列・値・フィルターに置いて示します
  • 集計方法の変え方、日付のグループ化、データを足したときの更新と、金額が個数で集計されるなどのつまずきの直し方が分かります
対象経理総務営業事務新人・若手

月末に経費の明細を部署ごとに合計する、取引先ごとの売上をまとめる。電卓や関数で出している集計は、ピボットテーブルを使うと、表を選んで項目を置くだけで作れます。

この記事では、集計しやすい元の表の整え方から、作る手順、事務でよく使う集計の例、データを足したときの更新までを順に説明します。手順は Microsoft の日本語のサポートページで確かめた、Windows の Microsoft 365 の Excel のものです(2026年10月20日確認)。Excel for the web と Mac で違う所は、その都度書いています。

ピボットテーブルは、元の表を書き換えずに集計表を作る機能

ピボットテーブルは、表のデータを集計し、比べたり傾向をつかんだりするための機能です。元の表の列(フィールドと呼びます)を、[行]・[列]・[値]・[フィルター] の 4 つの置き場所に入れると、部署別や月別の集計表ができます。

Microsoft の説明では、ピボットテーブルはキャッシュと呼ばれるデータの写しで動くため、元のデータは変わりません。置き場所を入れ替えれば、同じ明細から「部署別」と「科目別」の両方の表をすぐに作れます。

関数との使い分けは、次の表を目安にしてください(編集部の目安)。SUMIFS などの関数の書き方は、事務で使うExcelのショートカットと関数 集計と日付の計算が速くなる基本にまとめています。

場面 向いている方法
切り口を変えながら全体を見たい(部署別・月別・科目別など) ピボットテーブル
決まった様式の報告書の欄に数字を入れたい SUMIFS などの関数
毎月同じ形で集計し、明細が増えていく テーブルにした表とピボットテーブル

集計の前に、元の表を5つの決まりで整える

ピボットテーブルがうまく作れない原因の多くは、元の表の形にあります。Microsoft は、データを 1 行の見出しがある列にまとめ、空の行や列を作らないよう案内しています。経費の明細なら、次の形にします。

決まり 理由と直し方
1 行に 1 件 領収書 1 枚、売上 1 件を 1 行に書く。途中に小計の行を入れない
見出しは 1 行だけ 2 行の見出しは避ける。どの列にも、空白でなく、ほかと重ならない名前を付ける
空の行や列を作らない 表の途中に、区切りのための空の行や列を入れない
セルを結合しない 結合したセルには、左上のセルの中身しか残らない
1 列に 1 種類のデータ 同じ列に日付と文字を混ぜない。金額の列は数値で入れる

結合セルは、表の見た目を整えるために使われがちです。Microsoft の説明では、複数のセルを結合すると左上のセルの内容だけが表示され、ほかのセルの内容は削除されます。部署名を縦に結合した表では、2 行目からは部署が空白になり、その行の金額は部署の合計に入りません。

元の表は「テーブル」にしておく

元の表は、Excel のテーブルにしておくと後が楽です。表の中のセルを選び、[ホーム] > [テーブルとして書式設定] でスタイルを選びます。見出しがあればチェックを入れて [OK] を選びます。Ctrl + T でも作れます。

Microsoft は、テーブルはピボットテーブルの元のデータに向いていると説明しています。テーブルに足した行は、更新のときに自動でピボットテーブルに含まれ、新しい列はフィールドの一覧に加わります。テーブルのすぐ下の行に入力すれば、テーブルの範囲も自動で広がります。

ピボットテーブルを作る手順(WindowsのMicrosoft 365)

  1. 元の表の中のセルを 1 つ選ぶ。
  2. [挿入] > [ピボットテーブル] を選ぶ。選んだテーブルや範囲をもとに作る画面が開く。
  3. 置く場所で [新しいワークシート] を選ぶ。同じシートに置くなら [既存のワークシート] を選び、置き始めるセルを指定する。
  4. [OK] を選ぶ。空のピボットテーブルと、[ピボットテーブル フィールド] の一覧が出る。
  5. 一覧の上で使う列(フィールド)にチェックを入れ、下の 4 つの領域へドラッグして置き場所を決める。

チェックを入れたフィールドは、決まった領域に入ります。Microsoft の説明では、数値以外のフィールドは [行]、数値のフィールドは [値] に入り、日付と時刻は [列] に入ります。思った所と違えば、ドラッグで移します。いらなくなったフィールドは、チェックを外すか、領域の外へドラッグします。

フィールドの一覧が消えたときは、ピボットテーブルの中をクリックします。それでも出なければ、リボンの [ピボットテーブル分析] タブで [フィールド リスト] を選びます。

経費の明細の表を整え、挿入からピボットテーブルを作り、行に部署、列に日付、値に金額を置くと、部署別・月別の集計表ができる流れの図
元の表から集計表ができるまで(経費の例・架空のデータ)作成: 編集部 / もとの資料: ベンチャー・スピリット!編集部

