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年の途中で退職した人の確定申告 還付される理由と必要な書類、出す時期

年の途中で会社を辞め、年内に再就職しなかった人は、確定申告で所得税が戻ることが多くあります。戻る理由、退職後に払った国民年金や国民健康保険の扱い、そろえる書類と、2027年1月から出せる時期が分かります。

公開 更新 約4分執筆・監修:佐々木 航人が監修しながらAIを活用して執筆
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年の途中で退職した人の確定申告 還付される理由と必要な書類、出す時期

この記事でわかること

  • 年末調整を受けていないので、1年分の控除が使われず、税金を多めに引かれている。
  • 退職後に払った国民年金や国民健康保険の保険料も、控除に入れられる。
  • 還付申告は2027年1月1日から5年間出せ、確定申告の期間を待たなくていい。
対象新人・若手

年の途中で会社を辞めたら、確定申告はしたほうがいいのでしょうか。年内に次の会社に入らなかったのなら、多くの場合、答えは「はい」です。毎月の給与から引かれていた税金は、1年間働き続けることを前提にした額で、年末調整で精算されないままになっているからです。

戻すための申告は、2027年1月1日から出せます。3月15日の期限を待つ必要はありません。

税金が戻るのは、年末調整を受けていないから

木の机を上から見たところ。グレーのニットの女性が、白や水色、ピンクの紙と封筒を1列に並べ、最後の1枚を置いている。奥に書類の入った透明のケース、開いた通帳のような冊子、電卓、ペン、紅茶のカップ、常緑樹の小枝がある。
源泉徴収票や保険料の書類を、机に1列に並べてそろえるイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)

会社員の所得税は、毎月の給与からおおよその額が引かれ、12月の年末調整で1年分の正しい額に合わせて精算されます。ところが、年の途中で辞めた人は年末調整を受けません。国税庁も、年の途中で退職し、年末調整を受けずに源泉徴収税額が納め過ぎになっている場合を、還付申告の例の1つ目に挙げています。1

戻る額は、1年分の収入と控除で計算し直して決まります。2026年分なら、給与の収入が190万円以下の人の給与所得控除は74万円、合計所得金額が489万円以下の人の基礎控除は104万円です。2たとえば、2026年に受け取った給与が178万円以下で、ほかに所得がなければ、給与所得は104万円以下になり、基礎控除を引くと所得税は0円。引かれていた所得税は全額戻ります(編集部の計算)。

給与が多い人でも、年の後半に収入がなければ、毎月の源泉徴収が多めになっていることがあります。いくら戻るかは、確定申告書等作成コーナーで源泉徴収票の数字を入れると分かります。

退職後に払った保険料も、控除に入れられる

辞めたあとに自分で払った保険料は、社会保険料控除に入れられます。国民年金や国民健康保険の保険料のほか、健康保険の任意継続の保険料も対象です。控除できるのは、その年に実際に払った金額の全額です。3

国民年金の保険料は、控除証明書などを確定申告書に付けるか、見せる必要があります。ただ、令和8年分を2027年1月1日以後に申告するときは、証明書の代わりに一定の事項を書いた明細書を付けてもよくなりました。3

生命保険料控除や医療費控除、ふるさと納税の寄附金控除も、同じ申告でまとめて受けられます。1

退職した年の所得税の図。6月末に退職し年内に再就職しなかった人の2026年分の例。1月から6月は給与から所得税を引かれた月、7月から12月は給与が無い月。引かれた所得税は1年働く前提で毎月の額を決めていて、1年分の正しい税額は実際の収入と1年分の控除で計算する。年末調整を受けていないので、この差は確定申告で精算し、退職後に払った国民年金や国民健康保険の保険料も控除に入る。編集部の計算の例では、2026年に受け取った給与178万円から給与所得控除74万円(収入190万円以下)を引いて給与所得104万円、基礎控除104万円(合計所得489万円以下)を引くと、所得税がかかる所得は0円で、引かれた所得税は全額戻る。ほかに所得が無い場合で、社会保険料控除などを引く前でも0円になる。まとめ、戻る額は源泉徴収票の数字を作成コーナーに入れればすぐ分かる。
年の途中で辞めた人の所得税が戻るしくみと、計算の例作成: 編集部 / 出典: 国税庁

そろえる書類

書類 入手先 ポイント
退職した会社の源泉徴収票 退職した会社 退職の日から1か月以内に渡す決まり。届かなければ会社に頼む4
国民年金保険料の控除証明書 日本年金機構から届く 2027年1月以後の申告なら、明細書で代えられる3
国民健康保険・任意継続の保険料の支払額が分かるもの 市区町村、健康保険組合など 1年間に実際に払った額を控除に入れる3
生命保険料などの控除証明書 保険会社 退職前に会社に出していなければ、ここで入れる
マイナンバーが分かるもの、還付金を受け取る口座 ― 還付金は本人名義の口座に振り込まれる

