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老齢厚生年金はいくらもらえる?計算の仕組みと給与・加入期間で変わる額

老齢厚生年金の額は、働いていた間の平均の給与と加入した月数で決まります。2003年4月以降の分は平均標準報酬額に1000分の5.481と月数を掛けるだけです。給与と年数ごとの早見表、産休や育休の扱い、受け取りを遅らせたときの増え方までわかります。

公開 更新 約4分執筆・監修:佐々木 航人が監修しながらAIを活用して執筆
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老齢厚生年金はいくらもらえる?計算の仕組みと給与・加入期間で変わる額

この記事でわかること

  • 2003年4月以降の分は、平均標準報酬額×5.481/1000×加入月数
  • 平均35万円で38年なら年約87万円。基礎年金を足すと月約14万円
  • 75歳まで遅らせると84%増える。産休と育休の免除で額は減らない
対象新人・若手

老齢厚生年金の額は、主に2つで決まります。働いていた間の平均の給与と、厚生年金に入っていた月数です。2003年4月以降の分なら、平均標準報酬額に1000分の5.481と月数を掛けるだけ。平均35万円で38年(456か月)働くと、年に約87万円で、月にすると約7.3万円です。国民年金の老齢基礎年金の満額を足すと、月に約14万円になります(編集部の計算)。

計算式は「平均の給与×5.481/1000×月数」

65歳から受け取る老齢厚生年金は、報酬比例部分と経過的加算、加給年金額を合わせた額です1。このうち中心になるのが報酬比例部分で、加入した時期によって2つに分けて計算します2。

  • 2003年3月までの分:平均標準報酬月額×7.125/1000×その期間の月数
  • 2003年4月以降の分:平均標準報酬額×5.481/1000×その期間の月数

いま20代、30代の人なら、働き始めが2003年4月より後のはずなので、式は下の1本で足ります。掛ける数が2つあるのは、2003年4月から賞与も計算に入るようになったからです。

平均標準報酬額は、毎月の標準報酬月額と標準賞与額の合計を、加入した月数で割った額です。つまり、ボーナスも含めた月あたりの平均の給与と考えると近いでしょう。過去の分は、再評価率を掛けて今の価値に置き換えてから平均します2。入社した頃の低い給与が、そのまま足を引っぱるわけではありません。

老齢厚生年金の報酬比例部分のうち2003年4月以降の分の計算式。平均標準報酬額(賞与を含む月あたりの平均)に、国が決めた率の1000分の5.481と、2003年4月以降の加入月数を掛ける。対象は昭和21年4月2日以降に生まれた人の率。例として、35万円に1000分の5.481と456か月(38年)を掛けると年874,768円で、月約7.3万円。平均に入るのは毎月の標準報酬月額と標準賞与額で、過去の分は今の価値に置き換える。2003年3月までの分は、平均標準報酬月額に1000分の7.125と月数を掛けて足し、賞与は入らない。基礎年金の満額(月70,608円)を足すと、月約14万円。
2003年4月以降の分の計算式と、平均35万円、38年の例作成: 編集部 / 出典: 日本年金機構・厚生労働省

給与と年数で、どのくらい変わるか

式に数字を入れると、月額はこう変わります(編集部の計算)。

平均30万円で38年なら月に約6.2万円、平均40万円なら約8.3万円です。平均が5万円高いと、38年働いた場合で月に約1万円の差になります。一方、平均30万円のまま加入期間が10年のびると、月に約1.6万円増えます。長く入り続けることの効き目は、思ったより大きいものです。

老齢厚生年金の月額の目安の早見表(編集部の計算)。式は平均標準報酬額×1000分の5.481×月数÷12で、基礎年金は入れていない。平均の給与が25万円なら、10年で1.4万円、20年で2.7万円、30年で4.1万円、38年で5.2万円。30万円なら1.6万円、3.3万円、4.9万円、6.2万円。35万円なら1.9万円、3.8万円、5.8万円、7.3万円。40万円なら2.2万円、4.4万円、6.6万円、8.3万円。平均30万円なら、10年長いと月に約1.6万円増える。
平均の給与と加入年数ごとの老齢厚生年金の月額の目安(基礎年金は別)作成: 編集部 / 出典: 日本年金機構

標準報酬月額には上限があり、いまは65万円です。2027年9月に68万円、2028年9月に71万円、2029年9月に75万円へと段階的に上がります3。給与の高い人は、そのぶん保険料も増えますが、年金の額にも反映されます。

国の例も見ておきましょう。厚生労働省の令和8年度の概算では、厚生年金の期間が中心の女性(平均33.4年、平均収入35.6万円)で、基礎年金と合わせて月134,640円。厚生年金の分は62,759円です。同じ条件の男性(平均39.8年、平均収入50.9万円)は月176,793円でした4。これは令和6年度に65歳になる人の加入歴から作った額で、これから受け取る人の額とは違います。

産休や育休で、額は減る?

