本文へ移動
ベンチャー・スピリット!VENTURE SPIRIT

業種別INDUSTRY

高校生アルバイトの雇用 深夜と残業の禁止、年齢の証明と保護者の同意

高校生をシフトに入れるときに見るのは、学年ではなく18歳の誕生日です。22時以降と時間外、休日の労働の禁止、店に置く年齢の証明書、保護者の同意と学校の許可の違い、試験期間のシフトの組み方を店長と労務担当向けに確認できます。

公開 更新 約5分執筆・監修:佐々木 航人が監修しながらAIを活用して執筆
文字
高校生アルバイトの雇用 深夜と残業の禁止、年齢の証明と保護者の同意

この記事でわかること

  • 高校3年生でも18歳になれば年少者ではない。逆に学校に通っていなくても17歳は年少者。
  • 36協定があっても残業と休日労働は頼めない。10人未満の店の週44時間の特例も使えない。
  • 保護者が代わりに契約を結ぶことはできない。本人が同意を得て結び、給与も本人に払う。

高校生をシフトに入れるとき、最初に見るのは学年ではなく生年月日です。満18歳未満の人は労働基準法の「年少者」にあたり、22時以降の勤務も、残業も、休日の出勤も頼めません。112月の忙しい時期に「少しだけ延ばして」と言ってしまう前に、線引きを店で共有しておきましょう。

線を引くのは学年ではなく、18歳の誕生日

開店前の飲食店のテーブルで、エプロンの店長と白いシャツのアルバイトの女性が、シフト表を指さしながら話している
開店前に、シフト表を一緒に確認するイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)

年少者かどうかに、学校に通っているかは関係ありません。高校に通っていない17歳も年少者ですし、高校3年生でも18歳の誕生日を迎えれば年少者ではなくなります。1同じ学年のアルバイトで扱いが分かれるので、名簿に生年月日の列を作り、18歳になる日が見えるようにしておくと迷わず組めます。

なお、中学生にあたる年齢の人は原則として雇えません。2飲食店の業務は、労働基準監督署の許可を受けて働ける例外にも当たらないと案内されています。1

中学生の年齢にあたる15歳の年度末までは原則として雇えず、飲食店の業務は許可の例外にも当たらない。18歳未満は年少者で、22時から翌朝5時、残業、休日労働ができず、年齢の証明書が必要。18歳以上は高校生でも年少者の制限が外れる
年齢で変わる扱い。見るのは学年ではなく18歳の誕生日作成: 編集部 / 出典: 労働基準法、山梨労働局

22時から翌朝5時は働けない、着替えも含めて

年少者は、22時から翌朝5時までは働けません。3例外は交替制で働く16歳以上の男性などに限られます。店のアルバイトのシフトなら、22時までと覚えておけば十分です。

ここで見落としやすいのが、片づけと着替えです。厚生労働省の点検表は、準備や片づけの時間を労働時間にしているかを確認項目に挙げています。4店が制服を決めているなら、着替えの時間も含めて22時に終わるよう、ラストの担当を早めに交代しましょう。線の引き方と、22時を過ぎてしまったときの割増賃金は、飲食店の繁忙期の労働時間と休憩、12月のシフトとアルバイトの管理で確認できます。

残業と休日労働は、36協定があっても頼めない

18歳未満には36協定の仕組みが使えません。だから、1日8時間、週40時間を超えて働いてもらうことはできず、法定の休日に働いてもらうこともできません。5

ただ、飲食店で間違えやすいのは、常時10人未満の店に認められている週44時間の特例です。この特例も18歳未満には使えないので、ほかの人と同じ感覚で組むと週40時間を超えてしまいます。51か月単位の変形労働時間制なども原則として使えません。休憩は大人と同じで、6時間を超えれば45分、8時間を超えれば1時間です。4

説明用の作例。月、水、金は17時から21時45分で各4時間45分、土曜は10時から19時で休憩1時間の8時間、週の合計は22時間15分。閉店までの延長、9時間の勤務、法定の休日の出勤、週44時間の特例はできない
18歳未満のシフトの作例(説明用)作成: 編集部 / 出典: 労働基準法

