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HACCPの衛生管理計画と記録表の書き方 飲食店が毎日つける記録

小さな飲食店のHACCPは、業界団体の手引書のひな形で計画を作り、毎日記録して、毎月振り返る流れです。一般的な衛生管理の7項目、メニューの3つのグループ分け、記録表のつけ方と保管の目安、保健所の確認で見られる点を、店長や本部の担当者向けに追えます。

公開 更新 約4分執筆・監修:佐々木 航人が監修しながらAIを活用して執筆
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HACCPの衛生管理計画と記録表の書き方 飲食店が毎日つける記録

この記事でわかること

  • 小規模な飲食店は、手引書どおりに実施すれば義務を果たしたと見なされる
  • 計画は、共通の7項目の表とメニューを3つに分ける表の2枚で作る
  • 記録は1年間程度保管する。保健所は立入検査や許可の更新のときに確認する

小さな飲食店のHACCPは、難しい分析から始めなくて大丈夫です。業界団体の手引書のひな形で計画を作り、毎日の記録をつけて、毎月1回振り返る。この流れを手引書どおりに続ければ、法律の求める衛生管理を実施していると見なされます1。任された店長や本部の担当者は、まず日本食品衛生協会の手引書を開くところから始めましょう。

飲食店は「手引書どおり」でよい

飲食店営業は、厚生労働省のいう小規模な営業者等に入ります。原則のHACCPをそのまま実施するのではなく、「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」が求められ、業界団体が作って国が確認した手引書を使えば対応できます1。やることは6つです。手引書の解説を読む、ひな形で計画を作る、従業員に伝える、記録する、推奨された期間保存する、定期的に振り返って見直す1。

飲食店向けの手引書は、日本食品衛生協会が作っています。いまの版は令和6年1月の改訂版です2。従業員が数名ほどの店を想定した内容なので、店舗が多い会社の本部の方は、店ごとに実態が合うかを見ながら使いましょう。

計画は、2つの表で作る

計画は、どの食品にも共通する「一般的な衛生管理のポイント」と、メニューに合わせた「重要管理のポイント」の2つに分かれます2。

一般的な衛生管理は7項目です。原材料の受入の確認、冷蔵庫と冷凍庫の温度の確認、交差汚染と二次汚染の防止、器具の洗浄と消毒、トイレの洗浄と消毒、従業員の健康管理と作業着、手洗いです。それぞれに「いつ」「どのように」「問題があったときはどうするか」を書き込みます2。庫内の温度なら、手引書の記載例は、始業前に温度計で冷蔵10℃以下、冷凍マイナス15℃以下を確認し、異常なら原因を確認して設定を直す、という形です。

とはいえ、難しく考えなくて構いません。普段していることを書き出せば十分だと、手引書も促しています2。

小規模な飲食店の衛生管理計画の図。7項目には、いつ、どのように、問題があったときを書く。一般的な衛生管理のポイントは、原材料の受入、冷蔵・冷凍庫の温度、交差汚染の防止、器具の洗浄・消毒、トイレの洗浄・消毒、健康管理と作業着、手洗い。重要管理のポイントは3グループで、第1グループは加熱しないもの(刺身、冷奴など)で冷蔵庫から出したらすぐ提供する。第2グループは加熱して熱いままのもの(ステーキ、唐揚げなど)で火の通りを見た目や温度で確認する。第3グループは加熱のあと冷やすもの(カレー、ポテトサラダなど)で速やかに冷やし再加熱を確認する。普段していることを書き出せば計画の形になる。
小規模な飲食店の衛生管理計画は、共通の7項目とメニューの3グループで作る作成: 編集部 / 出典: 日本食品衛生協会

重要管理は、メニューを3つに分けます。第1グループは刺身や冷奴のように加熱しないもの、第2グループはステーキや唐揚げのように加熱して熱いまま出すもの、第3グループはカレーやポテトサラダのように加熱のあと冷やすものです。常温で保管できるものは分けなくて構いません2。

いちばん気をつけたいのは第3グループです。手引書は、速やかに冷やせなかった場合(例として2時間以内に20℃以下)は提供しない、といった対応の例を挙げています2。

記録は、毎日決まった時刻に

記録の様式は2種類で、「一般的な衛生管理の実施記録」と「重要管理の実施記録」です。手引書の様式を使えば、日付ごとに項目の良否を付け、問題があった日だけ内容を書く形になります2。

