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共有フォルダの構成の決め方 部署で迷わない階層とフォルダ名のルール

同じようなフォルダが並んで探せない共有フォルダを、業務・年度・取引先のどれで分けるか、階層は何段までか、個人フォルダと「その他」をどうするかで整えます。名前の付け方、年度末の移し方、ルールを守る段取りまで具体例つきで答えます。

公開 約11分ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆チェック済み
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共有フォルダの構成の決め方 部署で迷わない階層とフォルダ名のルール

この記事でわかること

  • 共有フォルダが探せなくなる原因は、分ける軸が階ごとに混ざっていることだと分かり、業務・年度・取引先の並べ方を 3 つの例から選べます。
  • 階層は 3〜4 段までという編集部の目安と、フォルダ名・ファイル名の番号・日付・版の付け方を、そのまま使える早見表で確かめられます。
  • 個人フォルダと「その他」を作らない理由、年度末のアーカイブ、担当・1 枚の紙・年 1 回の見直しという守る段取りが分かります。

部署の共有フォルダを開くと、「請求書」「請求書(新)」「請求書_旧」のように似た名前が並び、どこに入れればよいか、どこにあるのか分からない。そんな状態は、使う人が増えるほど進みます。

この記事では、共有フォルダの構成を決めるときの考え方を整理します。何で分けるか、何段まで掘るか、名前をどう付けるか、決めたルールをどう守るかの順に答えます。階層や名前の付け方は法令の決まりではなく、編集部の目安と例です。製品の機能に触れる部分は、Microsoft と Google の公式の案内で確かめた範囲に限ります(2026年10月時点)。

共有フォルダが探せなくなる原因は、分け方がそろっていないこと

探せない共有フォルダには、共通した型があります。次のどれかが当てはまっていないか、見てみてください。

  • 同じ階に「業務」「年度」「取引先」が混ざっている(「2025年度」の隣に「請求書」と「サンプル商事」がある)
  • 同じ意味のフォルダが複数ある(「請求書」と「請求関係」)
  • 担当者の名前のフォルダがある
  • 「その他」「新しいフォルダ」「一時」が残っている
  • 階層が深く、目的のファイルまで 6〜7 回開く

原因は、ほとんどの場合「作った人が、そのときの都合で分けた」ことです。1 人ずつは合理的でも、人が替わるたびに分け方が重なると、全体として探せなくなります。

困るのは探すときだけではありません。担当が替わったとき、後任はフォルダの意味を前任に聞くしかありません。引き継ぎ書に置き場所を書く方法は引き継ぎ書の書き方で紹介しています。フォルダの構成に決まりがあれば、書く量は減ります。

何で分けるか 業務・年度・取引先の並べ方を決める

分ける軸は、よく使うものでも 3 つほどです。業務(書類の種類)・年度・取引先で、どの順に並べるかを決めます。大事なのは、1 つの階に軸を 1 つだけ使うことです。

共有フォルダの構成の3つの例と目安の図。例A 経理・総務の書類は業務、年度、取引先の順で、01_請求書、2026年度、サンプル商事、ファイル名は日付_取引先_金額。例B 年間の行事が多い部署は年度、業務の順。例C 取引先ごとに案件が続く部署は取引先、年度、業務の順。下に目安として、階層は3〜4段まで、同じ階に10〜15個まで、1つの階に軸は1つ、個人名のフォルダと「その他」は作らない、を並べている。
部署の共有フォルダの構成の例 業務→年度→取引先と、段数の目安作成: 編集部 / もとの資料: 国税庁 電子帳簿保存法一問一答(電子取引関係)

3 つの並べ方の例

並べ方 向いている部署 例
業務 → 年度 → 取引先 経理・総務など書類の種類で探すことが多い部署 01_請求書 / 2026年度 / サンプル商事
年度 → 業務 年間の行事や手続きが多い部署 2026年度 / 01_株主総会
取引先 → 年度 → 業務 取引先ごとに案件が続く営業事務など サンプル商事 / 2026年度 / 01_契約書

どれを選ぶかは、探すときに何を先に思い出すかで決めます。「去年の請求書を見たい」と考える部署なら、業務が先です。「サンプル商事とのやり取りを全部見たい」と考える部署なら、取引先が先です。

