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大学生の就職内定率の推移と、12月1日現在84.6%の読み方

令和8年3月卒の大学生の就職内定率は、2025年12月1日現在で84.6%。分母は就職希望者です。2008年3月卒からの推移と、10月・2月・4月の伸び、男女や国公私立の違いを、自社の採用計画に当てはめる手順まで整理します。

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大学生の就職内定率の推移と、12月1日現在84.6%の読み方

この記事でわかること

  • 令和8年3月卒の大学生は、12月1日現在で84.6%が内定済み。前年同期より0.3ポイント高く、ほぼ横ばいでした。
  • 84.6%は就職を希望した学生が分母です。大学生全体に直すと、内定を持つ人は約64%になります。
  • 同じ年の内定率は10月73.4%、12月84.6%、2月92.0%、4月98.0%。12月は追加募集と内定者との連絡を考える節目です。
対象人事実務

令和8年3月卒の大学生の就職内定率は、2025年12月1日現在で84.6%でした。前の年の同じ時期より、0.3ポイント高い数字です。1

ただ、この84.6%は「大学生全員のうち、内定をもらった人の割合」ではありません。分母は、就職を希望した学生だけです。

12月1日は、秋に始まった内定出しがひと山こえて、年明けの追加募集や内定者との連絡を考え始める時期ですよね。そのころの全国の数字を、会議で説明できる形にしておくと、自社の動きが速いのか遅いのかを落ち着いて話せます。

84.6%の分母は、就職を希望した学生

オフィスの机で、タブレットの折れ線グラフと日程表を見ながら手帳に書き込む女性。後ろでは同僚2人がホワイトボードの折れ線を見ている。
内定率の折れ線と採用の日程表を見ながら、計画を書き込む採用担当イラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)

調査は、文部科学省と厚生労働省が共同で行っています。全国の大学などから学校と学生を抽出する調査で、大学は62校の4,770人(国立1,450人、公立130人、私立3,190人)です。短期大学、高等専門学校、専修学校まで入れると、112校の6,250人になります。2

各大学が、決められた学生に電話や面接で、就職を希望しているか、内定をもらったかを聞きます。内定率は、就職希望者のうち、その時点で内定をもらっている人の割合です。3

では、就職を希望する学生はどのくらいいるのでしょう。大学の就職希望率は、2025年12月1日現在で75.9%でした。4人に3人ほどです。内定率の84.6%にこの希望率をかけると、大学生全体のうち内定を持つ人は約64%になります(編集部の計算で、公表された数字ではありません)。

就職を希望しなかった学生の進路の内訳は、公表された資料には載っていません。

分母の就職希望者の割合も、少しずつ動いています。2020年3月卒の79.4%から、2026年3月卒の75.9%へ、3.5ポイント下がりました。4内定率が同じでも、内定をもらう学生の数は、この分母の変化で変わります。

19年分の12月1日現在を並べると

12月1日現在の大学の就職内定率を、2008年3月卒から2026年3月卒まで並べました。

大学の12月1日現在の就職内定率を2008年3月卒から2026年3月卒まで示した折れ線の図。2008年81.6%、2011年68.8%で最低、2019年87.9%で最高、2021年82.2%、2024年86.0%、2025年84.3%、2026年84.6%。
大学の就職内定率の推移(12月1日現在・2008年3月卒から2026年3月卒)作成: 編集部 / 出典: 文部科学省・厚生労働省「大学等卒業予定者の就職内定状況調査(12月1日現在)」
卒業年 12月1日現在 卒業年 12月1日現在
2008年3月 81.6% 2018年3月 86.0%
2009年3月 80.5% 2019年3月 87.9%
2010年3月 73.1% 2020年3月 87.1%
2011年3月 68.8% 2021年3月 82.2%
2012年3月 71.9% 2022年3月 83.0%
2013年3月 75.0% 2023年3月 84.4%
2014年3月 76.6% 2024年3月 86.0%
2015年3月 80.3% 2025年3月 84.3%
2016年3月 80.4% 2026年3月 84.6%
2017年3月 85.0%

出典は文部科学省・厚生労働省の調査の推移の表です。5卒業年は、たとえば「令和8年3月卒」が2026年3月卒にあたります。

いちばん低かったのは2011年3月卒の68.8%で、いちばん高かったのは2019年3月卒の87.9%です。2026年3月卒の84.6%は、最高より3.3ポイント低く、最低より15.8ポイント高い位置にあります。

2017年3月卒からの10年は、82.2%から87.9%の間で動いてきました。2021年3月卒は、前の年から4.9ポイント下がっています。そこから83.0%、84.4%、86.0%と戻り、直近の2年は84.3%と84.6%です。

意外なのは、0.3ポイントという上がり幅の小ささです。2017年3月卒以降の前年差のうち、いちばん小さい変化でした。抽出して聞く調査なので、「前の年とほぼ同じ」と読むのが無理のないところでしょう。

