本文へ移動
ベンチャー・スピリット!VENTURE SPIRIT

ライフハックLIFE HACK

オフィスの大掃除の段取り 分担表と当日の流れ、ケガを防ぐ準備

オフィスの大掃除は、場所ごとの分担表と当日の時間割を先に配れば、半日で終えられます。脚立や重い物の扱い方、個人情報の書類や事業ごみの捨て方まで、総務が準備しておくことを押さえます。

コメント
文字
オフィスの大掃除の段取り 分担表と当日の流れ、ケガを防ぐ準備

この記事でわかること

  • 分担表は場所ごとに作り、高い所と重い物は担当と人数を先に決めておく。
  • 脚立は天板に乗らず、2段目以下の踏みさんで。高さ2m以上は墜落制止用器具も要る。
  • 重い物は、男性で体重のおおむね40%、女性はその60%くらいまで。超えたら2人で運ぶ。
  • 個人情報の書類は、溶解やシュレッダーなど元に戻せない方法で捨て、記録を残す。
対象総務新人・若手

年末年始は、ふだんと違う作業でケガが起きやすい時期です。中央労働災害防止協会は、この時期には大掃除や機械設備の保守点検などの作業が増え、そこから災害が起きるおそれが高まるとして、毎年12月から1月にかけて無災害運動を呼びかけています。1

オフィスの大掃除も、その「ふだんと違う作業」に入ります。高い所の照明を拭く、重い書類箱を運ぶ、ふだん触らない棚の奥を片付ける。分担表と当日の時間割を先に配り、ケガと捨て方の決まりを準備しておけば、半日で終えて年末を迎えられます。

いつ、誰がやるかを先に決める

明るいオフィスで、紺のカーディガンを着た30代の女性がチェックリストを挟んだクリップボードを持って立っている。後ろでは男性の同僚が会議机を拭き、女性の同僚が段ボール箱にファイルを詰めている。脇には踏み台と掃除用品を載せたワゴンがある。
分担表を手に、場所ごとの担当で一斉に片付けるイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)

大掃除の日は、仕事納めの数日前にしておくと安心です。最終日にすると、片付けで出た書類の整理や、ごみの回収の手配が年明けに持ち越されます。決める順番は次のとおりです。

  1. 日と時間を決める(午前中だけ、など)
  2. 場所ごとの分担表を作る
  3. 高い所と重い物の担当と人数を決める
  4. 書類と機器の捨て方を決め、回収の業者や日を手配する
  5. 備品をそろえる
  6. 1週間前に分担表と時間割を配る

中央労働災害防止協会の実施要領は、事業場がすることとして「大掃除等を契機とした5Sの徹底」を挙げています。15Sは整理・整頓・清掃・清潔・しつけのこと。ふだん手が回らない棚や共用部を見直す機会として、分担表に「捨てる・残すを決める人」も書いておきましょう。

場所ごとの分担表

分担は人ごとではなく、場所ごとに作ると抜けが出ません。表の担当は一例です。

場所 すること 担当の例 要る備品
自分の机と引き出し 書類を捨てる・残すに分け、机の上と引き出しを拭く 全員 雑巾、書類箱
書類棚・キャビネット 保存期間を過ぎた書類を抜き出し、残す書類を並べ直す 部署ごとに1人 書類箱、ラベル
プリンター・複合機の周り 用紙と消耗品の在庫を確認し、周りを片付ける 総務 雑巾、ごみ袋
給湯室・冷蔵庫 冷蔵庫の中を空にし、名前のない物を処分する 当番を2人 洗剤、手袋
会議室 机と椅子を拭き、備品の数を確認する 若手2〜3人 雑巾、備品の一覧
照明・窓・高い棚の上 脚立を使って拭く 慣れた人を2人1組で 脚立、手袋
床・入口・受付 掃除機をかけ、受付の備品を整える 総務 掃除機、モップ

冷蔵庫の中を空にする日は、前の週から社内に知らせておくと、持ち主の分かる物を先に持ち帰ってもらえます。

当日の時間割

午前中に終える場合の時間割の例です。最初の15分で、分担と、脚立や重い物の注意を全員で確認します。

時間 すること
9:00〜9:15 分担表の確認、脚立と重い物の注意、ごみの分け方の説明
9:15〜10:30 自分の机と引き出し、書類棚
10:30〜11:30 共用部(給湯室・会議室・照明・窓・床)
11:30〜12:00 ごみと書類箱を決めた場所に集める。総務が点検して終わり
オフィスの大掃除の分担表と時間割の図。場所ごとの分担は、自分の机・引き出しは全員で書類を捨てる・残すに分けて拭く、書類棚・キャビネットは部署ごとに1人で保存期間を過ぎた書類を抜き出す、プリンター周りは総務、給湯室・冷蔵庫は当番2人で中を空にする、会議室は若手2〜3人、照明・窓・高い棚は慣れた人を2人1組で脚立を使う、床・入口・受付は総務。時間割の例は、9時から9時15分に全員で分担と注意を確認、9時15分から10時30分に自分の机と書類棚、10時30分から11時30分に共用部、11時30分から12時にごみと書類箱を集めて通路を点検。
場所ごとの分担表と、午前中に終える当日の時間割の例作成: 編集部 / 出典: 中央労働災害防止協会

高い所と重い物は、ケガの多い作業

脚立を使うときは、厚生労働省のチェックリストが目安になります。天板の上に乗ったり、天板をまたいだりして作業しない。踏みさんは2段目以下(3段目以下ならなおよい)を使う。開き止めを確実にロックし、頭の真上での作業や、荷物を持っての上り下りはしない。高さ2m以上で作業するなら、墜落制止用器具も要ります。2