迷うときは、直近の 1 か月で探したファイルを 10 個ほど書き出します。そのとき「何の書類か」「いつの分か」「どの会社か」のどれから探し始めたかを数えると、先に置く軸が見えます。

年度と暦年のどちらにするか

年度のフォルダは、会社の決算期や、部署の仕事の区切りに合わせます。4 月始まりなら 4 月から翌年 3 月までを 1 つのフォルダにします。名前は「2026年度」のように、年度であることを書きます。暦年(1 月から 12 月)で管理する書類を同じ形で混ぜると、どの年のものか迷います。暦年と年度が混ざる部署は、どちらを基準にするかを紙に書きます(「1 枚の紙」は後で説明します)。

階層は 3〜4 段までにする

階層の深さに、公的な決まりはありません。編集部の目安は、共有フォルダの入口から数えて 3〜4 段までです。同じ階に並ぶフォルダの数も、ひと目で見渡せる 10〜15 個ほどに収めると、探す手が止まりません。

深くしすぎない理由は、探しにくさだけではありません。公式の案内にも、パスの長さの上限があります。

場面 上限 出典
OneDrive・SharePoint のパス全体 ファイル名を含めて 400 文字まで Microsoft サポート
OneDrive・SharePoint の個々のフォルダ名・ファイル名 255 文字まで Microsoft サポート
Windows API が前提にするパスの最大長(MAX_PATH) 260 文字 Microsoft Learn

深い階層に長い日本語の名前を付けると、これらの上限に近づいて、保存や同期で止まることがあります。Microsoft の案内は、特殊な文字や空白が URL でエンコードされた形で数えられる場合があることにも触れています。短い名前と浅い階層にしておけば、この問題に当たりにくくなります。上限の細かな扱いは使う製品や設定で変わるので、困ったときは情報システムの担当に確かめてください。

フォルダで分けすぎず、ファイル名で探す

フォルダの階層を増やすより、ファイル名に手がかりを入れる方が、変更に強くなります。次の章で、そのための名前の付け方を決めます。

フォルダ名とファイル名のルールを 1 つ決める

名前の付け方は、細かい決まりを増やしすぎないのがコツです。守れる量にします。編集部の例を表にしました。

名前のルールの早見表と段取りの図。番号は2桁の数字とアンダースコア(01_請求書)、日付はYYYYMMDDを先頭に(20261015_議事録)、版はv01・v02(案内文_v02)で「最新」「最終」は避ける、取引先は正式名か決めた略称で統一、区切りはアンダースコアで空白は使わない。下に5つの段取り(担当を決める、現状を見る、1枚の紙にする、移して知らせる、年1回見直す)と、1枚の紙に書くこと、年度替わりにやることを並べている。
フォルダ名・ファイル名のルールの早見表と見直しの段取り作成: 編集部 / もとの資料: 国税庁 電子帳簿保存法一問一答(電子取引関係)
項目 ルール(編集部の例) 良い例 避ける例
番号 2 桁の数字とアンダースコア。順番を固定したいフォルダだけ 01_請求書 1.請求書 / ①請求書
日付 YYYYMMDD の 8 桁を先頭に 20261015_議事録 10月15日議事録 / R8.10.15
版 v01、v02 と数字で増やす 案内文_v02 案内文_最新 / 案内文_最終_修正2
取引先 正式名か、決めた略称で統一 サンプル商事 「サンプル」と「㈱サンプル商事」が混在
区切り アンダースコアで区切り、空白は使わない 日付_取引先_金額 日付 取引先 金額

番号は 2 桁で、飛ばして付ける

フォルダの並びを固定したいときだけ、先頭に番号を付けます。「01」「02」と 2 桁にそろえるのは、並べ替えたときに「10」が「2」より前に来ないようにするためです。あとから間に足せるよう、10 刻み(10・20・30)にする方法もあります。

日付は YYYYMMDD で先頭に置く

年・月・日を 8 桁の数字にして、ファイル名の先頭に置きます。2026年10月15日なら「20261015」です。名前順に並べると日付順になります。和暦と西暦、「10月15日」と「10/15」が混ざる状態を避けられます。