自社の資料に書くなら、「84.6%、前年とほぼ同じ」と「過去10年の範囲の中ほど」の2点があれば足ります。「就職氷河期以来の」「過去最高」のような言い方は、この表からは出てきません。

同じ年の中で、10月から4月へ

12月1日の数字は、1年の途中経過です。同じ2026年3月卒の内定率を、調査の4つの時点で並べます。男女、国公立と私立、文系と理系も、公表資料の数字です。

区分(大学) 10月1日 12月1日 2月1日 4月1日(就職率)
全体 73.4% 84.6% 92.0% 98.0%
男子 71.5% 83.3% 90.9% 97.5%
女子 75.8% 86.2% 93.4% 98.7%
国公立 71.2% 86.6% 93.7% 97.9%
私立 74.1% 84.0% 91.5% 98.1%
文系 73.4% 84.1% 91.9% 98.0%
理系 73.6% 86.8% 92.8% 98.1%
参考:前の年(2025年3月卒)の全体 72.9% 84.3% 92.6% 98.0%

出典は、10月1日から4月1日までの4回の調査結果です。6

全体は、10月から12月で11.2ポイント、12月から2月で7.4ポイント、2月から4月で6.0ポイント上がります。いちばん大きく伸びるのは、10月から12月です。

12月1日の時点で、就職を希望していて内定をもらっていない学生は、15.4%です。2月1日には8.0%、4月1日には2.0%まで減ります。この「残りの割合」が、年明けの追加募集に応じる学生の目安になります。

前の年と比べると、10月は0.5ポイント、12月は0.3ポイント高く、2月は0.6ポイント低くなりました。12月までの勢いが、2月には少し落ち着いた形です。

区分で見ると、12月に国公立と私立が入れ替わる

2026年3月卒の大学生の就職内定率。10月1日73.4%、12月1日84.6%、2月1日92.0%、4月1日98.0%。前の年は72.9%、84.3%、92.6%、98.0%。男子83.3%女子86.2%、国公立86.6%私立84.0%、文系84.1%理系86.8%(12月1日)。地域別は中国・四国88.7%から北海道・東北70.8%。
2026年3月卒の内定率の伸びと、男女・国公私立・文系理系・地域の違い作成: 編集部 / 出典: 文部科学省・厚生労働省「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」

12月1日現在で、いちばん差が目立つのは、地域でした。大学の就職内定率は、中国・四国が88.7%(前年同期比で9.4ポイント上昇)、関東が88.5%、中部と九州が84.7%、近畿が83.2%、北海道・東北が70.8%(同6.4ポイント低下)です。7最も高い地域と低い地域の差は、17.9ポイントあります。

ただし、地域ごとに調査の対象は、全体の4,770人をさらに分けた数になります。年ごとの動きが大きいのは、そのせいでしょう。自社の採用地域の数字に目が行きますが、水準のめやすとして1年だけで判断せず、前の年とあわせて見るのが安心です。

男女では、女子が男子より高くなっています。12月1日で、女子は86.2%、男子は83.3%、差は2.9ポイントです。表を見ると、10月、2月、4月でも女子が高いままです。

もうひとつ、表の国公立と私立に目を向けてみてください。10月1日は私立が74.1%で、国公立の71.2%を上回っていました。ところが12月1日には、国公立86.6%、私立84.0%と、順番が入れ替わります。2月1日も国公立が93.7%、私立が91.5%です。4月1日には、私立98.1%、国公立97.9%と、また近づきます。国公立の数字は、国立1,450人と公立130人を合わせたもので、公立の人数が少ないことは頭に置いておきます。

文系と理系は、10月1日では73.4%と73.6%で、ほぼ同じです。12月1日に、文系84.1%、理系86.8%と2.7ポイント開き、2月1日は0.9ポイント、4月1日は0.1ポイントまで縮まります。理系の内定が12月までに進み、文系が年明けまでに追いつく形です。

採用計画に当てはめる手順

全国の数字は、自社の採用の「出来のよさ」を測る物差しではありません。自社が内定を出した人数は採用予定数に占める割合で、全国の内定率は学生が1社以上から内定をもらった割合です。水準を比べるのではなく、時期の形を借りる、と考えると使いやすくなります。

  1. 自社の内定出しを、10月1日、12月1日、2月1日の時点で数える。採用予定数のうち、何人に出したかを割合にしておく。
  2. 全国の形を横に置く。10月で7割強、12月で8割半ば、2月で9割強、4月で98%。自社が全国より遅れているかを、時期の形で見る。
  3. 12月1日の時点で、就職を希望する学生の15.4%に、まだ内定がない。追加募集の告知を出す時期と、説明会の日程を決める。
  4. 内定を出した学生には、入社まで連絡を続ける計画を立てる。10月1日で、すでに7割強が内定を持っているためです。
  5. 会議の資料に、分母と時点を書いた一文を入れる。

