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業務マニュアルを生成AIで作る 手順書の下書きから見直しまでの進め方

後回しになった業務マニュアルは、生成AIに聞き取りと下書きを頼むと進めやすくなります。そのまま使える頼み方、下書きで人が直す場所、別の人に試してもらう見直しの手順がわかります。

公開 更新 約5分執筆・監修:佐々木 航人が監修しながらAIを活用して執筆
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業務マニュアルを生成AIで作る 手順書の下書きから見直しまでの進め方

この記事でわかること

  • AIに質問してもらって答え、そのメモから手順書の下書きを作ると進めやすい。
  • 画面の名前、判断の基準、例外、期限と担当は、今の担当者が実際に合わせて直す。
  • 仕上げは別の人に手順書だけで作業してもらい、止まった所を書き足す。
対象総務人事経理実務

引き継ぎ用のマニュアルが後回しになっているなら、最初の下書きを生成AIに頼むと動き出せます。白紙から書くより、AIの質問に答えて下書きをもらい、実際の仕事に合わせて直すほうが、ずっと進めやすいからです。

ただ、AIは自分の会社のやり方を知りません。画面の名前や判断の基準、例外は、人が直します。その前提で、話す、作らせる、直す、試すの順に進めましょう。

進め方は、話す、作らせる、直す、試すの4段階

AIは話し相手と下書き役、仕上げるのは人、という図。話す段階はAIが聞き役、作らせる段階はAIが書き役、直す段階は本人が画面の名前や判断の基準、例外を合わせ、試す段階は別の人が手順書だけで作業する。
生成AIで手順書を作る流れ作成: 編集部 / 出典: ベンチャー・スピリット!編集部

最初の1本には、月に1回の定型の仕事が向いています。請求書の発行や勤怠の締めのように、手順が毎回ほぼ同じで、別の人に試してもらいやすいからです。どの仕事から手順書にするかの選び方は、業務マニュアルの作り方の記事で確認できます。

入力する前に、仕事の情報を整えます。個人情報保護委員会は、個人データを含む内容を入力するなら利用目的の範囲内かを確認し、機械学習に使われないことも確認するよう呼びかけています1。社員や取引先の名前は「担当A」「取引先B」に、金額は「○円」に置き換えておきましょう。パスワードや顧客のデータは入れません。迷うときの線引きは、生成AIに入力してはいけない情報の記事にあります。

書く前に、AIに聞き取りをしてもらう

薄い緑のカーディガンの女性が机で、ペンを手に印刷した書類を読んでいる。
下書きを読みながら、実際の仕事と違う所に印を付けるイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)

手順書が進まないのは、書く力より、頭の中の手順を順番に思い出す手間のせいかもしれません。そこで、AIを聞き役にします。1問ずつ聞いてもらえば、答えるだけでメモができます。声で答えられるサービスなら、移動の合間にも進められるでしょう。

「金額を確認する」と答えたら、「何と何を比べますか」と聞き返してもらう。これだけで、自分では当たり前すぎて飛ばしていた手順が出てきます。

答えるのは、できれば次にその仕事をする日がよいでしょう。画面を開いたまま答えれば、ボタンの名前や順番を思い出さずに済みます。月末の作業なら、月末の予定に「手順書の聞き取り」を一緒に入れておくと、後回しになりにくくなります。

下書きは、項目と書かないことを指定する

聞き取りが終わったら、下書きを頼みます。書かないことも、あわせて指定しましょう。指定がないと、AIは足りない所をもっともらしい一般論で埋めてしまいます。

返ってきた下書きでは、まず【要確認】の数を見ます。多ければ、もう一度聞き取りに戻るほうが早いでしょう。

条件で分かれる作業は、文章より表が向いています。「判断の分かれ目を、条件と行き先の表にしてください」と追加で頼むと、担当者によって答えが変わる所が見えてきます。画面の写しを入れたい場所には、下書きの段階で【画面:請求の一覧】のように目印だけ入れてもらい、あとで自分で貼ると、個人情報の入った写しをAIに渡さずに済みます。

