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仕事の作法WORK PROTOCOL

目標設定の立て方 来期の目標を、数字と期限で上司と合意しやすく書く

来期の目標は「何を・どれだけ・いつまでに」の3つで書くと、数字にしにくい事務の仕事でも、上司とすり合わせやすくなります。件数や期日に置き換える物差しと、目標シートの文例、面談までの段取りを押さえます。

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目標設定の立て方 来期の目標を、数字と期限で上司と合意しやすく書く

この記事でわかること

  • 目標は「何を・どれだけ・いつまでに」の3つで1文に。がんばる・きちんとは書かない。
  • 数字にしにくい仕事は、件数・期日・回数・作る物の4つの物差しで数える。
  • 少し背伸びの目安は、自分で判断し、やり方を変え、提案する仕事を1つ入れること。
  • 面談の前に、部署の目標と上司の期待を聞き、途中で確かめる日まで決めておく。
対象新人・若手

目標は、大きな数字を書くほど評価が上がる、と思われがちです。けれど期末の評価で大事になるのは、その目標が来期の終わりに「できた・できなかった」を2人で同じように判断できるかどうかです。判断できない目標は、面談で何度も書き直すことになります。

期末の面談で、来期の目標を出すよう言われた人に向けて、数字にしにくい仕事でも合意しやすい書き方と、面談までの段取りを順に並べます。

目標は「何を・どれだけ・いつまでに」で書く

明るい打ち合わせの席で、紺のブラウスを着た30代の女性と、ピンクのジャケットを着た女性の上司が、丸いテーブルの上の目標シートを一緒に見ている。上司がシートを指さし、テーブルには紅茶のカップとノートパソコンがある。
目標シートを前に、上司と数字と期限をすり合わせるイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)

目標の1文には、3つの部品を入れます。何をするか、どれだけするか、いつまでにするか。この3つがそろうと、期末に上司と自分が同じ物差しで結果を見られます。

よくある書き方 何を・どれだけ・いつまでに
月次の締めを早くする 月次の締めを、毎月5営業日目までに終える(今は7営業日目)
備品の管理をきちんとする 備品の在庫表を6月末までに作り、毎月1回、数を数えて更新する
採用の仕事をがんばる 面接の日程の調整を、応募から3営業日以内に返す形にする
新人の教育に協力する 新人向けの手順書を、9月末までに3本作る

左の列の「早くする」「きちんと」「がんばる」は、気持ちとしては伝わりますが、期末に何を見ればよいかが決まっていません。右の列のように書き直すと、上司は数字と期日を見るだけで判断できます。

カッコの中に今の状態を添えるのも、合意しやすくするコツです。「5営業日目まで」がどれくらいの背伸びなのかが、上司にも一目で伝わります。

数字にしにくい仕事は、4つの物差しで数える

総務や人事、経理の仕事は、売上のような分かりやすい数字が無いことが多いものです。それでも、次の4つの物差しのどれかに置き換えると、ほとんどの仕事は数えられます。

物差し 数えるもの 例
件数 処理した数、減らした数 問い合わせへの回答の件数、差し戻しの件数を半分に
期日 終える日、返すまでの日数 申請への回答を3営業日以内に
回数 決まった作業を続けた回数 毎月1回の棚卸しを12回
作る物 手順書、表、仕組み 引き継ぎの手順書を3本、在庫表を1つ

迷ったら、いちばん困っていることを1つ選び、それが減った状態を数字で書いてみてください。「差し戻しが多い」なら「差し戻しを月10件から5件に」。困りごとから書いた目標は、上司にとっても意味が分かりやすいものになります。

少し背伸びの目安は「自分で判断して変える」仕事

全部の目標を、今の仕事をそのまま続けるだけのものにすると、来期の終わりに伸びた点を説明しにくくなります。厚生労働省の職業能力評価基準は、担当者の目安のレベル1を「上司の指示、助言を踏まえて定例的業務を確実に遂行する」水準、係長や主任の目安のレベル2を「創意工夫を凝らして自主的な判断、改善、提案を行いながら」業務を進める水準としています。1

3つの目標のうち1つを、このレベル2の言葉に寄せてみましょう。「手順を見直して、作業の時間を2割減らす」「新しい申請の仕組みを提案し、9月までに試す」。自分で判断し、やり方を変え、提案する仕事が1つ入っていれば、次の評価面談で話せる材料になります。

