本文へ移動
ベンチャー・スピリット!VENTURE SPIRIT

ライフハックLIFE HACK

冬の電気代の節約は暖房の見直しから 効果の大きい順と金額の目安

冬の電気の約3割は暖房で、室温を22℃から20℃に下げると1日の使用量が2.7%減ります。機器ごとの節約額を明細の単価で計算し直す方法と、12月からの国の値引きの効き方も分かります。

公開 更新 約7分執筆・監修:佐々木 航人が監修しながらAIを活用して執筆
文字
冬の電気代の節約は暖房の見直しから 効果の大きい順と金額の目安

この記事でわかること

  • 家庭の冬の電気は暖房が32.7%を占めます。次に効くのは照明と冷蔵庫の見直しです。
  • エアコン2.5kWは、設定を1℃下げるよりフィルター掃除のほうが2倍以上効きます。
  • 値引きは12月使用分が1kWhあたり1.0円、翌年1・2月使用分が4.5円です。
  • 資料の金額は1kWh31円の計算です。明細の3行を足すと自分の単価が出ます。
対象新人・若手

明細を開いたら、先月より金額が増えていた。寒さの本番はこれからなのに、と不安になりますよね。

見直す先はまず暖房です。資源エネルギー庁の2026年冬の資料では、家庭の1日の電気のうち暖房が32.7%を占め、エアコンだけで17.0%ありました。1ただ、どの工夫がいちばん効くかは、持っている機器で入れ替わります。

暖房の次に効くのは、照明と冷蔵庫

同じ資料には、見直しごとに1日の電気がどれだけ減るかの概算もあります。数字のある12項目を大きい順に見ると、こうなります。

  1. 重ね着や加湿で、エアコンの室温を22℃から20℃に下げる2.7%
  2. リビングや寝室の明るさを下げる1.5%
  3. 冷蔵庫を「強」から「中」にし、扉を開ける時間と詰め込みを減らす1.5%
  4. テレビを省エネモードにし、輝度を下げ、見ないときは消す1.0%
  5. こたつの使用時間を半分にする1.0%
  6. 不要な照明を消す0.9%
  7. 電気カーペットの暖める面積を半分にする0.9%
  8. 目詰まりしたエアコンのフィルターを掃除する0.8%
  9. 窓に厚手のカーテンを掛ける0.8%
  10. 乾燥機は部屋干しと併用して時間を短くする0.5%
  11. 洗濯は容量の8割を目安にまとめ洗いする0.3%
  12. 温水洗浄便座のオフ機能やタイマーを使う0.2%

濃い棒が暖房の見直しです。本州・四国・九州の版で、地域や気候によって変わります。

いちばん大きい2.7%は重ね着や加湿で体感温度を上げたうえで、室温を2℃下げたときの値。暖房時の室温の目安は、環境省のウォームビズも20℃です。2つまり、リモコンの設定温度ではなく室温です。

でも、寒いのをこらえる話ではありません。資料の見出しは「省エネはガマンではなく」と始まります。環境省も、部屋に温度計と湿度計を置き、無駄な暖房を控えると同時に、冷えによる体調不良にも気をつけるよう呼びかけています。体調がすぐれない日まで、20℃に合わせなくていいのです。服の工夫なら、席でできる冷え対策の「三つの首」が家でもそのまま使えます。

照明と冷蔵庫の1.5%は、暖房より手軽に取り組めるかもしれません。寝室の明かりを少し落とす。冷蔵庫の設定を「強」から「中」にする。どちらもすぐ終わる作業です。冷蔵庫は食品の傷みにだけ気をつけてください。

外出や就寝の15〜30分前に暖房を切ること、サーキュレーターで上の暖気を回すことも同じ資料にありますが、この2つは削減率の欄が空いています。

持っている機器で、順番は入れ替わる

明るい部屋で、踏み台に乗った女性が壁掛けのエアコンの前面パネルを開け、両手で薄いフィルターを取り出している場面のイラスト。
フィルターは月に1回か2回の掃除が目安ですイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)