失業給付(雇用保険の基本手当など)は、税金がかからないお金です。5確定申告の収入には入れません。

退職金を受け取った人は、会社に「退職所得の受給に関する申告書」を出していれば、退職金の税金は源泉徴収で済んでいます。出していなかった場合は、退職金から20.42%が引かれているので、確定申告で精算します。6

退職した年の確定申告の図。年の途中で退職し、年内に再就職しなかった人の2026年分。そろえる書類は、退職した会社の源泉徴収票(退職の日から1か月以内に渡す決まりで、届かなければ会社に頼む)、国民年金保険料の控除証明書(2027年1月以後の申告なら一定の事項を書いた明細書でもよい)、国民健康保険・任意継続の保険料の支払額(1年間に実際に払った額を社会保険料控除に入れる)、還付金を受け取る本人名義の口座とマイナンバーが分かるもの。あれば生命保険料などの控除証明書、医療費の明細、ふるさと納税の受領証明書。退職金の源泉徴収票は、退職所得の受給に関する申告書を出さず20.42%を引かれた人だけ。失業給付は税金がかからないので収入に入れない。出す時期は、退職から1か月以内に会社が源泉徴収票を渡し、2027年1月1日から還付申告を出せ(5年間)、2027年2月16日から3月15日が確定申告の期間で、還付だけならこの期間を待たなくていい。まとめ、書類がそろったら年明けすぐに作成コーナーで出してしまう。
退職した年の確定申告でそろえる書類と、出す時期作成: 編集部 / 出典: e-Gov法令検索、国税庁

出す時期と方法

税金を戻すための還付申告は、翌年の1月1日から5年間出せます。12026年分なら、2027年1月1日から。確定申告の期間(2027年2月16日〜3月15日)を待つ必要はありません。4

申告書は、国税庁の確定申告書等作成コーナーで、画面の案内に沿って数字を入れれば作れます。給与の源泉徴収票は、確定申告書に付けたり見せたりしなくてもよくなっていますが、数字を写すときに手元に置いておきましょう。7

なお、副業の所得が20万円を超えるなど、確定申告をしなければならない人もいます。その場合は、申告の期間内に出します。8

年内に次の会社に入った人は、話が変わります。前の会社の源泉徴収票を新しい会社に出せば、新しい会社の年末調整でまとめて精算されます。その流れは、中途入社の年末調整で確認できます。

申告の前に確かめること

  1. 退職した会社の源泉徴収票が手元にあるか。無ければ、会社に送ってもらう。
  2. 年内に再就職して、年末調整を受けていないか。
  3. 退職後に払った国民年金、国民健康保険、任意継続の保険料を、1年分集計したか。
  4. 生命保険料などの控除証明書、医療費の領収書、ふるさと納税の受領証明書がそろっているか。
  5. 退職金を受け取った人は、「退職所得の受給に関する申告書」を出したかどうかを確認したか。
  6. 還付金を受け取る本人名義の口座を決めたか。

年明けの最初の仕事にしてしまう

戻るはずのお金は、申告しなければ戻りません。源泉徴収票と、退職後に払った保険料の記録さえそろえば、あとは作成コーナーの画面に沿って入れていくだけです。2027年の年明け、最初の仕事として手をつけてみてください。

法令はe-Gov法令検索で、税の扱いは国税庁のサイトで、2026年11月3日時点の内容です。個別の判断は、税務署や国税庁の電話相談センターに確認してください。

注

  1. 国税庁 タックスアンサーNo.2030「還付申告」 ↩ ↩2 ↩3

  2. 国税庁「令和8年分 年末調整のしかた」の「昨年と比べて変わった点」 ↩

  3. 国税庁 タックスアンサーNo.1130「社会保険料控除」 ↩ ↩2 ↩3 ↩4

  4. 所得税法第226条第1項、第120条第1項 ↩ ↩2

  5. 雇用保険法第12条 ↩

  6. 国税庁 タックスアンサーNo.2732「退職手当等に対する源泉徴収」 ↩

  7. 国税庁 タックスアンサーNo.1120「医療費を支払ったとき(医療費控除)」の注 ↩

  8. 国税庁 タックスアンサーNo.1900「給与所得者で確定申告が必要な人」 ↩

出典・参考

この記事は、人が監修しながらAIを活用して執筆しました。執筆と監修は佐々木 航が担当し、公開した後も人が内容を確認しています。

執筆・監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

記事の中身の責任は編集部(執筆・監修者)が負い、AIは調べものと下書きの道具として使っています。くわしくはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら更新日を改め、記事の最後に何を直したかを書きます。

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