目標の数は、3つくらいが扱いやすいでしょう。多すぎると、期中に追いかけきれません。

目標の書き方の図。書き直しの例は、月次の締めを早くする→毎月5営業日目までに終える(今は7営業日目)、備品の管理をきちんとする→在庫表を6月末までに作り毎月1回更新する、採用の仕事をがんばる→面接の日程を応募から3営業日以内に返す、新人の教育に協力する→新人向けの手順書を9月末までに3本作る。数えるための4つの物差しは、件数(差し戻しを月10件から5件に)、期日(申請への回答を3営業日以内に)、回数(毎月1回の棚卸しを12回)、作る物(引き継ぎの手順書を3本)。背伸びの目安は、3つのうち1つを職業能力評価基準のレベル2の言葉「創意工夫を凝らして自主的な判断、改善、提案を行いながら」に寄せること。
目標を「何を・どれだけ・いつまでに」で書き直す例と、4つの物差し作成: 編集部 / 出典: 厚生労働省「職業能力評価基準」

上司と合意しやすくする段取り

目標管理制度は、正社員について301人以上の会社の64.1%、300人以下の会社の32.1%が取り組んでいます。2会社によって目標シートの形や評価の仕方が違うので、書く前に自分の会社の決まりを確認しておきます。

目標は、昇給にもつながります。厚生労働省の調査では、定期昇給の仕組みがある会社のうち72.4%が、業績評価などで昇給を決めていました(決まった額が自動で上がる会社は27.5%)。3目標の達成度が評価に入る会社なら、来期の目標は、来年の昇給の話の土台にもなります。

目標設定の段取りの図。目標管理制度に正社員について取り組む会社は301人以上で64.1%、300人以下で32.1%。定期昇給の仕組みがある会社のうち72.4%は業績評価などで昇給を決め、自動昇給は27.5%。段取りは、1 会社と部署の来期の目標を読む、2 面談の前に上司の期待を短く聞く、3 目標を3つ書き今の状態を添える(1つは自分で判断して変える仕事)、4 面談でなぜやるかを1文で話す、5 途中で確かめる日を決める(仕事が変わったら待たずに相談して書き直す)、6 月末に1行ずつ記録する。
上司と合意しやすくする段取りと、目標と昇給のつながり作成: 編集部 / 出典: 労働政策研究・研修機構・厚生労働省
  1. 会社と部署の来期の目標を読む。上司から説明がなければ、聞いてみる
  2. 上司が自分に期待していることを、面談の前に短く聞いておく
  3. 目標を3つ書き、それぞれに今の状態を添える
  4. 面談では、目標ごとに「なぜこれをやるか」を1文で話す
  5. 期中に確かめる日(3か月後など)を、面談の最後に決める

2の「期待していること」は、面談の場で初めて聞くと、その場で目標を書き直すことになります。事前に一言「来期、私にどんなことを期待されていますか」と聞いておくと、目標の方向がずれにくくなります。

途中で仕事が変わったときは、確かめる日を待たずに上司に相談し、目標を書き直します。期初に決めた目標にこだわって、期末に「状況が変わったので」と説明するより、そのほうが評価の話もしやすくなります。

目標シートの文例

面談では、目標の1文のあとに「なぜこれをやるか」を続けます。「締めが早くなると、月初の会議に数字を間に合わせられるからです」のように、自分の仕事の先にいる人のためになる理由を添えると、上司も上の人に説明しやすくなります。

期中は、月末に1行ずつ記録する

目標を決めたら、毎月の終わりに、目標ごとの進み具合を1行ずつ書き残します。「5営業日目までに締めた月が3回」「手順書を1本作った」のように、目標の物差しと同じ言葉で書くのがコツです。

記録が6行、12行とたまっていけば、期中の確認や期末の自己評価では、それを並べるだけで話ができます。うまくいかなかった月も、何が足りなかったかを一言書いておくと、目標を書き直すときの根拠になります。

面談の前にやること

今期の振り返りがまだなら、評価面談の自己評価の書き方で実績を拾ってから目標を書くと、今の状態の数字がそのまま使えます。1年の振り返りを紙1枚にまとめる方法は、キャリアの棚卸しにあります。

書いた目標は、手帳か毎月見るカレンダーに書き写しておきます。確かめる日に開けば、どこまで進んだかを数字で話せるので、来期の面談は振り返りから始めずに済みます。

この記事の数字と言葉は、2026年10月28日に確認した厚生労働省の職業能力評価基準と、労働政策研究・研修機構の調査によるものです。目標シートの形や評価の仕方は会社ごとに違うので、自社の決まりに合わせて使ってください。

注

  1. 厚生労働省「職業能力評価基準」のレベル区分の目安 ↩

  2. 労働政策研究・研修機構「人への投資と企業戦略に関するパネル調査(第3回)」。2024年8月末時点。300人以下と301人以上は別の方法で調べている ↩

  3. 厚生労働省「令和7年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」定期昇給制度の内容 ↩

出典・参考

この記事は、下の監修者が内容を確認しました()。

執筆

ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の資料・公的な統計などの一次情報を調べて、バックオフィスの仕事・ビジネスマナー・会社のしくみの解説記事と図解を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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