2027年用の年賀状は、12月15日にポストへ入れると、元日ではなく年内に届いてしまいます。日本郵便が今年から、年賀状の受け付けを始める日を12月20日に遅らせたためです。1
元日に届けたいなら、出すのは20日から27日まで。スマホやパソコンで印刷を頼み、宛名の印刷と投函まで任せるなら、注文は12月23日の13時より前に済ませます。2去年までの「15日から出せる」という感覚は、今年はいったん手放したほうがよさそうです。
出すのは12月20日から27日までの8日間
日本郵便は2026年8月31日に、2027年用の年賀はがきの発行概要を発表しました。年賀状の受け付けを始める日は、去年までの12月15日から20日の日曜日へ。元日に届けるための差し出しの目安も、25日から27日の日曜日へ後ろにずれています。1
19日の土曜日までに出した年賀状は、ふつうの郵便と同じ日数で配達され、年内に届きます。1はがきに「年賀」の字が刷ってあっても、受け付けが始まる前は年賀状として扱われない、ということですね。
出す時期のほかにも、変わった日付があります。年賀はがきの販売は11月2日の9時から始まり、終わりは去年までの1月10日ごろから1月15日に延びました。三が日の配達は元日と1月3日で、3日は日曜日ですが配達があります。1もらってから返事を書く人には、少しありがたい変更です。
28日まで出せると覚えているなら、半分だけ正解です。郵便の約款では、年賀状として受け付けるのは12月28日まで。3ただ、日本郵便が元日に届けるための目安として示しているのは27日です。
| 日付 |
曜日 |
アプリやWebで年賀状を出す人にとって |
| 2026年10月26日 |
月 |
郵便局のネットショップで年賀はがきの注文が始まる |
| 11月2日 |
月 |
年賀はがきの販売と、はがきデザインキットの公開 |
| 12月15日 |
火 |
13時前までの注文なら、ポストカード年賀状の投函代行が27日までに間に合う |
| 12月19日 |
土 |
この日までに出すと、年内に届く |
| 12月20日 |
日 |
年賀状の受け付けが始まる |
| 12月23日 |
水 |
13時前までの注文なら、年賀状の投函代行が27日までに間に合う |
| 12月27日 |
日 |
元日に届けるための差し出しの目安 |
| 12月28日 |
月 |
約款で年賀状として受け付ける最後の日 |
| 2027年1月1日 |
金 |
年賀状の配達。次の配達は1月3日の日曜日 |
| 1月15日 |
金 |
年賀はがきの販売と、Webでの印刷の注文が終わる |
表の中で見落としやすいのは、15日と23日でしょう。どちらも出す日ではなく、郵便局のプリントサービスに印刷と投函を頼む側の締め切りです。13時を過ぎた注文は、次の日の受け付けになります。2
2027年用の年賀状の日程。12月20日から27日に出し、印刷を頼むなら15日と23日の締め切りに注意作成: 編集部 / 出典: 日本郵便「2027(令和9)年用年賀はがき等の発行概要」・郵便局のプリントサービス「配送・納期」・内国郵便約款・国立天文台「令和9年(2027)暦要項」
年賀状アプリは、自分で刷るか、刷ってもらうか
スマホで絵柄を見ながら、はがきに一言を書き添えるイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)
日本郵便のサービスに絞っても、年賀状をスマホで作る方法は2つに分かれます。デザインを作って自分で刷るか、デザインを選んで印刷そのものを頼むかです。
自分で刷るなら「はがきデザインキット」。11月2日に、スマホのアプリ版とWeb版が公開されます。アプリで作ったデザインは家のプリンターで印刷できるほか、セブン‐イレブンのマルチコピー機からも出力できます。1デザインをLINEで送ったり、画像を保存してSNSに載せたりもできるため、はがきを出す相手とSNSであいさつする相手に、同じ絵柄を使えます。
刷ってもらうなら「郵便局のプリントサービス」です。スマホでもパソコンでも同じページから注文でき、選んだデザインと差出人の住所や名前を年賀はがきに刷って、家まで届けてくれます。申し込みは2027年1月15日の18時まで受け付けていて、窓口ではなくWebから頼むと、印刷料金が最大30%割引になります。1
送るのが数枚なら、アプリを使わない手もあります。郵便局の窓口では11月2日から、絵柄と賀詞、あいさつ文まで刷ってある「お手軽年賀はがき」が、5枚入りや3枚入りで売られます。1一言を書けば、そのまま出せるはがきです。
| 方法 |
作る場所 |
印刷 |
投函 |
| はがきデザインキット |
スマホのアプリかWeb版 |
家のプリンターか、セブン‐イレブンのマルチコピー機 |