ここまでの数字は、家全体の電気を基準にした割合でした。省エネポータルサイトには、機器ごとの年間の試算もあります。3持っている機器の行だけを拾うと、自分の順番が見えてきます。

資源エネルギー庁の省エネポータルサイトの試算15項目を年間の削減量の大きい順に並べた横棒グラフ。最大は電気カーペットを強から中にする185.97kWh、約5,770円。最小はエアコン2.5kWの設定を1℃下げる15.80kWh、約490円。エアコン4.0kWは1時間短縮、1℃下げる、フィルター掃除の順、2.5kWはフィルター掃除、1時間短縮、1℃下げるの順。金額は1kWhあたり31円の計算。
年間の電気の削減量を大きい順に見ると、機器と設定で10倍以上の差があります作成: 編集部 / 出典: 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト

まず見たいのは、いちばん上の電気カーペット。使っている人にとっては、エアコンの設定より先に手をつける場所です。

エアコンは能力によって順番が変わります。能力の数字はカタログや取扱説明書に載っているはずです。4.0kWでは使う時間を1時間短くするのがいちばん効きますが、2.5kWになると、フィルター掃除の効果が、設定を1℃下げる効果の2倍を超えます。小さめのエアコンなら、寒さをこらえて設定を下げる前に、フィルターを開けて見る価値がありそうです。

もっとも、これは目詰まりしたフィルターとの比較で、暖房の季節に限った数字とも書かれていません。月に1〜2回掃除している人には、ここまでの差は出ないでしょう。

ここからの月額と1時間あたりの額は編集部の計算です。年間の額を資料の暖房期間5.5か月で割ると、4.0kWのエアコンの1℃は月250円ほど、電気カーペットの「強」から「中」でも月1,000円ほど。ひとつの工夫で請求が半分になることはありません。小さな見直しを重ねる話だと分かっていれば、がっかりせずに続けられます。

電気ストーブはどうでしょうか。本体の消費電力が1,000Wなら、1時間で1kWh、31円です。エアコンは、1日1時間短くする試算を暖房期間の169日で割ると、1時間あたり2.5kWで約6.5円、4.0kWで約10.6円。暖める範囲が違うので単純には比べられませんが、ストーブは同じ1時間で3〜5倍の電気を使う計算になります。

つけっぱなしとこまめに消すのとどちらが得かは、確認した資料に数字がありませんでした。

賃貸でもできるのは、窓と空気の流れ

工事がいらない対策なら、まず窓まわりです。環境省によると、冬に家全体の暖かい空気の約50%は窓から逃げていきます。資源エネルギー庁が勧めるのは、床まで届く長さの厚手のカーテン。さっきの一覧の0.8%も、カーテンの数字です。窓に貼る断熱シートも、環境省の案内に出てきます。

床と天井の温度差にも手が打てます。暖かい空気は上にたまるので、扇風機を短い時間回して空気を混ぜます。電気カーペットは床に直接敷くと熱が逃げるため、下に断熱マットを。室外機の吹き出し口に物を置かないことも、暖房の効きに関わります。

閉め切りすぎには気をつけたいところで、資料にも適宜換気するようにと一言ありました。

12月の値引きは1円、1月から4.5円

電気代には節電のほかに動く要素があります。2026年10月29日の高市総理大臣の記者会見を受けて、国が12月から2月の電気とガスの料金を支援することになりました。4

家庭向けの低圧の電気は、2026年12月使用分が1kWhあたり1.0円、2027年1月と2月の使用分が4.5円の値引き。都市ガスは1㎥あたり4.0円と18.0円です。12月使用分とは、原則として12月中の検針日から1月中の検針日までの分を指します。夏の値引きは原則9月使用分まででしたから、いま届く明細にはふつう値引きが入っていません。

編集部の例では、12月に250kWh、1月と2月に300kWh使う家なら、値引きは250円、1,350円、1,350円で、合計2,950円です。特設サイトの試算でも、1・2月の使用量は12月の約2割増しです。

