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源泉徴収票の発行はいつまで?退職者に渡す期限、再発行と電子交付

源泉徴収票を渡す期限は、年の途中で退職した人なら退職の日から1か月以内、年末まで在籍した人なら2026年分は2027年2月1日までです。再発行の頼まれ方と、電子交付で必要になる承諾もわかります。

公開 更新 約6分執筆・監修:佐々木 航人が監修しながらAIを活用して執筆
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源泉徴収票の発行はいつまで?退職者に渡す期限、再発行と電子交付

この記事でわかること

  • 退職した人には退職の日から1か月以内、在籍中の人には2027年2月1日までに渡す。
  • 再発行を受けるのは会社の窓口。税務署の不交付の届出は再発行には使えない。
  • 電子交付は本人の承諾が前提。紙で渡してと言われたら、承諾の後でも紙で渡す。
対象人事実務

「源泉徴収票はいつもらえますか」と聞かれたら、答えは相手によって2つに分かれます。年の途中で退職した人には、退職の日から1か月以内です。12月まで在籍した人には翌年1月31日までで、2026年分は1月31日が日曜日のため、2027年2月1日(月)までになります1。

再発行には法律の期限がなく、電子で渡すには本人の承諾が要ります。この2つは、問い合わせが来る前に社内で決めておけることです。

渡す期限は、退職した人と在籍している人で違う

源泉徴収票を渡す期限は、相手で2つに分かれる、という図。12月まで在籍した人は2027年2月1日まで、年の途中で退職した人は退職の日から1か月以内。退職金を払った人には退職所得の源泉徴収票も1か月以内に渡す。パートも短期のアルバイトも全員に渡す。
源泉徴収票を本人に渡す期限(2026年分)作成: 編集部 / 出典: 国税庁

所得税法の決まりは「翌年1月31日まで、年の途中で退職した人は退職の日以後1か月以内」です2。だから、11月15日に退職した人なら12月15日が期限です(編集部の例)。

月末締めの翌月払いだと、最後の給与の支払いを待つうちに残りの日数が少なくなります。退職の面談で最終の給与日と送り先の住所を聞き、いつごろ届くかまで伝えておくと、問い合わせそのものが減るはずです。

渡す相手は全員です。税務署へ出す票には金額などの範囲がありますが、本人の分はその範囲にかかわらず作ります。パートやアルバイトも、国内に住所がある外国人の従業員も同じです1。

退職した人の票で書き漏らしやすいのは、「中途就・退職」の欄でしょう。「退職」に○を付け、年月日には退職の日を入れます。扶養の欄も、扶養控除等申告書の内容に沿って記入してください1。年の途中で辞めた人の票は年末調整の前の金額なので、税が多めに引かれたままのこともあります。そのことを一言添えて渡すと、受け取った人が次にすることを迷いません。

退職金を払ったなら、給与の票とは別に「退職所得の源泉徴収票」も退職の日から1か月以内に渡します2。給与の票だけを送って終わりにしないよう、退職者の一覧に2枚分の欄を作っておくと抜けません。期限までに渡さなかった場合は、法律では1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金の対象です3。

2027年1月から変わるのは、税務署への提出のほうです。市区町村に給与支払報告書を出せば、税務署にも出したものとみなされます。ただ、本人へ渡す分は、これまでどおり全員分が必要です4。

中途入社の人に頼まれたら、どの票かを先に聞く

ベージュのブラウスの女性がオフィスの机で、白い封筒に書類を入れている。机の上に封筒の束が置かれている。
送った日と方法は、その場で記録しておくイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)

転職してきた人が「源泉徴収票」と言うとき、指しているものは2つ考えられます。前の会社の票のことなら、出すのは前の会社で、自社は受け取る側です。頼み方の文例は中途入社の年末調整の記事で確認できます。

自社の今年分のことなら、渡せるのは1年分の給与が固まる年末調整のあとです。ただ、住宅ローンや保育園の手続きで急に必要と言われることもあります。そのときは、前年分の票や給与明細、市区町村の所得証明書で代えられないか、提出先に聞いてもらいましょう。

再発行は会社が受ける。法律に期限はない

11月から1月は、転職先の年末調整や確定申告の準備で、前の会社の票が必要になる時期です。国税庁は、なくした票の再発行は本人が勤務先に頼むものと案内しています。税務署の「源泉徴収票不交付の届出」は、再発行の手続きには使えません5。つまり、頼める相手は実質的に会社だけです。