年齢を証明する書類は、店に置いておく

18歳未満を雇うときは、年齢を証明する書類を事業場に備え付ける決まりがあります。6山梨労働局の案内では、住民票記載事項証明書か、戸籍記載事項証明書(一部記載事項証明書)を本人から出してもらいます。1

本社で預かっていても店にない形は避けたいところです。入社の手続きの一覧に入れておけば、もれません。

保護者の同意と、学校の許可は分けて考える

未成年者が契約を結ぶには、法定代理人の同意が要ります。7ただ、親が本人に代わって労働契約を結ぶことはできません。8契約を結ぶのは本人で、保護者は同意する立場です。給与も本人に払い、親が代わりに受け取ることはできません。9

実務では、同意書を1枚もらっておくと確認の記録が残ります。

一方、学校の許可は、労働基準法が高校生に求めているものではありません。学校長の証明書が要るのは、中学生にあたる年齢の児童を例外として使う場合です。6とはいえ、校則でアルバイトの届け出を求める高校もあるので、面接で聞いておくと後から困りません。

シフトは、試験期間の希望を先に聞く

厚生労働省の点検表は、学業との両立のために、同意なくシフトを決めたり変えたりしていないか、試験の準備期間や試験期間中に本人の希望に反してシフトを入れていないかを挙げています。4年間の試験日程を入社の時に聞いて、シフト表に先に書き込んでおくと、休む人を探す手間も減ります。

仕事の中身にも制限があります。重い物は、16歳以上18歳未満の女性なら断続作業で20kg、継続作業で15kg以上、男性なら30kg、20kg以上を扱う業務に就かせられません。10運転中の機械の危険な部分を掃除させることもできません。11酒席に侍る業務も禁止です。10居酒屋では、飲み物を運ぶ仕事と、客の席についてお酌をする仕事を分けて、最初に教えておきましょう。

シフト表を出す前に確認すること

年末の短期採用で雇うなら、契約書の書き方も合わせて、短期アルバイトの社会保険と雇用契約書 年末採用は更新の一行で変わるを見ておくと段取りが早くなります。まずは今いるアルバイトの名簿に、生年月日の列を足すところから始めてみてください。

制度の内容は、2026年11月6日に法令と厚生労働省、山梨労働局の資料で確認しました。迷うときは、店のある地域の労働基準監督署に相談できます。

注

  1. 山梨労働局「高校生や中学生などを雇用するときの注意点」 ↩ ↩2 ↩3 ↩4

  2. 労働基準法第56条第1項。満15歳に達した日以後の最初の3月31日までの人 ↩

  3. 労働基準法第61条第1項 ↩

  4. 厚生労働省「高校生等のアルバイトの労働条件に関する自主点検表」 ↩ ↩2 ↩3

  5. 労働基準法第60条第1項(第32条の2から第32条の5まで、第36条、第40条を適用しない)。例外は同条第3項。第33条の非常時の扱いは除く ↩ ↩2

  6. 労働基準法第57条 ↩ ↩2

  7. 民法第5条第1項 ↩

  8. 労働基準法第58条第1項。不利な契約は、親権者や労働基準監督署長が将来に向かって解除できます(同条第2項) ↩

  9. 労働基準法第59条 ↩

  10. 年少者労働基準規則第7条、第8条第44号 ↩ ↩2

  11. 労働基準法第62条第1項 ↩

出典・参考

この記事は、人が監修しながらAIを活用して執筆しました。執筆と監修は佐々木 航が担当し、公開した後も人が内容を確認しています。

執筆・監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

記事の中身の責任は編集部(執筆・監修者)が負い、AIは調べものと下書きの道具として使っています。くわしくはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら更新日を改め、記事の最後に何を直したかを書きます。

役に立ったら、保存・いいね・共有をお願いします

コメントを読み込んでいます