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工場の年末年始の休業カレンダー 稼働日の決め方と連絡の段取り

工場の年末年始の休みは、最後の出荷と設備の停止、休み明けの立ち上げから逆に数えて決めます。2026年の暦での休み方の比べと、設備と取引先・派遣会社への段取りを11月のうちにそろえます。

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工場の年末年始の休業カレンダー 稼働日の決め方と連絡の段取り

この記事でわかること

  • 2026年の暦どおりなら、12月29日から1月3日の6日間。28日を計画年休にすると9連休。
  • 予定外に稼働を止めると、平均賃金の6割以上の休業手当が要る。休みは先にカレンダーで決める。
  • 年末年始は設備の点検や再稼働で災害が増えやすい。止める前と動かす前に点検の日を取る。
  • 派遣社員の就業日は派遣契約で決まる。休業日は派遣会社と早めにそろえる。
対象総務製造実務

年末年始の休みは、暦の赤い日をつなげば決まる、と思われがちです。工場では、そう簡単にはいきません。最後に出荷する日、設備を止める日、休み明けに動かし直す日、取引先や派遣会社に伝える日。休みの前後に、少なくとも4つの日付が要るからです。

この記事では、2026年から2027年にかけての暦で休み方を比べ、稼働日の決め方と、設備と連絡の段取りを順に並べます。11月の社内の打ち合わせに、そのまま持っていける形にしました。

休みの長さは、就業規則と年間の休日数の中で決める

工場の事務所で、紺の作業着を着た30代の女性が、マス目の一部が紺で塗られた大きな壁のカレンダーを指さしている。後ろの窓の向こうには、止まった機械と黄色い床の線が見える。
休みの日付は、出荷と設備の日付から決めて、会社カレンダーに落とすイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)

年末年始の休みは、会社が就業規則や会社カレンダーで決める休日です。休日は就業規則に必ず書く事項に入っていて、常時10人以上が働く会社は、作った就業規則を届け出ます。11年単位の変形労働時間制を使っている会社は、労使協定で決めたカレンダーが土台になります。カレンダーの組み方と協定の届け出は、会社カレンダーの作り方にまとめています。

2026年の年末は、12月31日が木曜日、元日が金曜日です。1月2日と3日が土日なので、暦の上では1月4日の月曜日が仕事始めになります。この暦で考えられる休み方を3つ並べてみます。

休み方 休む日 連休の長さ 決めるときの点
暦どおり 12月29日(火)〜1月3日(日) 6日 12月26日(土)と27日(日)の週末とは離れる
28日を計画年休にする 12月26日(土)〜1月3日(日) 9日 有給休暇の計画的付与の労使協定が要る
28日を会社の休日にする 12月26日(土)〜1月3日(日) 9日 年間の休日数と所定労働時間の枠に収まるか

真ん中の案で使うのは、有給休暇の計画的付与という仕組み。労使協定を結べば、一人ひとりの有給休暇のうち5日を超える部分について、会社が取る日を決められます。2休みの日数を増やさずに連休をつなげる方法として、工場の年末年始によく合う使い方です。

気をつけたいのは、決めたあとで休みを足すことです。受注が少ないからと、予定になかった日に稼働を止めて社員を休ませると、会社の都合による休業になります。その日には、平均賃金の6割以上の休業手当を払わなければなりません。3休みはあとから足すのではなく、カレンダーで先に決めておきましょう。

決めたカレンダーは、社員に知らせて初めて使えます。就業規則と、計画年休や1年単位の変形労働時間制の労使協定は、職場の見やすい場所に掲示するか、書面で渡すなどして周知する決まりです。4休憩室の掲示板と社内の共有フォルダの両方に置いておけば、交替勤務の人にも届きます。

稼働日は、最後の出荷と最初の出荷から逆に数える

休みの長さが決まったら、次は稼働日です。休みの初日から逆に数えていくと、決める順番がはっきりします。

  1. 取引先の休業日と、受注の締め日を聞く
  2. 最後に出荷する日を決める(運送会社の最終の集荷日に合わせる)
  3. 最後に生産する日を決める
  4. 設備の停止と大掃除、点検の日を取る
  5. 休み明けの点検と試運転の日を取る
  6. 最初に出荷する日を決める(運送会社の最初の集荷日に合わせる)

