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売掛金・買掛金とは 締め日と支払サイトの読み方、月末締め翌月末払いの意味

売掛金・買掛金とは何かを、注文から支払日までの流れと仕訳で説明します。月末締め翌月末払いなど締め日と支払サイトの読み方、取引日で待つ日数が変わる理由、支払日が休日のときの扱い、取適法の支払期日、入金の消し込みと買掛金の確認まで。

公開 約10分ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆チェック済み
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売掛金・買掛金とは 締め日と支払サイトの読み方、月末締め翌月末払いの意味

この記事でわかること

  • 売掛金は売った代金をあとで受け取る権利、買掛金は買った代金をあとで払う義務で、納品・検収で立ち、入金と支払で消えると分かります。
  • 月末締め翌月末払いなど、締め日と支払日の読み方と、取引日によって待つ日数が変わる数え方を、カレンダーで確かめられます。
  • 取適法の対象取引は受領日から60日以内に払う決まりがあります。入金の消し込み、振込手数料、催促、買掛金の確認の段取りも分かります。
対象経理営業事務新人・若手

「月末締め翌月末払い」の取引で、10月1日に納品した分と10月31日に納品した分は、どちらも11月30日に入金されます。納品から入金まで待つ日数は、10月1日分が60日、10月31日分が30日で、30日違います。

この30日の差を知らないと、「納品したのに2か月入金がない」と驚いたり、資金繰りの予定を取り違えたりします。ここでは、掛け取引の流れと売掛金・買掛金の意味から、締め日と支払サイトの読み方、入金を確かめる段取りまでを順に説明します。

掛け取引は、納品と支払の日がずれる取引です

会社どうしの売買では、商品を渡した日に現金で払うことは多くありません。代金を後でまとめて払う約束で売買することを、掛け取引(かけとりひき)といいます。「掛け」で売る・買うともいいます。

掛け取引は、次の順に進みます。

  1. 注文: 注文書や見積書で、数量・単価・納期・支払条件を決めます。
  2. 納品・検収: 商品を渡し、買う側が数量と品質を確かめます(検収)。
  3. 請求: 締め日までの取引をまとめ、請求書を出します。
  4. 支払日: 約束の日に、代金が銀行振込などで払われます。
掛け取引の流れの図。注文(仕訳なし)、納品・検収(売る側は借方売掛金110,000・貸方売上高110,000、買う側は借方仕入高・貸方買掛金)、請求(締め日。残高と請求額、請求書と発注書・納品書を突合)、支払日(売る側は借方普通預金・貸方売掛金、買う側は借方買掛金・貸方普通預金)の4つの時点を、売る側と買う側に分けて並べ、本業の売買は売掛金・買掛金、本業以外は未収入金・未払金と整理した。
掛け取引の流れ 売る側に売掛金、買う側に買掛金が立ち、入金と支払で消える作成: 編集部 / 出典: 簿記の一般的な考え方(金額は架空の例)

売る側は、納品が済んだ時点で「代金をあとで受け取る権利」を持ちます。これを売掛金(うりかけきん)といいます。買う側は、同じ時点で「代金をあとで払う義務」を負います。これが買掛金(かいかけきん)です。同じ取引を、売る側と買う側が別の名前で帳簿に載せていると考えると、整理できます。

なぜ現金で払わずに掛けにするのか

取引のたびに支払うと、請求書や振込の数が増えます。月に1回まとめると、売る側も買う側も事務の手間が減り、買う側は代金を払うまでの間に資金を回せます。その代わり、売る側は入金までの間、代金を受け取れません。この待つ期間が、次に説明する支払サイトです。

売掛金と買掛金の仕訳 立って、消えるまで

借方・貸方の決まりは、仕訳とは 借方・貸方の考え方を日々の取引の例で図解 経理の新人向けのとおりです。ここでは、110,000円(税込・架空)の商品を売買した例で、売掛金・買掛金が立ってから消えるまでの2回の仕訳を見ます。

