平日の夕食を15分に近づけるコツは、週末に完成品を並べることではありません。切る、ゆでる、下味をつけるまでを済ませて、平日は火を通す、のせる、温めるだけにする。主菜と副菜を1つずつに決めて、1つの素材を3日に分けて使い回せば、献立を考える時間もほとんどいらなくなります(編集部の見立て)。
15分でできるのは、手順が3つまでの料理
帰宅してから15分で食卓に出すなら、ごはんは冷凍か、炊飯器の予約で用意しておく前提です。その15分で作れる料理は、手順が3つくらいまででしょう。
だから平日のおかずは、主菜を1つと、野菜の副菜を1つ。汁物はお湯を注ぐだけのものか、前の晩の残りで足ります。3品も4品も作らないと決めるだけで、気持ちはかなり軽くなります。毎日きちんと作れなくても、週に2回は惣菜や外食と決めておけば、その分を週末の負担からも外せます。
週末の1時間は、素材の準備に使う
週末に作るものは、完成したおかずより「あと1工程で食べられる素材」です。完成品は3日もすると飽きますが、素材なら味を変えられます。用意するのは次の4つくらいで十分です(編集部の例)。
肉は下味をつけて1回分ずつ冷凍します。鶏むね肉に塩こうじ、豚こまにしょうゆとしょうが。野菜は、ゆでたブロッコリーやほうれん草と、切っただけの玉ねぎやにんじん。たんぱく質の足しに、ゆで卵か、ひじきのような常備菜を1つ。多めに買った肉や野菜を1回分に小分けすると、早く冷やせて、使うときも必要な分だけ取り出せます1。
週末の1時間で用意するものの例(編集部の例)作成: 編集部 / 出典: 編集部
1つの素材を、3日に分けて使い回す
使い回しは、味つけと形を変えると飽きません。たとえば月曜に焼いた鶏むね肉を多めに作り、火曜はほぐしてサラダに、水曜は卵でとじて丼に。1回の調理で、3日分の主菜の土台ができます(編集部の例)。
ただ、使う順番は傷みやすいものを先にしましょう。週の前半は冷蔵の素材を使い、木曜と金曜は冷凍の肉や、缶詰、豆腐のようにその日に買える素材へ切り替えます。金曜を惣菜の日にすれば、残った野菜のスープだけで済みます。
1つの素材を使い回す5日の献立の例(編集部の例)作成: 編集部 / 出典: 編集部
保存と温め直しで気をつけたいこと
でも、作り置きには気をつけたい点もあります。まず、冷ますまでの時間です。農林水産省は、あら熱をできるだけ早く取り、密閉容器に入れるかラップで包んで、早めに冷蔵庫や冷凍庫に入れるようすすめています1。
カレーやシチューなどの煮込み料理は、特に注意が必要です。ウェルシュ菌は約12〜50℃で増えるので、鍋のまま常温に長く置くのは避けます。底の浅い平たい容器に小分けすると、早く冷やせます2。温め直すときは、おたまで鍋底までかき混ぜて、中心までしっかり加熱しましょう2。
冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫はマイナス15℃以下を保つのが目安です。温め直す料理は、中心まで75℃以上が目安で、時間がたちすぎたものや少しでも怪しいと思ったものは、思い切って捨てます3。お弁当にも回すなら、よく冷ましてから詰めましょう。
週末に切った野菜を、1回分ずつ容器に分けるイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)
続けるために確認すること
- 平日の主菜と副菜を、1つずつに決めたか
- ごはんの用意は、冷凍か炊飯器の予約で済むか
- 週末に切る、ゆでる、下味をつけるものを3〜4つに絞ったか
- 素材を、1回分ずつに小分けしたか
- 週の後半は、冷凍や缶詰に切り替える順番になっているか
- 週に1〜2回の、作らない日を決めたか
- 食べきれそうにない分を、早めに冷凍に回したか
この記事の献立と時間は編集部の例です。保存の決まりは、2026年11月5日時点の農林水産省と厚生労働省の資料にもとづいています。妊娠中の人や、体調のすぐれない人、小さな子どもが食べるものは、特に十分に加熱してください。