年末年始は、取引先に送るメールが増える時期です。年末の挨拶、休業のお知らせ、年始の挨拶は、送る時期も書く中身も少しずつ違います。この記事では、2026年の年末から2027年の年始の暦を確かめたうえで、いつ・誰に・どんな件名で送るかを、そのまま使える文例8つでまとめました。
2026年の年末と2027年の年始の暦 まず曜日を確かめる
挨拶のメールを書く前に、自社の休業期間と曜日を確かめます。2026年の12月28日は月曜日、2027年の1月4日も月曜日です。
| 日付 |
曜日 |
国の行政機関 |
銀行 |
| 2026年12月26日・27日 |
土・日 |
休日 |
休日 |
| 12月28日 |
月 |
年内最後の執務日 |
営業日 |
| 12月29日・30日 |
火・水 |
休日 |
営業日(30日が年内最後) |
| 12月31日 |
木 |
休日 |
休日 |
| 2027年1月1日 |
金 |
休日(元日) |
休日 |
| 1月2日・3日 |
土・日 |
休日 |
休日 |
| 1月4日 |
月 |
年始の最初の執務日 |
年始の最初の営業日 |
| 1月11日 |
月 |
休日(成人の日) |
休日 |
国の行政機関は、行政機関の休日に関する法律で、土日・祝日と12月29日から翌年1月3日までが休日です。執務は原則として行わないので、官公庁の窓口は12月28日(月)まで、年明けは1月4日(月)からが基本です。都道府県や市区町村の休日は、地方自治法にもとづき条例で決まります。
銀行は、銀行法施行令第5条で、土曜・祝日と12月31日から1月3日までが休日です(日曜は銀行法で休日)。支払日がこの休日に当たるときの扱いは、取引先との取り決めを確かめます。祝日は内閣府の資料で確かめました(2026年10月19日時点)。
会社の休業日は、会社ごとに違います。就業規則や会社のカレンダーで確かめ、社内で決まってから取引先に知らせます。この記事の文例は、12月29日(火)から1月3日(日)まで休む会社の例です。
いつ・誰に送るか 12月から1月の流れ
年末年始の挨拶メールに、送る日の公的な決まりはありません。マナーは慣習なので、ここでの時期は一般的な目安です。業界や会社の習わしがあれば、そちらに合わせます。
年末年始の挨拶メールを送る時期の流れ。2026年12月から2027年1月の暦に当てはめた例作成: 編集部 / もとの資料: 行政機関の休日に関する法律・銀行法施行令・内閣府「国民の祝日について」ほか
| 時期(2026年から2027年の例) |
送るもの・すること |
相手 |
| 12月上旬から中旬 |
休業のお知らせ |
取引先全体(BCC)・自社のサイト |
| 12月23日(水)から28日(月) |
年末の挨拶 |
担当の取引先へ1社ずつ |
| 仕事納め 12月28日(月) |
自動応答の設定・社内の挨拶 |
社外(自動)・社内 |
| 休業中 12月29日(火)から1月3日(日) |
自動応答が返る・当番が急ぎの電話を受ける |
届いたメールの送り主 |
| 仕事始め 1月4日(月) |
自動応答を止め、届いた用件に返事 |
社外・社内 |
| 1月4日(月)から7日(木)ごろ |
年始の挨拶 |
担当の取引先(地域により15日(金)ごろまで) |
休業のお知らせは、挨拶というより業務の連絡です。最終の受付日の1〜2週間前には届くように送ると、相手が予定を立てやすくなります。
年末の挨拶は、一般的には仕事納めの数日前から当日に送ります。相手が先に休みに入るなら、その前に届くようにします。
年始の挨拶は、一般的には仕事始めの日から松の内のうちに送ります。松の内は、正月の門松を飾っておく期間です。国立国会図書館のレファレンス協同データベースにある東京都江戸東京博物館 図書室の回答は、門松を外す日は所により違い、1月7日や15日が多いと紹介しています。
相手の地域の習わしが分からなければ、1月7日ごろまでを目安にします。それより後は「あけましておめでとうございます」を使わず、「本年もよろしくお願いいたします」を添えます。
件名と中身の早見表
年末年始の挨拶メール8通の件名と中身の早見表。いつ・宛先・書くこと作成: 編集部 / もとの資料: 文化庁「敬語の指針」「公用文作成の考え方」・個人情報保護委員会「漏えい等の対応とお役立ち資料」
| メール |
いつ |
宛先 |
件名の例 |
書くこと |
| 年末の挨拶(取引先) |
仕事納めの数日前から当日 |
TO・1社ずつ |
年末のご挨拶(株式会社〇〇 山田) |
1年のお礼・休業期間・年明けの営業開始日 |
| 本年のお礼(お世話になった担当者) |
仕事納めの数日前から当日 |
TO・1人ずつ |
本年のお礼(株式会社〇〇 山田) |
その年の出来事を1つ挙げたお礼・来年のお願い |
| 休業のお知らせ |
12月上旬から中旬 |
BCC・宛名は「お取引先各位」 |
年末年始休業のお知らせ(株式会社〇〇) |
休業期間・受付と発送の締め切り・請求・急ぎの窓口 |