自分で出す |
| 郵便局のプリントサービス |
スマホやパソコンのブラウザー |
印刷工場で刷って家に届く |
自分で出すか、宛名印刷と一緒に投函代行を頼む |
| お手軽年賀はがき |
郵便局の窓口で買う |
絵柄とあいさつ文は刷ってある |
自分で出す |
どれを選ぶかは、送る枚数と、手で書きたい量でほぼ決まります。宛名を何十枚も書くのが負担なら、宛名まで頼めるプリントサービス。家にプリンターがあり、デザインを自分で細かく整えたいなら、デザインキット。親しい数人に出すだけなら、お手軽年賀はがきで足ります。
日本郵便は、Googleの生成AI「Gemini」を使って年賀状を楽しんでもらう施策も予定しています。8月31日の発表の時点では、中身は別に知らせるとしていました。1
ほかの会社の年賀状アプリを使うときも、見るところは同じです。宛名まで印刷できるか。投函まで任せられるか。元日に届く注文の締め切りはいつか。注文の画面や案内のページで、この3つを先に見ておくと、12月に慌てずに済みます。
投函まで任せるなら、注文は12月23日の13時前まで
郵便局のプリントサービスでは、宛名印刷と「おうちポスト」を組み合わせると、注文から投函までをWebで終えられます。おうちポストは、宛名を刷った年賀状を本人の代わりにポストへ入れてくれる、無料の投函代行です。4
注文は、次の順に進めます。5
- 会員登録をする。宛名印刷は会員だけが使えます
- マイページの「宛名住所録」に送り先を登録する
- 絵柄を選び、文面と差出人を入れる
- 投函代行を使うかどうかを選ぶ
- 仕上がりを見てから「宛名印刷をする」を選び、送る相手にチェックを付ける
- カートに入れて支払う
住所録は1件ずつ入力するほか、専用のエクセルのひな形を使って、まとめて登録もできます。まとめての登録は、パソコンのサイトだけの機能です。6
注文を確定する前に、住所録はもう一度見直しておきます。宛名は注文した時点の住所録で刷られ、あとから住所録を直しても反映されないからです。注文後に宛名の中身を直してもらうこともできません。5引っ越した友人がいれば、カートに入れる前に新しい住所に直しておきます。
投函代行を選んだ年賀状がいつポストに入るかは、注文した日で決まります。宛名印刷つきのふつうの年賀状なら、次の表のとおりです。2
| 注文した日 |
投函代行を使う |
使わずに家へ届ける |
| 11月23日まで |
12月20日〜27日に投函 |
11月28日までに出荷 |
| 11月24日〜12月10日 |
12月20日〜27日に投函 |
5日後に出荷 |
| 12月11日〜23日 |
12月20日〜27日に投函 |
4日後に出荷 |
| 12月24日〜25日 |
4日後に投函 |
4日後に出荷 |
| 12月26日〜28日 |
12月30日までに投函 |
12月30日までに出荷 |
23日の13時より前の注文までは、20日から27日のあいだに投函されます。24日からの注文は投函が28日以降になり、元日に届ける目安を過ぎてしまいます。
はがきに印画紙を貼り合わせた「ポストカード年賀状」は、締め切りがもっと早めです。宛名印刷と投函代行をつけて20日から27日に投函してもらうには、12月15日の13時より前に注文します。2「12月15日」という日付は、今年はこの締め切りとして覚えておくと役に立ちます。
逆に言えば、早く頼んでも、ポストに入るのは20日からです。11月のうちに注文しておいても、年内に届いてしまう心配はありません。
費用は、印刷料金とはがき代に、宛名印刷の料金が加わります。宛名印刷は基本料金が1,100円で、そこに1枚31円。はがき代は無地の年賀はがきなら1枚85円で、こちらは割引の対象になりません。730枚なら、宛名印刷が2,030円、はがき代が2,550円です。印刷料金はデザインと枚数で変わるため、デザインのページの見積もりで確認できます。
自分の送る枚数を当てはめて、宛名印刷の分だけでも計算してみてください。1枚31円で宛名を書く手間が消えるなら安い、と感じるか。それとも、手で書く時間も年賀状のうちと考えるか。決めるのはそこです。
投函が終わると、完了のメールが届きます。ただし、郵便局から発送の証明は出ません。支払いで代金引換を選べないことも、先に知っておくと安心です。8
郵便局のプリントサービスで宛名印刷と投函代行を頼む流れと、注文した日ごとの投函の日作成: 編集部 / 出典: 郵便局のプリントサービス「配送・納期」「宛名印刷・おうちポスト(投函代行)」「宛名印刷について」「おうちポスト(投函代行サービス)について」・日本郵便「2027(令和9)年用年賀はがき等の発行概要」
一言を手で書くなら、届く日から逆算する