版は番号で、「最新」「最終」は使わない

版は v01、v02 のように番号を増やします。「最新」は次のファイルができた瞬間に古くなり、「最終」は直しが入ると意味を失います。判断を人の記憶に頼らず、番号の大きいものが新しいと決めておきます。

承認が済んだ版だけを別に残したいときは、「承認済」を名前に付ける代わりに、承認済みの置き場を決めます。ファイル名で状態を表すと、状態が変わるたびに名前を直すことになります。

取引先・金額を入れるときは、国税庁の例にそろえる

請求書や領収書のような電子取引のデータには、保存のルールがあります。国税庁の資料では、検索できる状態にする要件として、取引年月日・取引金額・取引先で検索できることが挙げられています。その方法の 1 つとして、ファイル名に規則性をもって内容を入れる例が示されています。たとえば「20210131_㈱霞商店_110000」は、日付・取引先・金額の順です(2026年10月時点の資料で確認)。

請求書などを置く業務のフォルダでは、この順でファイル名を付けておくと、フォルダの構成と検索の要件の両方に使えます。要件の細かい条件や、検索の要件が不要になる場合は、電子帳簿保存法とはにまとめました。

分割・結合した PDF にも、同じ付け方を使います。作り方はPDFの結合・分割・回転のやり方を参照してください。結合してから名前を付けるか、名前を付けてから結合するかを決めておくと、元のファイルが残ったままになるのを防げます。

個人フォルダと「その他」は作らない

個人名のフォルダを作らない理由

「田中さん作業用」のような個人名のフォルダは、本人にとっては便利です。しかし本人が異動や退職をすると、中身が誰のものか、捨ててよいのかが分からなくなります。共有の場所に置いているのに、実質は本人しか分からない場所になります。

個人の作業は個人用の保存場所で行い、共有する段階で、決めた場所に決めた名前で置く。これを基本にします。

Google の共有ドライブの案内では、共有ドライブ内のファイルは個人ではなくチームが所有し、メンバーが去ってもファイルが残ると説明されています。共有する場所をチームのものとして扱う、という考え方は、個人名のフォルダを作らない理由と同じです。

「その他」「新しいフォルダ」は入れ先の決まらないものが集まる

「その他」は、決まらないものを置く場所になり、いちばん大きくなります。作らない代わりに、入れ先が決まらないものが出たときの手順を決めます。

  1. 担当者に聞く(決めるのは担当者)
  2. 既存のフォルダに入る意味があれば、そこに入れる
  3. 新しい種類の書類なら、担当者が紙に追加してフォルダを作る

どうしても一時的な置き場が必要なときは、「00_仮置き」を 1 つだけ作り、置いてよい期間(たとえば 1 か月)を決めて、担当者が月初に空にします。

保存期間が過ぎたものはアーカイブへ移す

年度が終わった書類を、現役の場所に置き続けると、フォルダが年々重くなります。アーカイブ(保管用の置き場)を作り、年度が終わったら移します。

編集部の例では、共有フォルダの入口に「99_アーカイブ」を置き、その下に年度ごとのフォルダを移します。移すのは年度が替わったあとの決まった月(決算の後など)に、担当者がまとめて行います。

法律で決まった保存期間は書類ごとに異なります。いつまで残し、いつ廃棄できるかは会社の書類の保存期間で一覧にしているので、ここでは繰り返しません。同じ記事には、フォルダ名の先頭に廃棄予定の年を付けて、捨てる候補をそろえる方法も紹介しています。

アーカイブに移すときの確かめは、次の 3 つです。

アーカイブの権限や、保管中の情報の守り方といった細かい設計は、情報システムの担当の領分です。部署として決めるのは、どの範囲の人が見る場所かまでにとどめます。

共有の範囲は、部署で決めておく

製品によって、権限の考え方は違います。たとえば Google の共有ドライブには、メンバーにアクセスレベル(閲覧者・投稿者・コンテンツ管理者・管理者など)が割り当てられる仕組みがあります。細かい権限の設計は情報システムの担当と相談するものです。