同じ300kWhに先ほどの2.7%を当てはめると8.1kWhで、31円なら約250円。真冬の請求を軽くする力は、値引きのほうが5倍ほど大きいことになります。ただ、値引きは2月使用分まで。身についた習慣はそのあとも残ります。

手続きはいりません。対象の電力会社やガス会社が料金から差し引き、その一覧は特設サイトで調べられます。プロパンガスは今回の対象外ですが、自治体が別に支援している場合があります。個人情報や手数料を求める電話やメールには応じないよう、特設サイトが注意を呼びかけています。

今月の明細で、金額を計算し直す手順

図の金額は1kWhあたり31円で計算された値です。全国家庭電気製品公正取引協議会が決めた目安単価で、2022年7月の改定からこの額のままです。5別のサイトで違う金額を見かけたら、単価の違いかもしれません。資源エネルギー庁の2015年のカタログでは27円でした。6

自分の単価は明細から出せます。電気料金は基本料金と電力量料金に再エネ賦課金を足したもので、電力量料金には燃料費調整額が加減されます。7基本料金は節電しても減らないので、kWhに掛かる単価だけを足します。

  1. 明細で、電力量料金の1kWhあたりの単価を探す。段階があるなら、いちばん上の段を使う
  2. 燃料費調整の単価を足す。額しか書かれていないときは、額を使用量で割る。マイナスなら引く
  3. 再エネ賦課金の単価を足す。2026年度は4.18円8
  4. 合計の単価に、図の年間kWhを掛ける
編集部の例の図。電力量料金33.00円、燃料費調整1.50円、再エネ賦課金4.18円を足すと単価は38.68円。基本料金は足さない。電気カーペットの強から中は31円で5,770円、38.68円で7,190円など4項目を比べる。値引きを引いた単価は2026年12月使用分が37.68円、2027年1・2月使用分が34.18円。
明細の3行を足した単価に年間kWhを掛けると、自分の場合の節約額が出ます(編集部の例)作成: 編集部 / 出典: 資源エネルギー庁・経済産業省

請求額を使用量で割る近道もありますが、基本料金が混ざるため、出てくるのは平均の単価です。

来月の明細では、金額より先に使用量のkWhを見てみてください。年が明けると値引きで金額が動くので、工夫が効いたかどうかは、去年の同じ月のkWhと比べたほうがはっきりします。契約の見直しまで考えるなら、年末の家計整理の順番も使えます。

数字はどれも、2026年11月1日に公開資料で確認しました。効果は機器や地域、住まいで変わります。単価と値引きの額は、契約している会社の明細と案内を見てください。

注

  1. 資源エネルギー庁「冬季の省エネメニュー」2026年冬の本州・四国・九州の版。冬季の1日間の割合で、削減率は家庭の電気使用量に対する概算値。別の版では暖房が北海道35.4%、沖縄19.0% ↩

  2. 環境省「ウォームビズ(WARMBIZ)とは」 ↩

  3. 資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」の空調、キッチン、照明、風呂・トイレの各ページ。暖房期間は10月28日〜4月14日の169日、電気の金額換算は31円/kWh ↩

  4. 資源エネルギー庁「エネルギー価格の支援について」、電気・ガス料金支援の特設サイト ↩

  5. 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問」Q7。改定日は令和4年7月22日、税込 ↩

  6. 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2015年冬版」 ↩

  7. 資源エネルギー庁「月々の電気料金の内訳」「使用量や時間によって変動する料金制度」 ↩

  8. 経済産業省の2026年3月19日の発表。2026年5月検針分から2027年4月検針分まで適用 ↩

出典・参考

この記事は、人が監修しながらAIを活用して執筆しました。執筆と監修は佐々木 航が担当し、公開した後も人が内容を確認しています。

執筆・監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

記事の中身の責任は編集部(執筆・監修者)が負い、AIは調べものと下書きの道具として使っています。くわしくはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら更新日を改め、記事の最後に何を直したかを書きます。

役に立ったら、保存・いいね・共有をお願いします

コメントを読み込んでいます