社労士試験は年に1回、8月の日曜日に1日で終わります。第58回の合格率は9.3%でした1。勉強時間の目安は資格学校の案内で600〜1,000時間と幅があり、800時間を働きながら積むなら、11月に始めて週に約20時間です(編集部の計算)。平日に1.5時間、土日に6時間ずつ。そう聞くと重く感じるかもしれませんが、始める月を決めれば、毎週の形は自分で組み立てられます。
第58回の日程と結果
第58回は、8月23日(日)に全国19都道府県の会場で実施されました。申込みは4月13日から5月31日まで、合格発表は10月1日です12。申込みの期間は、毎年4月中旬の官報公示から5月31日までと決まっています3。
受験者は42,510人で、合格者は3,961人。前の年の合格率は5.5%だったので、年による差はかなりあります1。ただ、難しさの差は合格基準の補正でならされるので、数字だけで年の当たり外れを読むのは難しいところです。合格者を見ると、女性が41.3%、30代が31.4%、会社員が61.9%でした。働きながら挑む人が、珍しくない試験です。
次の第59回の日程は、11月5日の時点では試験センターのサイトに載っていません。この記事の計算では、仮に2027年8月22日(日)の実施として逆算しました(編集部の仮定)。公示が出たら日付を入れ直してください。
試験は1日で、全科目に基準点がある
午前は選択式で80分、午後は択一式で210分です2。科目は、労働基準法と労働安全衛生法、労災保険法、雇用保険法、労務管理などの一般常識、社会保険の一般常識、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法の8つに分かれます3。
注意したいのは、総得点だけでは受からないことです。第58回の基準は、選択式が総得点25点以上で各科目3点以上(雇用保険法は2点以上)、択一式が総得点47点以上で各科目4点以上でした1。基準は難しさに応じて毎年補正されます。得意な科目で稼いでも、苦手な1科目が足りなければ不合格なので、捨てる科目は作れません。
勉強時間は、公式の目安がない
試験センターは、勉強時間の目安を示していません。資格学校の案内では、ユーキャンが700〜1,000時間4、アガルートが600〜1,000時間で、独学なら800〜1,000時間5としています。資格学校の見解なので、幅のある目安として見ておきましょう。
週の時間は、目標の時間を試験までの週数で割れば出ます。800時間なら、11月9日に始めて週約19.6時間、12月7日なら約21.7時間、1月4日なら約24.3時間です(編集部の計算)。1か月遅れるごとに、週に2〜3時間ずつ増えていきます。
目標の時間と始める週ごとの、週あたりの勉強時間(編集部の計算)作成: 編集部 / 出典: 編集部の計算
人事や労務の仕事をしている人は、労働基準法や社会保険の手続きが実務と重なるので、最初の科目は入りやすいはずです。でも、年金の2科目は仕事で触れない人も多いでしょう。時間を多めに取っておくと後で慌てません(編集部の見立て)。
1年の計画は、8月から逆算する
組み方の例です(編集部の例)。前半に労働の科目、後半に社会保険の科目を置き、5月からは法改正と過去問に寄せます。試験は、その年の4月10日時点で施行されている法令で解くものでした2。古い教材のままだと、改正点を取りこぼします。
11月に始める人の1年の計画の例(編集部の例)作成: 編集部 / 出典: 厚生労働省・試験センター
忘れたくない日付が1つあります。申込みは5月31日までで、受験資格を示す証明書が要ります2。卒業証明書などの取り寄せは、繁忙期の前の4月までに済ませておきましょう。受験資格は、学歴、実務経験、厚生労働大臣が認めた国家試験の合格のどれか1つです6。
平日の時間は、朝や通勤に分けると積みやすくなります。決算や年末調整の時期は週の時間が落ちるものとして、最初から余白を置いておくと、遅れても気持ちが折れません(編集部の見立て)。資格全体の難しさを比べたい人は、事務職の資格を合格率で比べる 簿記、FP、宅建など8つと選び方も参考になります。
朝の時間に分けると、平日でも積みやすいイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)
始める前に確認すること
- 受験資格があるか。学歴、実務経験、国家試験の合格のどれか
- 受験資格の証明書を、どこから取り寄せるか
- 目標の時間を何時間にするか。独学か、講座を使うか
- 試験までの週数で割って、週に何時間になるか
- 平日と土日に、その時間をどう分けるか
- 繁忙期の週をどう減らし、どこで取り戻すか
- 4月中旬の官報公示と、5月31日の申込みの締め切りを予定に入れる
この記事の内容は、2026年11月5日時点の厚生労働省と試験センターの資料にもとづいています。勉強時間と計画の例は目安で、合格を約束するものではありません。第59回の日程と基準は、公示を確認してください。