4つの置き場所の役割 行・列・値・フィルター

Microsoft の説明をもとに、置き場所ごとの出方をまとめました。

置き場所 集計表での出方 置く列の例
行 左に縦に並ぶ見出し(行ラベル) 部署・取引先・担当者
列 一番上に横に並ぶ見出し(列ラベル) 月・四半期
値 集計された数値 金額・件数を数える列
フィルター 集計表の上に出る絞り込み 科目・担当者・月

同じフィールドを [行]・[列]・[フィルター] に重ねて置くことはできません。別の領域に置き直すと、元の領域からは外れます。[値] だけは同じフィールドを 2 回置けるので、合計と構成比を並べて出せます。

事務でよく使う3つの集計の例(架空のデータ)

ここからは、架空の会社の明細で置き方を示します。社名と人名は架空です。

部署別・月別の経費

上の図の経費の明細(8 件)を使います。[行] に部署、[列] に日付、[値] に金額を置き、日付を月ごとにまとめると、次の表ができます(単位は円)。

部署 9月 10月 総計
総務部 1,280 7,920 9,200
営業部 8,960 2,940 11,900
経理部 2,180 860 3,040
総計 12,420 11,720 24,140

[フィルター] に科目を置けば、交通費だけ、会議費だけの集計にすぐ切り替えられます。

取引先別の売上と構成比

次は、9月の売上の明細(6 件)です。

日付 取引先 担当者 売上金額
2026/9/3 ひばり野工務店 村井 480,000
2026/9/8 青葉台フーズ 森下 215,000
2026/9/11 ひばり野工務店 森下 160,000
2026/9/17 白川橋印刷 村井 92,000
2026/9/24 青葉台フーズ 村井 305,000
2026/9/29 ひばり野工務店 村井 120,000

[行] に取引先、[値] に売上金額を置き、売上金額をもう 1 回 [値] に置きます。2 つ目の値を右クリックして [値の表示の種類] > [総計に対する比率] を選ぶと、構成比が並びます(比率は小数第 1 位までに四捨五入)。

取引先 売上金額の合計 総計に対する比率
ひばり野工務店 760,000 55.4%
青葉台フーズ 520,000 37.9%
白川橋印刷 92,000 6.7%
総計 1,372,000 100.0%

[フィルター] に担当者を置くと、担当者ごとの売上に絞り込めます。請求書を受け取ってから支払うまでの流れは、請求書の受け取りから支払いまで 経理の流れとインボイス・電子保存で紹介しています。

担当者別の件数

同じ売上の明細で、[行] に担当者、[値] に取引先を置きます。取引先は文字の列なので、最初から「個数」で集計され、受注の件数が出ます。

担当者 件数
村井 4
森下 2
総計 6

「個数」は空でないセルを数えます。数える列には、伝票番号や取引先のように、どの行にも必ず入っている列を選びます。

行・列・値・フィルターの4つの領域の役割と、部署別の経費、取引先別の売上、担当者別の件数の置き方、値の集計方法の変え方をまとめた早見表
フィールドの置き場所 早見表(行・列・値・フィルター)作成: 編集部 / もとの資料: ベンチャー・スピリット!編集部

合計・個数・平均を切り替える(値の集計方法)

[値] に置いたフィールドは、数値の列なら「合計」、数値以外の列なら「個数」で集計されます。平均や最大にしたいときは、次の手順で変えます。

  1. [値] の領域で、フィールド名の右の矢印を選ぶ。
  2. [値フィールドの設定] を選ぶ。
  3. [集計方法] の一覧から合計・個数・平均などを選び、[OK] を選ぶ。

Mac では、この画面の名前が [フィールド設定] です。Excel for the web では、集計表の値を右クリックして [値の集計方法] からも選べます。

集計方法 計算すること
合計 値の合計。数値の列の既定
個数 空でないセルの数(COUNTA 関数と同じ)。数値以外の列の既定
平均 数値の平均
最大・最小 いちばん大きい値・いちばん小さい値
数値の個数 数値が入っているセルの数

日付を月ごとにまとめる(グループ化)

明細の日付をそのまま [行] や [列] に置くと、日ごとの細かい表になります。月や四半期でまとめるのがグループ化です。

Microsoft 365 などでは、日付と時刻の列は既定で自動的にグループ化されます。自動でまとまらないときや、まとめ方を変えたいときは、次の手順で行います。

  1. 集計表の日付のどれかを右クリックし、[グループ化] を選ぶ。
  2. [グループ化] の画面で、必要なら [開始の値] と [末尾の値] を直す。
  3. [基準] で「月」などの単位を選び、[OK] を選ぶ。

