年末年始に急に熱が出たとき、近くの診療所が休みでも、相談できる電話はあります。迷ったら、大人は♯7119、子どもは♯8000。命に関わりそうなら、ためらわず119番です。
休みに入ってから慌てて調べるより、12月のうちに自分の地域の番号と、受診先の探し方を確認しておくと落ち着いて動けますよね。番号と受付の時間は、住んでいる地域で違います。
迷ったときは、上から順に当てはめる
年末年始の急な体調不良で、上から順に当てはめる流れ作成: 編集部 / 出典: 総務省消防庁・厚生労働省
意識がない、呼吸が苦しい、けいれんが止まらない。こうしたときは、相談の電話より先に119番です。
救急車を呼ぶか、今すぐ受診するかで迷ったら♯7119。総務省消防庁によると、医師や看護師、救急救命士に相談でき、応急手当の方法や受診先の案内のほか、緊急性が高ければ119番への転送もしてもらえます。2026年11月時点の実施は、全国42地域です。1
子どもの具合が心配なときは♯8000です。厚生労働省の一覧によると、47都道府県すべてで実施していて、休日には年末年始の休暇も含みます。深夜0時を過ぎても、どの都道府県でもつながります。2
電話がつながらないときや、まず自分で目安を知りたいときは、消防庁の「Q助」が使えます。症状を画面で選んでいくと、「今すぐ救急車を呼びましょう」から「引き続き、注意して様子をみてください」まで、緊急度に応じた対応が表示されます。そのまま医療機関やタクシーの検索に進めるので、移動の手段まで一度に探せるのです。3
スマートフォン、体温計、水、メモを1か所にまとめておくイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)
番号は同じでも、受付の時間が違う
♯7119も♯8000も全国で同じ番号ですが、受付の時間と年齢は地域で違います。
♯7119と♯8000の受付の時間と対象の、都府県ごとの例作成: 編集部 / 出典: 総務省消防庁・厚生労働省
たとえば♯7119は、東京都や大阪府なら全年齢が対象で、全日24時間です。一方で、おおむね15歳以上が対象で、15歳未満は♯8000に案内する県もあります。新潟県は18時から翌朝8時までですが、年末年始は24時間です。1
♯8000も、平日は夕方から、休日は朝から受け付ける形が多いものの、時間は都道府県で違います。ただ、携帯電話から♯の番号につながらないこともあります。そのときのために、一般の電話番号も一覧に載っています。2自分の地域の欄だけ、スマートフォンに登録しておくと安心できるはずです。
♯7119がない地域に住んでいるなら、都道府県や市区町村の救急医療の案内を先に確認しておきます。
開いている医療機関は、ナビイで探す
相談で受診を勧められたら、次は開いている医療機関を探します。
厚生労働省の「医療情報ネット(ナビイ)」には、「現在診療中の医療機関」と「休日夜間対応医療機関」から探す入口があります。薬局も同じサイトで探せます。4
市区町村も、年末年始に開いている医療機関や休日当番医を、ホームページや広報紙で案内していることがあります。住んでいる市区町村名と「休日当番医」「年末年始 急病」で探すと、見つけやすいでしょう。日によって当番の医療機関が変わるので、出かける前に電話で、診てもらえるか確認しておくと無駄足になりません。
受診の窓口で出すのは、マイナ保険証か資格確認書です。協会けんぽによると、発行済みの健康保険証は2025年12月2日にすべて有効期限を迎えました。期限切れの保険証でも受診できた扱いは、2026年7月31日で終わっています。5マイナンバーカードを保険証として使っていない人は、資格確認書が手元にあるか、休みの前に確かめておきましょう。
ほかに、お薬手帳など飲んでいる薬が分かるもの、症状が出た時刻と体温のメモがあると、短い時間で伝わります。子どもなら母子健康手帳も持っていきます。
電話では、3つのことを先に伝える
相談の電話は、伝えることが決まっていると短く済みます。いつからどんな症状があるか、年齢と持病、今いる場所の3つです。熱があるなら、何時に何度だったかも添えます。
子どもの発熱で夜や休日に受診するかの目安は、姉妹メディアの子どもの発熱、夜や休日に受診する?で詳しく読めます。休み明けに仕事を休むかどうかの考え方は、冬の体調管理と風邪予防の習慣で確認できます。
12月のうちに済ませる手順
- 住んでいる都道府県の♯7119と♯8000の受付時間を、一覧で確認する。
- 一般の電話番号を、スマートフォンの連絡先に登録する。
- ナビイと、市区町村の休日当番医のページをブックマークする。
- かかりつけの医療機関の、年末年始の休診日を確認する。
- マイナ保険証か資格確認書を、財布など決まった場所に入れる。
- 解熱剤の残りと、体温計の電池を確かめる。
実家や旅行先で年を越す人は、その地域の番号も1つ控えておきます。♯7119は、かけた場所の地域の窓口につながる仕組みだからです。
相談の番号を1つ登録しておくだけで、休みの夜の不安はかなり小さくなります。仕事納めの前に、5分だけ時間を取っておきませんか。
この記事は、2026年11月2日に確認した総務省消防庁、厚生労働省、全国健康保険協会の公表資料にもとづいています。症状の判断は、相談の窓口や医療機関の指示に従ってください。