| 自社のサイトのお知らせ |
休業のお知らせと同じころ |
お知らせの欄 |
年末年始休業のお知らせ |
休業期間・受付の締め切り・休業中の問い合わせの扱い |
| 自動応答 |
仕事納めの日に設定 |
休業中に届いたメールの送り主 |
年末年始休業のお知らせ(自動応答) |
休業期間・返事を始める日・急ぎの窓口 |
| 年始の挨拶 |
仕事始めから1月7日ごろ |
TO・1社ずつ(多いときはBCC) |
新年のご挨拶(株式会社〇〇 山田) |
年始の挨拶・旧年のお礼・営業開始日・本年のお願い |
| 喪中の相手への年始 |
仕事始めから1月7日ごろ |
TO・個別(一斉の宛先から外す) |
年始のご挨拶(株式会社〇〇 山田) |
祝う言葉を使わない・旧年のお礼・本年のお願い |
| 社内の仕事納め |
仕事納めの日 |
部署のリストなど |
仕事納めのご挨拶(営業部 山田) |
1年のお礼・年明けの出社日・自動応答と当番 |
文化庁「公用文作成の考え方」は、標題で主題と文書の性格を示すよう勧めています。件名も「年末のご挨拶」「休業のお知らせ」と用件を先に書き、似た件名が並ぶ時期なので会社名と名前を添えます。宛名・署名やTO・CC・BCCの使い分けは、ビジネスメールの書き方 件名・宛名・結びとCC・BCCの使い分けにまとめています。
年末の挨拶メールの文例
取引先へ(休業期間を添えて)
担当している取引先には、1社ずつTOで送ります。休業期間と年明けの営業開始日を添えておくと、挨拶と連絡が1通で済みます。
とくにお世話になった担当者へ
1年を通して一緒に仕事をした担当者には、短い個別のお礼を送ることもあります。その年の出来事を1つ挙げると、決まり文句だけのメールより気持ちが伝わります。
1月1日付の異動や担当の交代がある人は、異動の挨拶を別に送ります。順番は異動の挨拶メール 社内・取引先への例文と送る時期、後任紹介と着任の挨拶にまとめています。
年末年始の休業のお知らせ 書くことと文例
休業のお知らせは、相手が年内の仕事の段取りを組むための連絡です。書く項目を先に決め、メール・自社のサイト・自動応答で同じ中身にそろえます。
| 書くこと |
なぜ書くか |
| 休業期間(曜日つき) |
曜日があると読み違いが減る |
| 年内の最終の受付・発送 |
相手が発注の日を決められる |
| 請求・支払い |
年をまたぐ経理の予定が立つ |
| 休業中の問い合わせの扱い |
返事が来ない理由が分かる |
| 急ぎの連絡先 |
止められない用件の行き先になる |
締め切りは「年内早めに」でなく、日付と時刻で書きます。「公用文作成の考え方」も、「早めに」を「1週間以内(5月14日正午まで)に」と書き直す例を挙げています。
急ぎの連絡先は、休業中に誰が受けるかを決めてから書きます。個人の携帯電話の番号を書くかどうかは、会社の決まりに従います。請求書を郵送する会社は、日本郵便が毎年出す祝日などの配達の案内で、年明けの配達日も確かめます。
自社のサイトに載せるお知らせ
サイトのお知らせは、メールを受け取っていない人も見ます。メールと同じ項目を短く載せます。
休業中の自動応答の書き方
自動応答は、休業中に届いたメールへ、決まった文を自動で返す機能です。休業期間・返事を始める日・急ぎの連絡先の3つを短く書きます。
設定は仕事納めの日に、開始と終わりの日時を入れて行います。終わりの日時があれば、止め忘れても休み明けに同じ文が返り続けません。社外にも返すかは、会社の決まりに従います。
年始の挨拶メールの文例
休み中に届いた用件への返事を先に済ませてから送ると、用件の返事が遅れません。
用件があるときは、挨拶に混ぜず別のメールにすると、相手が件名で探せます。「新年あけまして」は意味が重なると気にする人もいるので、迷うときは「あけましておめでとうございます」にしておきます。
喪中の相手に送る年始のメール
喪中は、身内を亡くした人が一定の期間、祝い事を控えることです。喪中と分かっている相手には、一般的には「おめでとうございます」などの祝う言葉を使わずに年始の挨拶をします。公的な決まりではなく慣習です。
取引先の担当者の喪中は、知らされていないことも多いものです。分かっている相手は一斉の宛先から外し、この書き方で個別に送ります。
社内向けの仕事納めの挨拶
社内では、仕事納めの日に部署へ短い挨拶を送ることがあります。年明けの予定と休業中の連絡の決まりを添えると、休み明けにすぐ動けます。
送る前のチェックリスト
今日からできること
- 会社の休業期間と、年内の最終の受付・発送・請求の日を、総務や上司に確かめる。
- 主な取引先の休業期間を、12月までのやり取りの中で聞いておく。
- 送る相手の一覧を作り、1社ずつ送る相手とBCCで一斉に送る相手に分ける。喪中と分かっている相手には印を付ける。
- この記事の文例を下書きに入れ、日付と名前を差し替えておく。
- 自動応答の文を用意し、仕事納めの日に設定する予定を予定表に入れる。