元に戻すときは、グループの中の項目を右クリックして [グループ化の解除] を選びます。自動のグループ化を止めたいときは、[ファイル] > [オプション] > [データ] にある「ピボットテーブルの日付/時刻列の自動グループ化を無効にします」で設定します。

元のデータを足したら [更新] する

ピボットテーブルは元の表の写しで動きます。元の表に行を足したり数字を直したりしても、すぐには集計表に反映されません。足したあとは、集計表を更新します。

したいこと 操作(Windows)
1 つの集計表を更新する 集計表を右クリックして [更新]。Alt + F5 でも同じ
ブックの集計表をすべて更新する [ピボットテーブル分析] タブの [更新] の矢印から [すべて更新]
ブックを開くたびに更新する [ピボットテーブル分析] > [オプション] > [データ] タブの [ファイルを開くときにデータを更新する]
足した行が入らない [ピボットテーブル分析] > [データ ソースの変更] で [テーブル/範囲] を直す

元の表がテーブルなら、足した行は更新のときに自動で入ります。ただのセル範囲から作ったときは、範囲の外に足した行は入らないので、データ ソースの範囲を広げます。最初にテーブルにしておけば、この手間がなくなります。

自動で更新する機能は、2026年10月20日時点の Microsoft のページでは Microsoft 365 Insider プログラムの参加者向けなので、ふだんは手で更新します。Excel for the web は集計表を右クリックして [更新]、Mac は Control キーを押しながらクリックして [更新] を選びます。

よくあるつまずきと直し方

起きること 主な原因 直し方
金額が「個数」で集計される 金額の列に、文字として入った数値や空白が混ざっている 元の表で数値に直し、更新してから集計方法を「合計」にする
足したはずの明細が入らない 更新していない・範囲が足りない [更新] する。セル範囲から作ったなら [データ ソースの変更]
部署の合計が少ない 結合セルや空白で、部署の入っていない行がある 結合を解除し、空いたセルに部署名を入れる
集計表の空いたセルが目立つ その組み合わせの明細がない [オプション] の [空白セルに表示する値] に 0 などを入れる
合計が手元の数字と合わない 思っていた行と違う行が入っている 値をダブルクリックし、もとの明細を新しいシートで見る

文字になった数値を数値に直す

Microsoft の説明では、数値が文字列として保存されていると、多くの場合セルの左上に緑の三角の警告が出ます。セルを選んで警告のボタン(Alt + Shift + F10)から [数値に変換] を選びます。隣の列に =VALUE(D2) のような式を入れて数値にし、値として貼り付ける方法もあります。

集計表の数字のもとを確かめる

集計表の値をダブルクリックすると、その数字のもとになった明細が新しいワークシートに出ます。合計が合わないときに、どの行が入っているかを確かめるのに使えます。

今日からできること

  1. 毎月集計している明細の表を 1 つ選び、5 つの決まり(1 行 1 件・見出し 1 行・空の行や列なし・結合なし・1 列 1 種類)に合っているかを見る。
  2. 結合セルを解除し、表の中のセルを選んで Ctrl + T でテーブルにする。
  3. [挿入] > [ピボットテーブル] で新しいシートに作り、[行] に部署、[値] に金額を置く。
  4. 手で出していた先月の合計と、集計表の総計が合うかを突き合わせる。
  5. 来月からは、明細をテーブルの下に足して [更新] するだけの手順にする。

よくある質問

Qピボットテーブルを作ると、元の表が書き換わりますか。

A書き換わりません。Microsoft の説明では、ピボットテーブルはキャッシュと呼ばれるデータの写しで動くため、元のデータは変わりません。そのかわり、元の表を直したり行を足したりしたら、集計表の [更新] が要ります。

QSUMIFS 関数とピボットテーブルは、どう使い分けますか。

A部署別・月別のように切り口を変えながら全体を見るときはピボットテーブル、決まった様式の報告書の欄に数字を入れるときは SUMIFS などの関数が向いています(編集部の目安)。同じ明細から両方を作り、総計が合うかを突き合わせると確かです。

QExcel for the web や Mac でも作れますか。

A作れます。どちらも [挿入] > [ピボットテーブル] から始めます。Excel for the web では右に [ピボットテーブルの挿入] ウィンドウが開き、Mac では集計方法を変える画面の名前が [フィールド設定] です。日付のグループ化の手順は、Microsoft のページには Windows と Mac のものが載っています。

Qいらなくなったピボットテーブルを消すには、どうすればよいですか。

Aピボットテーブルの範囲全体を選んで Delete キーを押します。Microsoft の説明では、周りのデータやグラフには影響しません。ほかに残すデータのないシートにあるなら、シートごと削除しても消せます。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月20日)

執筆

ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の資料・公的な統計などの一次情報を調べて、バックオフィスの仕事・ビジネスマナー・会社のしくみの解説記事と図解を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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