部署として決めるのは、次の程度で足ります。

  • この共有フォルダを使う人は誰か(部署全員か、特定の担当か)
  • 見られてよいのは誰までか
  • 外部の人に渡すときは、共有フォルダではなく別の方法にするか

ルールを決めて守るための段取り

ルールは、決めるだけでは守られません。次の 5 つで運びます。

段取り やること
1 担当を決める フォルダの持ち主を 1 人と、代わりの人 1 人
2 現状を見る 同じ意味のフォルダ、個人名、「その他」を数える
3 1 枚の紙にする 軸の順序・段数・名前の付け方・置き場を書く
4 移して知らせる 移す日を決め、移し終えたら全員に連絡する
5 年 1 回見直す 年度替わりに、紙と実際のフォルダを見比べる

ルールは 1 枚の紙に書く

ルールの文書は 1 枚にします。長いと読まれません。書くことは、軸の順序と段数、名前の付け方(番号・日付・版・区切り)、置いてはいけないもの(個人名のフォルダ・「その他」)、担当者の名前です。この紙を、共有フォルダの一番上に置きます。

移す日を決めて、一度に移す

ルールを決めても、今あるフォルダが元のままでは変わりません。移す日を決め、その日のうちに一度に移します。少しずつ移すと、古い置き場と新しい置き場の両方に最新が分かれて、かえって探せなくなります。

移す前に、フォルダの中身を人が見ずに動かすと、必要なファイルが見つからなくなることがあります。移した後に、よく使うファイルの場所を一覧にして、全員に伝えます。

年 1 回、年度替わりに見直す

見直しは、年度が替わるタイミングで 1 回です。次を確かめます。

  • 紙のルールと実際のフォルダが合っているか
  • 個人名のフォルダと「その他」が増えていないか
  • 担当者に異動がなかったか

守られていない箇所があれば、人を責めるより、ルールが現実に合っていないのではないかを先に考えます。守りにくいルールは、直します。

今日からできること

  1. 自分の部署の共有フォルダを開き、入口から 3 階まで、どの軸で分けているかを書き出す
  2. 同じ意味のフォルダ、個人名のフォルダ、「その他」の数を数える
  3. 直近の 1 か月で探したファイルを 10 個ほど書き出し、最初に思い出す手がかり(業務・年度・取引先)を決める
  4. 名前の付け方(番号・日付・版)を、この記事の早見表から 3 つ選んで 1 枚の紙にする
  5. 担当者と代わりの人を決め、年度替わりの月に見直す予定を入れる

すべてを一度に直す必要はありません。まず新しく作るフォルダとファイルから、同じ付け方に変えるだけでも、探す時間は少しずつ減ります。

よくある質問

Q階層は何段までにすればよいですか。

A法令などの決まりはありません。編集部の目安は、共有フォルダの入口から数えて 3〜4 段までです。深くするほど目的のファイルまでのクリックが増え、パスも長くなります。OneDrive と SharePoint では、フォルダとファイル名を合わせたパス全体が 400 文字までと Microsoft が案内しているので、深さと名前の長さの両方を抑えます。

Q年度のフォルダと取引先のフォルダは、どちらを上にすればよいですか。

A探すときに先に思い出す手がかりを上にします。「請求書」「契約書」のように書類の種類から探すなら業務が先で、年度、取引先の順です。取引先ごとに案件が続く部署は、取引先を先にして、その下に年度を置くと一覧しやすくなります。

Q「最終」「最新」をファイル名に付けてはいけないのはなぜですか。

A「最終」の後にも修正が入るからです。「最終_修正」「最終の最終」が並ぶと、どれが新しいか分からなくなります。v01、v02 と番号で版を増やせば、番号が大きいものが新しい版だと誰でも分かります。

Q個人用の作業フォルダが必要なときは、どうしますか。

A共有フォルダの中に個人名のフォルダを作らず、自分のパソコンや個人用の保存場所で作業します。共有する段階で、決めた場所に決めた名前で置きます。どうしても共有の中で下書きを置きたいときは、「作業中」の置き場を 1 つだけ作り、置いてよい期間を決めます。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月22日)

執筆

ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の資料・公的な統計などの一次情報を調べて、バックオフィスの仕事・ビジネスマナー・会社のしくみの解説記事と図解を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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