売る側の仕訳です。

時点 借方 金額 貸方 金額
納品・検収 売掛金 110,000 売上高 110,000
入金 普通預金 110,000 売掛金 110,000

買う側の仕訳です。

時点 借方 金額 貸方 金額
納品・検収 仕入高 110,000 買掛金 110,000
支払 買掛金 110,000 普通預金 110,000

売掛金は資産、買掛金は負債です。売上は納品のときに立っているため、入金のときに売上をもう一度書きません。入金は、売掛金が普通預金に変わっただけです。

未収入金・未払金との違いは、本業かどうか

後で受け取る・後で払う代金でも、本業の商品やサービスの売買なら売掛金・買掛金、それ以外は未収入金・未払金です。使わなくなった備品を売って代金があとで入るなら未収入金、事務用品を買って代金があとで出るなら未払金です。会社によっては別の科目名を使うため、自社の科目表も見ます。

「月末締め翌月末払い」の読み方

支払条件は、「締め日」と「支払日」の2つの言葉で書きます。

  • 締め日: 取引をひとまとめにして、請求の金額を確定する日です。
  • 支払日(支払期日): 代金を払う日です。

「月末締め翌月末払い」は、その月の1日から末日までの取引を月末で締め、翌月の末日に払うという意味です。「20日締め翌月10日払い」は、前月21日から当月20日までの取引を20日で締め、翌月の10日に払います。

書き方 締め日 1回の請求に入る取引 支払日
月末締め翌月末払い 毎月末日 1日から末日まで 翌月末日
月末締め翌々月10日払い 毎月末日 1日から末日まで 翌々月10日
20日締め翌月10日払い 毎月20日 前月21日から当月20日まで 翌月10日
25日締め当月末払い 毎月25日 前月26日から当月25日まで 同じ月の末日

「翌月」は、締め日の次の月です。20日締めでも、翌月払いは締めた月の次の月です。取引日が21日以降の分は、次の締め日(翌月20日)の請求に入るため、支払日も1か月遅れます。

支払サイトは、取引日によって待つ日数が変わります

支払サイトとは、代金を受け取る(払う)までの期間のことです。取引先との会話では「サイト45日」「60日サイト」といった言い方をします。数え始める日が会社や業界で違うため、契約書の文言で確かめます。ここでは、取引日(納品・検収の日)から支払日までの日数で数えます。

2026年10月の取引を、2つの条件に当てはめたものが次の図です。

2026年10月・11月・12月のカレンダーの図。月末締め翌月末払いは、10月1日の取引が11月30日払いで60日、10月15日が46日、10月31日が30日。20日締め翌月10日払いは、10月1日が11月10日払いで40日、10月20日が21日、10月21日は締め日が11月20日で12月10日払いの50日。
2026年10月の取引を月末締め翌月末払いと20日締め翌月10日払いに当てはめた待つ日数作成: 編集部 / 出典: 公正取引委員会 取適法テキスト(月単位の締切制度)をもとに編集部が計算
条件 取引日 締め日 支払日 待つ日数
月末締め翌月末払い 10月1日 10月31日 11月30日 60日
月末締め翌月末払い 10月15日 10月31日 11月30日 46日
月末締め翌月末払い 10月31日 10月31日 11月30日 30日
20日締め翌月10日払い 10月1日 10月20日 11月10日 40日
20日締め翌月10日払い 10月20日 10月20日 11月10日 21日
20日締め翌月10日払い 10月21日 11月20日 12月10日 50日

月末締め翌月末払いは、取引日が早いほど待つ日数が長く、1か月の中でおよそ30日から60日の幅があります。20日締め翌月10日払いは、20日の取引が21日、21日の取引が50日です。「サイト45日」のような言い方は目安にすぎず、実際に待つ日数は取引日ごとに違います。

入金予定を立てるときは、取引日ではなく締め日で組む

経理が資金繰りの予定を立てるときは、1件ずつの取引日ではなく、締め日ごとの請求額を、その支払日に置きます。月末に大きな売上を立てても、入金は翌月末まで変わりません。営業事務がこの点を営業担当に伝えておくと、売上と手元のお金のずれを説明しやすくなります。

支払日が土日祝日のときは、契約の定めに従います

支払日が土曜・日曜・祝日や、銀行の休業日に当たると、その日には振込ができません。たとえば、9月末締め翌月末払いの支払日は10月31日で、2026年は土曜日です。

扱いは、契約や取引基本契約書に書いてある内容で決まります。決め方は2つに分かれます。

決め方 2026年10月31日(土)の場合 気をつけること
前倒し(前営業日に払う) 10月30日(金)に払う 払う側は資金を1日早く用意する
後ろ倒し(翌営業日に払う) 11月2日(月)に払う 受け取る側は入金が2日遅れる