産休と育休の間に免除された厚生年金の保険料は、年金の計算では納めた期間として扱われます5。休んだ月の分だけ損をするわけではありません。

復帰後に時短で働いて給与が下がったときは、3歳未満の子を育てている間なら養育特例があります。申し出ると、下がる前の標準報酬月額で年金額を計算してもらえます。保険料は実際の給与をもとに計算されるので、負担は増えません5。ただし自動では付かないので、勤め先に確認しておきましょう。

窓辺の小さな机で、紺の上着の女性が棒グラフの描かれた紙を見ながら、ノートに書き込んでいる。
自分の給与と年数を、式に入れてみるイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)

受け取り始める時期でも変わる

受け取り始めは原則65歳です。60歳まで早めることも、75歳まで遅らせることもできます1。

早める繰上げ受給は、1か月につき0.4%減ります。60歳からだと24%減で、その減った額が生涯続きます。遅らせる繰下げ受給は、1か月につき0.7%増えます。70歳からだと42%、75歳からだと84%増です。0.4%は昭和37年4月2日以降に生まれた人の率です2。

60歳以降も働くなら、在職老齢年金も関わります。賃金と老齢厚生年金の合計が基準額を超えると、一部や全部が止まります。基準額は令和8年4月に月65万円へ引き上げられました6。

自分の額を確認すること

  1. 手元のねんきん定期便で、これまでの加入実績に応じた年金額を見る
  2. 定期便の標準報酬月額から、自分の平均のおおよその額をつかむ
  3. あと何年、どんな給与で働くかを決めて、式に入れてみる
  4. 公的年金シミュレーターやねんきんネットで、同じ条件を試す
  5. 育児で給与が下がっているなら、養育特例を出しているか勤め先に聞く
  6. 繰下げで増える額と、受け取り始めの年齢を見比べておく

定期便のどこを見るかは、ねんきん定期便の見方 加入記録で確認する点と50歳で変わる年金額の読み方で順に追えます。

この記事の内容は、2026年11月5日時点の日本年金機構と厚生労働省の資料にもとづいています。計算の例は式に当てはめた目安で、実際の額は加入歴や再評価率で変わります。個別の額は、年金事務所かねんきんネットで確認してください。

注

  1. 日本年金機構「老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額」 ↩ ↩2

  2. 日本年金機構「老齢年金ガイド 令和8年度版」の老齢厚生年金の計算式、繰上げ受給、繰下げ受給。昭和21年4月1日以前に生まれた人は給付乗率が異なる ↩ ↩2 ↩3

  3. 厚生労働省「厚生年金等の標準報酬月額の上限の段階的引上げについて」 ↩

  4. 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」(令和8年1月23日)の「多様なライフコースに応じた年金額(概算)」 ↩

  5. 日本年金機構「厚生年金保険料等の免除(産前産後休業・育児休業等期間)」、同機構の資料「子育て支援のための制度」 ↩ ↩2

  6. 日本年金機構「在職老齢年金制度が改正されました」 ↩

よくある質問

Q老齢厚生年金は何歳からもらえますか?

A原則として65歳からです。年金の種類としては、老齢基礎年金を受け取れる人に厚生年金の加入期間があるときに、基礎年金に上乗せして受け取ります。60歳から65歳までの間に早める繰上げ受給と、66歳から75歳までの間に遅らせる繰下げ受給も選べます。

Q短時間のパートで厚生年金に入ると、どのくらい増えますか?

A計算式は同じです。編集部の計算では、標準報酬月額が12万円で1年加入すると、老齢厚生年金は年に約7,900円増える見込みです。何十年分も積み上がるので、加入できる働き方を選ぶかどうかは、保険料と合わせて比べてみましょう。

Q働きながら年金を受け取ると減りますか?

A賃金と老齢厚生年金の合計が基準額を超えると、一部や全部が止まることがあります。基準額は令和8年4月に月51万円から65万円に引き上げられました。基準額は毎年度、賃金の変動に応じて見直されます。

出典・参考

この記事は、人が監修しながらAIを活用して執筆しました。執筆と監修は佐々木 航が担当し、公開した後も人が内容を確認しています。

執筆・監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

記事の中身の責任は編集部(執筆・監修者)が負い、AIは調べものと下書きの道具として使っています。くわしくはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら更新日を改め、記事の最後に何を直したかを書きます。

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