休みの前と後の両方に、生産しない日を1日ずつ置いてください。最後の生産の日に設備を止めて、そのまま休みに入ると、点検や片付けが休みの日にずれ込みます。休み明けも同じ。仕事始めの朝から出荷の予定を入れてしまうと、試運転で見つかった不具合を直す時間が残りません。

休みの日に設備の点検で出てもらう人がいるなら、その日の扱いを先に決めます。休日に働いてもらうには、時間外・休日労働の労使協定(36協定)が必要です。その日が法定の休日にあたるなら、割増賃金は3割5分以上になります。5誰が、どの日に、何の作業で出るのかを、休みのカレンダーと一緒に書き出しておくと、勤怠と給与の計算で迷いません。

2026年の年末年始の休み方を3つ比べた表と、9連休の例の稼働日。暦どおりなら12月29日(火)から1月3日(日)までの6日。28日(月)を計画年休にするか会社の休日にすると、12月26日(土)から1月3日(日)までの9日。計画年休は、労使協定を結べば一人ひとりの有給休暇のうち5日を超える部分を会社が取る日を決められる。予定になかった日に稼働を止めて休ませると会社の都合の休業で、平均賃金の6割以上の休業手当が要る。休日に出てもらうなら36協定と割増賃金(法定の休日は3割5分以上)。9連休の例では、11月中に取引先と運送会社の休業日と集荷日を聞き派遣会社に休業日を伝える、12月24日(木)最後の生産、12月25日(金)最後の出荷と設備の停止と大掃除、12月26日から1月3日まで休業して見回り、1月4日(月)作業前点検と試運転、1月5日(火)最初の出荷。
2026年の年末年始の休み方の比べと、休みから逆に数える稼働日の例作成: 編集部 / 出典: e-Gov法令検索(労働基準法・労働安全衛生規則・労働者派遣法)

設備は、止めるときと動かし直すときに事故が起きやすい

年末年始は、ふだんと違う作業が重なる時期です。中央労働災害防止協会は、厚生労働省の後援で毎年「年末年始無災害運動」を呼びかけています。2026年度の期間は12月1日から2027年1月15日まで。実施要領によると、年末年始は大掃除や機械設備の保守点検、再稼働などの作業が増え、そこから災害が起きるおそれが高まります。6

実施要領はもう1つ、多忙による焦りや疲れから、ミスが起こりやすくなる時期だとも指摘しています。年内に出荷を終わらせたい気持ちと、休みに入る前の慌ただしさが重なる最後の数日こそ、点検の時間を削らない段取りが要ります。

ふだんの手順で動いている設備も、止めるときと動かすときは「非定常作業」です。法令にも、この場面の決まりがあります。

  • 機械の掃除や給油、検査、修理、調整をするときは、危険のおそれがあれば運転を止める。止めたら起動装置に錠を掛けるか表示板を付け、ほかの人が動かせないようにする7
  • 機械を動かし始めるときに危険のおそれがあれば、合図を決め、合図をする人を指名して、関係する人に合図を送る8

運動の実施要領は、事業場がすることとして、機械設備の一斉検査と作業前点検、年始の作業再開時の安全確認、火気の点検、保護具の点検などを挙げています。6これを止める前、休み中、動かす前の3つの時期に振り分けると、次のようになります。

時期 すること 決めておくこと
止める前 設備ごとの停止の手順を確認し、一斉に点検する。大掃除で5Sをやり直す 掃除や点検で運転を止めたときの錠と表示板の担当
休み中 火気と電源、薬品の保管場所を見回る 見回る人と日、緊急のときの連絡の順番
動かす前 作業前点検と試運転。合図を決めて動かし始める 合図をする人、再開の安全確認に立ち会う人