重い物を運ぶときの目安は、厚生労働省の腰痛予防の指針にあります。満18歳以上の男性が人の力だけで扱う重さは体重のおおむね40%以下、女性はさらにその60%くらいまで、とされています。3体重50kgの女性なら、目安は12kgほどです。これを超える書類箱や機器は、身長の近い2人以上で運ぶか、台車を使います。

書類箱は、詰め込むと思った以上に重くなります。箱の半分くらいで止める、底の抜けにくい箱を使う、といった準備も、腰を守ることにつながります。

書類と機器は、捨て方を先に決める

大掃除でいちばん量が出るのは、書類です。捨ててよいかは、法律ごとに決まった保存期間で決めます。期間の一覧は会社の書類の保存期間一覧にまとめています。

個人情報が書かれた書類を捨てるときは、元に戻せない方法を選ぶ決まりです。個人情報保護委員会のガイドラインは、焼却や溶解、適切なシュレッダー処理などを例に挙げています。パソコンや記録媒体を捨てるなら、データを消すソフトを使うか、物理的に壊します。捨てたことは、責任のある立場の人が確認し、記録を残しておきます。4

捨てる物 捨て方の例 残す記録
個人情報が書かれた書類 溶解の業者に頼む、シュレッダーにかける 捨てた日、量、確認した人
パソコン・USBメモリなど データを消すソフトを使う、物理的に壊す 機器の番号、消した日、確認した人
それ以外の書類・ごみ 自治体や回収の業者のルールで分別する ―

捨てる机やパソコンが会社の固定資産なら、経理にも伝えます。固定資産台帳から外すだけでなく、毎年1月31日までに市区町村へ出す償却資産の申告でも、前の年から減った資産として書くことになるからです。申告の流れは償却資産の申告の書き方にあります。

オフィスから出たごみは、家庭のごみの日には出せません。事業活動から出たごみは、事業者が自分の責任で処理する決まりです。5ビルの決まりや、契約している回収の業者の分別の方法を、大掃除の前に確かめておきましょう。

片付けで通路をふさがない

大掃除の途中は、書類箱やごみ袋が通路に並びがちです。会社には、働く人が使う安全な通路を設け、いつも使える状態に保つ決まりがあります。床も、つまずいたり滑ったりしない状態に保つことになっています。6

箱やごみ袋は、通路ではなく決めた場所にまとめて置き、その日のうちに運び出します。拭いたあとの床が濡れているあいだは、ほかの人が通らないよう声をかけましょう。年末年始無災害運動の実施要領も、転倒の防止を事業場で確かめる事項に挙げています。1

準備する備品

前日までにそろえておくと、当日に買いに走らずに済みます。

  • 雑巾、使い捨ての手袋、マスク
  • 洗剤(キッチン用・ガラス用・アルコール)。塩素系と酸性の洗剤は混ぜない
  • ごみ袋(分別の数だけ)、書類箱、ラベル、油性ペン
  • 脚立(開き止めと踏みさんの傷みを前日に点検)
  • 台車、掃除機、モップ
  • 溶解に出す書類の回収箱(鍵付きか、封をできるもの)
大掃除のケガを防ぐ準備と捨て方の図。脚立は天板に乗らない・またがない、作業は2段目以下の踏みさん、開き止めを確実にロック、頭の真上で作業しない、荷物を持って上り下りしない、高さ2m以上なら墜落制止用器具も要る。重い物の目安は、18歳以上の男性で体重の40%ほど、女性はさらにその60%くらいまでで、体重50kgの女性なら12kgほど、超える物は2人以上か台車で。捨て方は、個人情報の書類は焼却・溶解・適切なシュレッダーなど元に戻せない方法で日付・量・確認者を記録、パソコン・USBメモリはデータを消すソフトか物理的に壊す、固定資産の机・機器は経理に伝え1月31日の償却資産の申告で減少に、それ以外のごみは事業者の責任で処理し家庭のごみの日には出さない。
脚立と重い物の注意、書類・機器・ごみの捨て方作成: 編集部 / 出典: 厚生労働省・個人情報保護委員会・e-Gov法令検索

1週間前までにやること

分担表と時間割は、終わったあとに「次の年に直すこと」を書き足して保存しておきます。担当の人数や時間の配分を毎年ゼロから考えずに済み、来年の大掃除は配るだけで始められます。

この記事の注意点は、2026年10月27日時点の中央労働災害防止協会の実施要領、厚生労働省のリーフレットと指針、個人情報保護委員会のガイドライン、廃棄物処理法によるものです。分担や時間割は一例で、会社の規模やビルの決まりに合わせて変えてください。

注

  1. 中央労働災害防止協会「年末年始無災害運動実施要領」(令和8年度・実施期間は2026年12月1日〜2027年1月15日) ↩ ↩2 ↩3

  2. 厚生労働省「はしごを使う前に/脚立を使う前に」(令和3年3月)。脚立の構造は労働安全衛生規則第528条 ↩

  3. 厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」別紙 重量物取扱い作業 ↩

  4. 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」10-5(物理的安全管理措置) ↩

  5. 廃棄物の処理及び清掃に関する法律第3条第1項 ↩

  6. 労働安全衛生規則第540条・第544条 ↩

出典・参考

この記事は、下の監修者が内容を確認しました()。

執筆

ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の資料・公的な統計などの一次情報を調べて、バックオフィスの仕事・ビジネスマナー・会社のしくみの解説記事と図解を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

役に立ったら、保存・いいね・共有をお願いします

コメントを読み込んでいます