契約に何も書かれていないと、取引先と食い違いが起きます。新しく契約書や取引条件を作るときは、休日の扱いを1行入れておくと安心です。

取適法の対象なら、支払期日は受領日から60日以内です

2026年1月1日に下請法は取適法に変わり、対象の取引では、支払期日の決め方に法律の定めがあります。取適法の基本 下請法改正で変わった発注書の記載事項と支払期日60日に、対象の判定を詳しく載せています。ここでは、締め日と支払日に関わる点だけを見ます。以下は、e-Gov 法令検索と公正取引委員会・中小企業庁の資料で、2026年10月26日に確かめた内容です。

  • 支払期日は、検査をするかどうかを問わず、給付を受領した日から起算して60日以内で、できる限り短い期間内に定めます(法第3条)。公式のテキストによると、受領日を算入して数えます。
  • 月単位の締切制度では、「受領後60日以内」を「受領後2か月以内」として運用しています。「毎月末日納品締切、翌月末日支払」なら、6月1日に受領した分を7月31日(61日目)に払っても、問題としないと書かれています。月末締め翌月末払いが60日を超えて61日や62日になっても、そのこと自体は違反になりません。
  • 検収に日数がかかっても、60日の数え始めは受領日です。検査に必要な期間を見込んで、支払制度を決めます。
  • 手形を交付することは、支払遅延として禁止されています(法第5条第1項第2号)。期日に満額の金銭と引き換えにくい電子記録債権なども、同じ扱いです。

対象かどうかや契約の書き方で迷うときは、法務の担当か、公正取引委員会の相談窓口へ問い合わせます。

入金を確かめる段取り

売る側の営業事務・経理は、入金されたかどうかを、次の順で確かめます。

1 得意先別・期日別の残高一覧をつくる

請求書ごとに、得意先・請求日・支払期日・金額・入金済みかどうかを1行で並べます。会計ソフトに売掛金の補助元帳(得意先別の記録)があれば、そこから出せます。表計算ソフトで作る会社も多くあります。

売掛金の残高一覧の見本。山田商店220,000円(期日11月30日)、青空工業550,000円(本日期日)、東光設計165,000円(21日超過)、北原サービス330,000円(31日超過)、港トレーディング110,000円(61日超過)で合計1,375,000円。期日前と本日期日770,000円、1〜30日超過165,000円、31〜60日超過330,000円、61日以上超過110,000円に区切り、それぞれの動き方を示した。
売掛金の残高一覧の見本 得意先別・期日別に並べ、期日を過ぎた日数で区切る作成: 編集部 / 出典: 簿記の一般的な考え方(売掛金の年齢調べ・金額は架空の例)
列 書くこと
得意先 取引先の名前(得意先コードがあればそれも)
請求日・請求書番号 どの請求書の分かが分かるように
支払期日 休日の扱いを反映した、実際に入る予定の日
請求額・入金額・残高 一部入金があるときは、差額を残高に残す

月末には、この一覧の残高の合計が、総勘定元帳の売掛金の残高と同じになるかを確かめます。違えば、入金の記帳漏れ、請求の計上漏れ、得意先の取り違えを探します。

2 入金を消し込む

通帳(または入金のデータ)で入金を確かめ、一覧の該当する請求に入金の日と金額を書き込み、売掛金を減らします。これを消し込み(けしこみ)といいます。振込の名義は、会社名の略称やカナ表記で届くことが多く、請求書と結びつけるのに手間がかかります。請求書に振込名義の書き方(請求書番号を入れてもらうなど)を書いておくと、消し込みが楽になります。

3 入金額が請求額と違うときの扱い

よくある原因は次のとおりです。

原因 確かめること
振込手数料を引かれた 契約に、手数料の負担が書かれているか
一部だけ入金された 残りの支払予定を、得意先に確かめる
返品・値引きを差し引かれた 返品や値引きの処理が済んでいるか
二重に入金された 預かったお金として、返金の手続きを取る
複数の請求書がまとめて入金された 内訳を得意先に確かめる