止めるときと動かすときの手順書が設備ごとにあれば、担当者が休みで入れ替わっても、同じ順番で進められます。

取引先・派遣会社・運送会社に伝えること

休みの日付が決まったら、次は外の相手への連絡です。相手によって、知りたい日付が違います。

相手 伝えること 早めに聞いておくこと
取引先(納品先) 休業の期間、最後の出荷日、最初の出荷日、休み中の緊急連絡先 取引先の休業日と受け入れの最終日
仕入先・協力会社 最後の納入日、最初の納入日、休み中は受け入れができないこと 相手の休業日と、年明けの納入の予定
運送会社 最後と最初の集荷を頼む日、休み中の集荷の有無 年末の最終の集荷日と、年始の最初の集荷日
派遣会社 工場の休業日と、派遣社員に就業してもらう日 派遣契約の就業日とずれていないか

派遣社員は、派遣会社に雇われて工場で働いています。派遣する日は、派遣会社と工場が結ぶ派遣契約で決めておく決まりです。9年末年始の休業日が契約の就業日とずれていると、派遣社員の勤務の予定や賃金に関わります。休みのカレンダーが決まったら、真っ先に派遣会社に伝えて、契約の就業日とそろえておきましょう。

取引先へのお知らせのメールは、送る時期と文例を年末年始の挨拶メールの例文に載せています。工場の場合は、休業の期間に加えて、最後と最初の出荷日を書いておくと、問い合わせが減ります。

文例の日付は、上の表の「28日を計画年休にする」案に、試運転の日を1日置いた例です。自分の工場の日付に置き換えて使ってください。

設備の段取りを3つの時期に分けた図と、外の相手に伝えることの表。止める前は、設備ごとの停止の手順を確かめて一斉に点検し、大掃除で5Sをやり直す。掃除・給油・点検・修理で運転を止めたら起動装置に錠か表示板を付ける(労働安全衛生規則)。休み中は火気と電源、薬品の保管場所を見回り、見回る人と日、緊急の連絡の順番、出勤する人の36協定と割増賃金の扱いを決める。動かす前は作業前点検と試運転、保護具と安全標識の点検、動かし始めの合図と合図をする人(労働安全衛生規則)、再開の安全確認に立ち会う人を決める。多忙による焦りや疲れからミスが起こりやすい時期なので、点検の時間を削らない日程にする。外の相手には、取引先に休業の期間と最後と最初の出荷日と緊急連絡先、仕入先・協力会社に最後と最初の納入日、運送会社に最後と最初の集荷を頼む日、派遣会社に工場の休業日と就業してもらう日を伝え、派遣契約の就業日とずれていないかを確かめる。
設備を止める前・休み中・動かす前の段取りと、外の相手に伝えること作成: 編集部 / 出典: 中央労働災害防止協会・e-Gov法令検索

11月の打ち合わせで決める段取り

この表とカレンダーは、来年の11月にも同じ順番で使えます。日付だけを次の年の暦に置き換え、今年うまくいかなかった行に一言メモを足しておくと、翌年の打ち合わせはもっと短く済むはずです。

この記事の制度は、2026年10月27日時点の労働基準法、労働安全衛生規則、労働者派遣法と、中央労働災害防止協会の実施要領によるものです。自社の場合の休日や休業手当の扱いは労働基準監督署に、派遣の契約のことは派遣会社や都道府県の労働局に相談できます。

注

  1. 労働基準法第89条 ↩

  2. 労働基準法第39条第6項 ↩

  3. 労働基準法第26条 ↩

  4. 労働基準法第106条 ↩

  5. 労働基準法第36条・第37条、労働基準法第三十七条第一項の時間外及び休日の割増賃金に係る率の最低限度を定める政令 ↩

  6. 中央労働災害防止協会「年末年始無災害運動実施要領」(令和8年度) ↩ ↩2

  7. 労働安全衛生規則第107条 ↩

  8. 労働安全衛生規則第104条 ↩

  9. 労働者派遣法第26条第1項 ↩

出典・参考

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執筆

ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の資料・公的な統計などの一次情報を調べて、バックオフィスの仕事・ビジネスマナー・会社のしくみの解説記事と図解を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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