冬のボーナスは、振り込まれる前に順番を決めておくと迷いません。利息の高い借入を返す、生活費の備えを貯める、1年以内の大きな出費を取り分ける、将来の分を回す、最後に楽しみの分。ただし楽しみの分は「残ったら」ではなく、最初に金額を決めておきます(編集部の見立て)。そのほうが、残りを気持ちよく分けられるからです。
2025年の年末賞与は、平均42万円台
厚生労働省の統計では、2025年の年末賞与の平均は424,889円でした1。ただ、これは額面で、事業所の規模によっても差があります。実際に使える額は、社会保険料と税金を引いた手取りで考えましょう。額面ごとの目安は、ボーナスの手取り早見表 額面30万〜100万円で引かれる保険料と税の目安で確認できます。
順番は5つ、上から確認する
下のチャートに、上から順に答えてみてください。答えが「いいえ」になった箱に、まず多めに入れます(編集部の例)。
上から順に答えて、配分の順番を決めるチャート(編集部の例)作成: 編集部 / 出典: 金融庁を参考に編集部が作成
1つめは、利息の高い借入を先に返す
リボ払いやカードローンの残りがあるなら、ここが最初です。金融庁のコラムも、なるべく借りないこと、特に利息の高い消費者金融からは借りないことを、お金の基本に挙げます2。投資に回しても、高い利息を上回って増える保証はありません(編集部の見立て)。
2つめは、生活費の備えを貯める
次は、急な病気や失業に備える貯金です。金融庁の資料は、緊急の資金の目安を生活費の3か月から1年分としています3。金融庁のサイトの座談会には、働きながらなら3か月から半年くらいという目安も出てきます4。
毎月の生活費が20万円なら、3か月分で60万円です。まずはこの金額を、すぐ引き出せる預貯金で持ちましょう。すでに足りている人は、この箱を飛ばして構いません。
3つめは、1年以内の大きな出費を取り分ける
引っ越し、更新料、車検、結婚式、資格の受験料。来年に出ていくとわかっているお金は、別の口座に分けておきます。近いうちに使うお金は、値下がりするかもしれない投資には向きません4。
ふるさと納税も、年内の分はこの時期に考えておきたい出費です。12月31日までの寄附が今年の控除の対象なので、上限の額を確認してから決めましょう。出し方はふるさと納税の控除上限額 住民税の通知書から目安を自分で出すで順に追えます。
4つめは、将来の分を回す
ここまでで余裕ができたら、長く使わないお金を将来の分に回します。NISAなら、年間の投資枠はつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円です5。ボーナスで一度に入れてもいいですし、毎月の積立額を増やす形でも構いません。
投資は元本が保証されません。金融庁の資料も、生活のお金とは別の余裕資金で考えるよう求めています3。口座の開き方は、新NISAの基本 つみたて投資枠と成長投資枠の違い、口座開設の手続きにまとまっています。
5つめの学びと楽しみは、最初に金額を決める
順番としては最後ですが、金額を決めるのは最初です。資格の講座や本のような自分への投資と、旅行や欲しかったもの。ここを我慢しすぎると、次のボーナスまで続きません(編集部の見立て)。手取りの1〜2割を目安に、罪悪感なく使える枠を作っておきましょう。
配分の割合に正解はありません。次の図は、箱の分け方をイメージするための例です。
手取りと今の状態ごとの配分の例(編集部の例)作成: 編集部 / 出典: 編集部
使う前に、箱ごとに分けておくイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)
ボーナスの前に確認すること
- 手取りの見込みはいくらか
- リボ払いやカードローンの残高と利息はどのくらいか
- 毎月の生活費はいくらで、備えは何か月分あるか
- 来年に出ていくとわかっているお金は何か
- 楽しみの枠を、いくらにするか
- 振り込まれた日に、どの口座へ分けるか決めたか
この記事の配分の例は編集部のもので、特定の商品をすすめるものではありません。投資の判断はご自身の状況に合わせて、2026年11月5日時点の公式の情報を確認してください。