下書きで人が直す場所

一般論の文を自社の動作に置き換える図。システムで請求書を作成するを、販売管理の請求から一括作成を押すに。金額に問題がないか確認するを、受注額と違えば営業に聞くに。期日までに上司の承認を得るを、第3営業日の15時までに課長へ回すに直す。
AIの下書きを自社の動作に直す例(編集部の架空の例)作成: 編集部 / 出典: ベンチャー・スピリット!編集部

下書きの文は読みやすいのですが、それだけでは作業できません。直す場所は決まっています。画面やボタンの名前は、実際の画面を開いて書き写します。「問題がないか確認する」のような文は、何と何を比べて、違ったらどうするかに置き換えます。期限と担当も、日付や役職まで書かなければ、新人は動けません。

税や社会保険、労働時間に関わる手順は、もう一段気をつけてください。AIが古い決まりのまま書くことがあるので、公式の案内と社内の規程の版を確認し、手順書にも根拠の名前を入れておくと、改正のときに直す場所がわかります。

見直しは、AIと別の人の2回

先にAIに読ませると、人に頼む前に穴を減らせます。

ただ、AIは実際の画面を操作できません。最後は別の人に、手順書だけを見て作業してもらいましょう。国のAI事業者ガイドラインも、AIに任せきりにせず、適切な場面で人の判断を入れる考え方を示しています2。止まった場所に印を付けてもらい、そこを書き足せば、ひとまず完成です。

仕事のやり方が変わったときの更新にも、AIは使えます。今の手順書と変わった点を渡して「変更が必要な箇所だけ挙げて」と頼むと、どこを直すかを見落としにくくなります。

手順書を置く前に確認すること

  1. 会社が認めたサービスで作った。
  2. 名前や金額を、仮のものに置き換えて入力した。
  3. 【要確認】をすべて消した。
  4. 画面やボタンの名前を、実際の画面と照らした。
  5. 判断の基準と例外を、自社の決まりに合わせた。
  6. 法令や規程に関わる手順は、根拠の名前を書いた。
  7. 別の人が手順書だけで作業できた。
  8. 改訂履歴に日付と担当を書いた。

異動や退職が決まっているなら、手順書とは別に引き継ぎ書も要ります。進行中の案件や相手先との約束まで渡す書類なので、引き継ぎ書の書き方の記事と合わせて準備すると、後任も迷いません。手順書が1本あると、休みも取りやすくなり、次の仕事に手を挙げる余裕も生まれます。まずは月に1回の仕事から、次の締めの日に試してみてください。頼み方は2026年11月4日時点の編集部の例で、使えるサービスや機能は会社ごとに違います。

注

  1. 個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」 ↩

  2. 総務省、経済産業省「AI事業者ガイドライン」 ↩

よくある質問

Q画面の写しをAIに渡してもいいですか?

A会社のルールで認められていて、個人情報や社外秘が映っていなければ、手順の下書きに役立つことがあります。写す前に、取引先の名前や金額、社員の名前を隠してください。迷うものは文字のメモにして、仮の名前に置き換えて渡すほうが確実です。

Qほかの会社のマニュアルを貼って書き換えてもらってもいいですか?

A避けてください。他社の文書や市販のマニュアルをそのまま入力して似たものを作ると、著作権の問題になることがあります。自分の仕事のメモから作れば、そもそもこの心配は小さくなります。

出典・参考

この記事は、人が監修しながらAIを活用して執筆しました。執筆と監修は佐々木 航が担当し、公開した後も人が内容を確認しています。

執筆・監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

記事の中身の責任は編集部(執筆・監修者)が負い、AIは調べものと下書きの道具として使っています。くわしくはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら更新日を改め、記事の最後に何を直したかを書きます。

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