4番目の「入社までの連絡」は、日程のルールとも関わります。政府は、正式な内定日を卒業・修了年度の10月1日以降としています。8その上で、学生の職業選択の自由を侵害する「オワハラ」を行わないよう、厚生労働省は事業主向けのリーフレットで呼びかけています。連絡は、学生の選択を狭めない形で続けます。

使うときは、〇の部分を自社の数字に入れ替えます。「就職を希望した学生に占める」の一言があれば、分母の取り違えは防げます。

採用の日程ルールと、次の数字

12月1日現在の数字は、採用の日程ルールの上で読むと、位置づけが分かりやすくなります。

政府が経済団体に要請している日程は、広報活動が卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降、採用選考活動が卒業・修了年度の6月1日以降、正式な内定日が卒業・修了年度の10月1日以降です。2026(令和8)年度卒業予定者(令和9年3月卒、いまの大学4年生)と、2027(令和9)年度卒業予定者(令和10年3月卒、いまの大学3年生)の2つとも、同じ日程です。9

どちらの年度も、専門活用型インターンシップで判断される人材に限り、卒業・修了年度に入る直前の春休み以降のインターンシップと、そのあとの採用選考を経たうえで、6月の採用選考開始にとらわれない扱いが認められています。対象は限られているので、自社が使えるかどうかは、要請の文書で見ておきます。

ここで、ひとつ気になることがあります。正式な内定日は10月1日以降なので、12月1日現在の内定率は、正式な内定になった時期から2か月たった数字です。調査が、正式な内定と、それ以前の内々定をどう数えているのかは、編集部が見た公表資料には書かれていませんでした。

次の数字は、令和9年3月卒の10月1日現在の内定率です。2026年10月28日の時点では、まだ公表されていません。次の公表が出たら、この記事の「同じ年の中で」の表に、1行を足せば、前の年と並べて見られます。ちなみに前の年度は、10月1日現在の分を2025年11月14日に、12月1日現在の分を2026年1月23日に、両省が公表しました。

分母と時点を言える採用担当は、会議で強い

内定率の数字そのものは、ニュースでも見られます。会議で頼りにされるのは、その数字の分母と時点を、ひとことで言える人です。

「就職を希望した大学生の84.6%が、2025年12月1日現在で内定をもらっています。前の年とほぼ同じです。自社は同じ時点で、採用予定数の〇%です」。この3文が言えれば、数字を「ふうん」で終わらせず、次の動きの話に進められます。

数字を自分の言葉にして並べておくこと。それだけで、採用の相談を受ける側から、先に提案する側へ回れます。新卒の定着まで話を広げたいときは、新卒の3年以内離職率の数字とあわせると、入社前と入社後を一続きで説明できます。

この記事の数字は、2026年10月28日に確認した文部科学省・厚生労働省・内閣官房の公表資料によるものです。

注

  1. 文部科学省・厚生労働省「令和7年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(12月1日現在)」2026年1月23日公表、大学(学部)。令和7年度の調査は、令和8年3月卒業予定者が対象。 ↩

  2. 同調査「調査内容」。大学62校の内訳は国立大学21校、公立大学3校、私立大学38校。短期大学は女子学生のみ、高等専門学校は男子学生のみを抽出している。 ↩

  3. 同調査の表の注。「就職内定率とは、就職希望者に対する現時点での就職内定者の割合である」とある。 ↩

  4. 同調査の推移の表(就職希望率・全体・大学)。令和元年12月が79.4%、令和7年12月が75.9%。 ↩

  5. 同調査の推移の表(就職内定率・全体・大学)、および就職(内定)率の推移の図。表は平成8年12月からあり、この記事では平成20年3月卒(2008年3月卒)以降を載せた。 ↩

  6. 文部科学省「令和7年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査」の10月1日現在(2025年11月14日公表)、12月1日現在(2026年1月23日公表)、2月1日現在(2026年3月17日公表)、「令和7年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)」(2026年5月22日公表)。前の年の数字は、12月1日現在の公表資料にある就職(内定)率の推移の図による。 ↩

  7. 同調査の「大学 地域別就職内定状況」。 ↩

  8. 厚生労働省「大学等卒業・修了予定者の就職・採用活動時期について」、内閣官房「新卒者の就職・採用活動に関する要請」。 ↩

  9. 2026(令和8)年度の要請は2025年3月21日、2027(令和9)年度の要請は2026年3月24日に、政府(内閣官房、文部科学省、厚生労働省、経済産業省)が経済団体等へ出している。 ↩

出典・参考

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執筆

ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の資料・公的な統計などの一次情報を調べて、バックオフィスの仕事・ビジネスマナー・会社のしくみの解説記事と図解を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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