所得税法を読むかぎり、再発行の期限や書式の定めは見当たらないので、窓口と届くまでの日数は社内で決めておけます。依頼が来たら、次の順に進めてください。

  1. 一度渡したかを、送付の記録で確認する。
  2. 本人かどうかを、在籍時の社員番号や生年月日で確認する。
  3. どの年の分かを聞く。退職金があった年なら、退職所得の票も要るか聞く。
  4. 給与システムや控えから、同じ内容で出力する。
  5. マイナンバーが載っていないかを見る。本人に渡す票には載せません1。
  6. 今の住所かメールアドレスを聞いて送り、送った日を記録する。

1で「まだ渡していなかった」とわかったら、話は再発行ではなくなります。期限を過ぎているなら、すぐに渡してください。本人が頼んでも受け取れないときは、税務署に不交付の届出書を出せます5。

前に渡した票と金額が変わるときも、再発行では済みません。税務署へ出した分があれば、無効分と訂正分を出し直します1。年末調整をやり直す場合の流れは、再調整の記事が参考になります。

電子で渡すなら、承諾と紙の請求に備える

電子で渡すには承諾が要り、紙を求められたら紙で渡す、という図。方法を示して承諾をもらい、画面で見られて印刷できる形で渡し、紙を求められたら紙で渡す。給与の票は回答がなければ承諾とみなす通知も使えるが、退職金の票は回答をもらう。
源泉徴収票を電子で渡すときの進め方作成: 編集部 / 出典: 国税庁

メールやPDF、社内の閲覧画面で渡す方法は認められています。前もって方法を示して本人の承諾をもらえば、紙を渡したものとみなされる仕組みです2。

承諾の取り方には、使いやすい決まりがあります。給与所得の源泉徴収票なら、「期限までに回答がなければ承諾したものとみなす」と通知する形が使えます。ですが、退職所得の源泉徴収票にはこの形が使えないので、回答をもらう必要があります6。

承諾の後でも、本人が紙を求めたら紙で渡します。請求はメールでも書面でも構いません6。正当な理由なく断ると、罰則の対象です3。

Webの給与明細に同意している社員でも、源泉徴収票まで同意しているとは限りません。承諾の際に示す内容には書類の名前も入るので、同意の文面を一度見直してみてください6。

気をつけたいのは、退職する人です。社内の閲覧画面で渡す会社では、退職してログインできなくなると票を見られなくなるおそれがあります(編集部の見立て)。最終出社の前にPDFを保存してもらうか、メールや紙に切り替えると、あとの再発行の依頼も減らせます。

渡す前に確認すること

  1. 退職の日から1か月後の日付を、退職者の一覧に書いた。
  2. 最終の給与日と送り先の住所を、退職の面談で聞いた。
  3. 退職金があれば、退職所得の票も作った。
  4. 本人に渡す票に、マイナンバーが載っていない。
  5. 電子で渡す人の承諾に、源泉徴収票が含まれている。
  6. 退職する人には、ログインなしで受け取れる方法を用意した。
  7. 再発行の窓口と、届くまでの日数を決めた。
  8. 渡した日と方法を記録した。

期限と様式は、2026年11月4日に確認した令和8年分の手引のものです。

注

  1. 国税庁「令和8年分 給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引」 ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5

  2. 所得税法第226条 ↩ ↩2 ↩3

  3. 所得税法第242条 ↩ ↩2

  4. 国税庁「源泉徴収票のみなし提出の特例」特設ページ、同Q&A問3 ↩

  5. 国税庁「源泉徴収票不交付の届出手続」「『源泉徴収票不交付の届出書』を提出される前に、ご確認ください。」 ↩ ↩2

  6. 国税庁「給与所得の源泉徴収票等の電磁的方法による提供(電子交付)に係るQ&A」問1、問2、問5、問7、問14 ↩ ↩2 ↩3

よくある質問

Q数日だけ働いた短期のアルバイトにも渡しますか?

A渡します。給与を払ったすべての人が対象で、年の途中で辞めた人なら退職の日から1か月以内です。税務署へ出す範囲から外れる金額でも、本人の分は作ります。

Q業務委託の人から頼まれたときは、同じ票を出しますか?

A雇用契約の給与でなければ、給与所得の源泉徴収票は出ません。報酬の支払調書は、法律で本人に渡す義務がある書類の一覧に入っていないので、渡すかどうかは社内で決められます。

Q2027年からは作る枚数が変わりますか?

Aみなし提出の特例を受けるなら、税務署に出す分は作らなくて済みます。作るのは、本人に渡す源泉徴収票1枚と、市区町村へ出す給与支払報告書1枚の計2枚です。

出典・参考

この記事は、人が監修しながらAIを活用して執筆しました。執筆と監修は佐々木 航が担当し、公開した後も人が内容を確認しています。

執筆・監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

記事の中身の責任は編集部(執筆・監修者)が負い、AIは調べものと下書きの道具として使っています。くわしくはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら更新日を改め、記事の最後に何を直したかを書きます。

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