投函代行を選ばなければ、刷り上がった年賀状は家に届きます。宛名は刷ってもらい、一言だけは自分の字で書きたい。そんなときは、この形です。4
出荷の日は、宛名印刷つきなら上の表で右の列に書いたとおりです。宛名印刷なしなら、12月11日から28日の注文は次の日に出荷されます。2届くまでの日数は住む場所で変わるので、出荷の日に何日か足して考えておきます。
たとえば宛名印刷つきで12月15日に注文すると、出荷は19日の土曜日です。届いた年賀状に一言を書き、27日までにポストへ。30枚に一言ずつ書く時間を考えると、15日を自分の締め切りにしておけば、書く日を何日か確保できます。
はがきデザインキットで家で刷るなら、先に年賀はがきを手に入れておきます。プリンター向けにはインクジェット紙の年賀はがきもあり、こちらも1枚85円です。郵便局のネットショップ「切手・はがきストア」では10月26日から注文でき、10枚単位で家に届きます。送料は360円か720円で、届け先ごとの注文が5,000円以上なら無料です。1
住所は、本人に聞いて使い道も伝える
年賀状を出したいのに、相手の住所を知らない。連絡はいつもLINEやInstagramで、住所を聞く機会がなかった。そんなときは、1対1のトークで本人に聞くのがいちばん確実です。
グループのトークでまとめて聞くと、ほかの人にも住所が見えてしまいます。共通の友人に聞く手もありますが、知らないうちに自分の住所が人づてに伝わったら、あまりいい気はしませんよね。
聞くときは、何に使うかも一緒に伝えます。宛名印刷を頼むなら、友人の住所を、サービスを運営する会社に預けることになるからです。
聞いておくことは、郵便番号と住所、それに宛名に書く名前の3つ。日本郵便も、受取人と差出人の郵便番号、住所、氏名を正確に、はっきり書くよう求めています。1家族の名前を連名で入れたいなら、その名前もこのときに聞いておくと、二度手間になりません。
では、法律の面はどうでしょうか。個人情報保護法の義務がかかる「個人情報取扱事業者」は、住所録のような個人情報のデータベースを事業に使う人や団体です。個人情報保護委員会は、この「事業」を「一定の目的をもって反復継続して遂行される同種の行為であって、かつ社会通念上事業と認められるもの」と説明しています。9友人や家族に年賀状を出すために住所を控えておくことは、ふつうはこれに当たらないと考えられます。
ただ、同じQ&Aによると、営利か非営利かは問われず、同窓会やサークルも当たり得ます。9同窓会の幹事として名簿を預かるなら、個人で年賀状を出すのとは話が別です。
一方、アプリやWebのサービスを運営する会社は、事業として住所を預かります。個人情報取扱事業者は、個人情報を取得したら、利用目的を前もって公表している場合を除き、本人に知らせるか公表しなければなりません。10登録の前に、運営会社のプライバシーポリシーで、住所録を何に使うかを読んでおくと安心です。
郵便局のプリントサービスの住所録は、自分で消さない限りマイページに残り、次の年も使えます。4やりとりをやめた相手や、登録をやめてほしいと言われた相手の分は、その都度消しておきます。
年賀はがき以外で出すときと、喪中の相手
私製はがきや通常はがき、封書で出すときは、表の見やすいところに「年賀」と赤い字で書きます。内国郵便約款で、年賀状として出す郵便物の表示がこう定められているためです。3年賀はがきには、料金を示す印面の下に「年賀」の字が初めから刷られています。1
料金は、はがきなら全国どこでも85円です。11私製はがきに貼るなら、年賀用の85円切手もあります。シール式で、1枚から買えます。1
喪中はがきが届いた相手には、年賀状を控えるのが一般的です。気持ちを伝えたいときは、松の内が明けてから寒中見舞いを送ります。2027年の立春は2月4日なので、寒中見舞いはその前日までに届くように出すのが目安です。12文面は、喪中はがきを受け取ったら 会社の年賀状の控え方と寒中見舞いの文例の文例を、友人あての言葉に言い換えて使えます。
仕事の取引先に会社として出す年賀状は、賀詞の選び方や宛名の書き方が変わります。そちらは年賀状のビジネスマナー 取引先への1枚を、賀詞選びから投函までで詳しく説明しています。
12月15日までにやること
去年まで、12月15日は「出し始める日」でした。今年は、そろえ終える日。そう決めておけば、20日からの8日間は、一言を書いてポストに入れるだけの時間になります。
宛名の一覧は、毎年少しずつ書き換わる、自分のつながりの台帳でもあります。今年きちんと整えておけば、来年の準備は、名前を足して消すだけで済むはずです。
日付と料金は、日本郵便が2026年8月31日に発表した2027年用の年賀はがきの概要と、郵便局のプリントサービスの案内をもとに、2026年10月29日に確認したものです。