振込手数料を引かれた例です。請求110,000円の取引で、振込手数料550円を引いた109,450円が入金されました。

扱い 借方 金額 貸方 金額
手数料をこちらが負担する(契約どおり) 普通預金 109,450 売掛金 110,000
支払手数料 550
手数料は相手の負担なので差額を請求する 普通預金 109,450 売掛金 109,450

手数料を負担する契約なら、差額を支払手数料にして、売掛金を110,000円全額消します。相手が負担する契約なら、売掛金は550円残るため、差額を請求します。どちらにするかは、契約に何と書いてあるかで決まります。迷ったら、勝手に処理せず、上司や経理責任者に確かめます。

4 期日を過ぎたら、順に連絡する

支払期日を過ぎても入金がなければ、まず通帳で入金を確かめ、請求書が相手に届いているかを確認します。それでも入金がないなら、メールか電話で連絡します。文例と段階の分け方は、催促メールの書き方 支払い・返信・提出物を角を立てずに求める段階別の例文にまとめています。

5 年齢調べで、長く残っている売掛金を見つける

売掛金を、期日を過ぎた日数で区切って集計する方法を、年齢調べ(売掛金の滞留の見方)といいます。区切りは「1〜30日」「31〜60日」「61日以上」などです。長く残っている売掛金ほど、回収できなくなるおそれが高まるため、毎月の確認で金額の多い順に見ます。回収できないおそれが出たら、上司や経理責任者に早めに報告し、貸倒れの処理は税理士に確かめます。

買掛金は、請求書・納品・支払予定表の3つで確かめます

買う側の経理は、請求書が届いたら、そのまま払わずに次の3点を照らします。

  1. 発注書: 頼んだ内容と単価
  2. 納品書・検収の記録: 実際に受け取った数量と日
  3. 請求書: 請求された金額と、締め日までの取引の範囲

3つの金額が合えば、買掛金に計上して、支払予定表に載せます。合わないときは、仕入先に問い合わせて、請求書を訂正してもらいます。

支払予定表は、支払日ごとに、仕入先・金額・請求書番号・振込の口座を並べた表です。月末に買掛金の残高と合わせます。休日にかかる支払日は、契約の前倒し・後ろ倒しの決めに合わせて、実際の振込日を書き入れておきます。取適法の対象の取引では、支払期日が受領日から60日以内に収まっているか、手形を使っていないか、振込手数料を引いていないかも、あわせて見ます。

月末に確かめること 売掛金と買掛金の点検表

「月末締め翌月末払い」の意味が、取引日と待つ日数の関係としてつかめれば、入金予定や支払予定の見通しが立ちます。手元の契約書の支払条件の欄を、取引先ごとに1回読み直してみると、締め日と支払日の組み合わせが見えてきます。

よくある質問

Q売掛金と未収入金は、どう違いますか。

A本業の商品やサービスを売った代金が売掛金、本業以外の取引の代金が未収入金です。たとえば、使わなくなった備品を売った代金はあとで受け取るなら未収入金になります。買う側の買掛金と未払金も、同じ分け方です。

Q締め日と支払日は、同じ月に来ることがありますか。

Aあります。「10日締め当月20日払い」のように、締め日と同じ月の中に支払日を置く取り決めもあります。支払日を何か月後に置くかは、取引先との契約で決めます。

Q支払日が土曜日や日曜日のときは、いつ払えばよいですか。

A契約に定めがあれば、それに従います。前の営業日に払う前倒しと、次の営業日に払う後ろ倒しがあります。定めがないと、取引先と食い違いやすいため、決めておくほうが安心です。取適法の対象の取引は、後ろ倒しの条件が決まっています。

Q期日を過ぎても入金がないときは、すぐ催促してよいですか。

A先に、通帳で入金を確認し、請求書が相手に届いているかを確かめます。そのうえで連絡します。入金の確認漏れや請求書の不達が原因のことも多いためです。文例は催促メールの記事にあります。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月26日)

執筆

ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の資料・公的な統計などの一次情報を調べて、バックオフィスの仕事・ビジネスマナー・会社のしくみの解説記事と図解を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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