一般的な衛生管理の実施記録の例(編集部の例で数字は架空)。手引書の様式を縮めた例で実際の項目は7つ。1日は受入が良、冷蔵4度、冷凍マイナス18度、手洗いが良。2日は受入が否で、小麦粉の袋が破れていて返品し午後に再納品と特記。3日は受入が斜線で冷蔵12度、扉の閉め忘れで閉めて1時間後に5度を確認と特記。4日は受入が良、冷蔵5度、冷凍マイナス17度、手洗いが良。毎日、受入がない日は斜線にしてつけた人がサインする。週に1度、別の人が抜けと処置を確認する。毎月、記録を振り返り計画を見直す。保管は1年間程度で、提示を求められたら出す。否の日の対処が、いちばん役に立つ記録になる。
一般的な衛生管理の実施記録の例(手引書の様式を縮めた編集部の例)作成: 編集部 / 出典: 日本食品衛生協会

続けるコツは、書く時刻と人を決めることです(編集部の見立て)。閉店の片づけの最後に、その日の責任者がつける形なら、書き忘れにくくなります。できれば週に1度、日々つけている人とは別の人が目を通しましょう。手引書も、抜けがないか、問題があったときの処置が適切だったかを確認者が見ることをすすめています2。

毎月1回は、記録を見て振り返ります。同じ問題やクレームが繰り返されていないかを見て、必要なら計画を直します12。手間に見えますが、記録は万が一のときに衛生管理をしていた証拠にもなります2。

記録は、1年間程度保管しましょう2。手引書が推奨する期間で、次の棚卸しのときに古い分から片づける流れにしておくと紙も増えません。

清潔な厨房のステンレスの冷蔵庫の横で、白い調理着に紺の前掛けの女性がクリップボードの紙に書き込んでいるイラスト。奥で2人の調理担当者が作業している。
冷蔵庫の温度は、決めた時間に見て記録に残す(イメージ)イラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)

保健所の確認で見られること

保健所の食品衛生監視員は、定期の立入検査や営業許可の更新などの機会に、計画の内容と実施の状況を確認します。指導の土台も同じ手引書です3。提示を求められたらすぐ出せるよう、計画と記録の置き場所を決めておきましょう2。

計画がなかったり不備があったりした場合は、まず改善の行政指導が一般的です。従わないと営業の禁止や停止になることがあり、食中毒が起きた場合は直ちに行政処分がとられることもあります3。

お客さまから健康被害の連絡があったときは、保健所へ速やかに連絡します2。冬に増えるノロウイルスの対応は、飲食店のノロウイルス食中毒、調理から外す判断と保健所への連絡も見ておくと安心して動けます。営業許可の取り方は、飲食店の営業許可の取り方 保健所への相談は、物件を契約する前にで確認できます。

店で確認すること

  1. 手引書の最新版(令和6年1月改訂)を手元に置いたか
  2. 7項目に「いつ」「どのように」「問題があったとき」を書いたか
  3. メニューを3つのグループに分けたか。新メニューの追加も反映したか
  4. 冷蔵庫と冷凍庫に、温度計はあるか
  5. 記録をつける時刻と担当を決めたか
  6. 週に1度、別の人が目を通す形にしたか
  7. 毎月の振り返りの日を決めたか
  8. 計画と記録を、すぐ出せる場所に置いたか

この記事の内容は、2026年11月5日時点の厚生労働省の資料と日本食品衛生協会の手引書にもとづいています。店の状況で迷うときは、管轄の保健所の食品衛生監視員に相談してください。

注

  1. 厚生労働省「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」 ↩ ↩2 ↩3 ↩4

  2. 公益社団法人日本食品衛生協会「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書(小規模な一般飲食店事業者向け)」令和6年1月改訂 ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8 ↩9 ↩10 ↩11 ↩12 ↩13

  3. 厚生労働省「HACCPに沿った衛生管理の本格施行について」(令和3年5月31日、薬生食監発0531第3号)のQ&A、問14〜問16と問19 ↩ ↩2

よくある質問

QHACCPの認証を取らないといけませんか?

A認証や承認は必要ありません。厚生労働省のQ&Aによると、実施状況は保健所が定期の立入検査や営業許可の更新のときに確認します。営業許可の要件にも、衛生管理計画は含まれていません。

Q計画がまだない店は、すぐ処分されますか?

A厚生労働省のQ&Aでは、計画を作っていない場合や内容に不備がある場合、まず改善のための行政指導が行われるのが一般的とされています。従わないと営業の禁止や停止になることがあり、食中毒が起きた場合は直ちに行政処分がとられることもあります。今日からでも、手引書のひな形を埋めるところから始めましょう。

Q外国人のスタッフにはどう伝えればいいですか?

A日本食品衛生協会は、手引書の簡易版を日本語と9か国語で公開しています。記録用の無料のスマートフォン向けアプリや、Excelの記録簿もあるので、店に合う形を選べます。

出典・参考

この記事は、人が監修しながらAIを活用して執筆しました。執筆と監修は佐々木 航が担当し、公開した後も人が内容を確認しています。

執筆・監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

記事の中身の責任は編集部(執筆・監修者)が負い、AIは調べものと下書きの道具として使っています。くわしくはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら更新日を改め、記事の最後に何を直したかを書きます。

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