本文へ移動
ベンチャー・スピリット!VENTURE SPIRIT

マナーMANNERS

断りメールの書き方 依頼・見積・営業を断るときの例文と理由の伝え方

取引の依頼、相見積もりの不採用、営業、協賛、会合の誘いを断るメールを、件名つきの例文で説明します。結論をお礼の次に置く組み立て、言える理由の型、関係を続ける一文、返信を求めない結び、電話が先の場面までまとめました。

公開 約14分ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆チェック済み
コメント
文字
断りメールの書き方 依頼・見積・営業を断るときの例文と理由の伝え方

この記事でわかること

  • 断りメールを、件名・お礼・結論・理由・代わりの案・結びの順に組み立て、結論をお礼の次の文に置く理由を文例で確かめられます。
  • 相見積もり、仕事の依頼、営業、協賛、会合の誘いの場面別に、件名と本文をそのまま使える形で載せています。
  • 言える理由の型、関係を続ける一文と続けない言い方の違い、返信不要の結び、再提案への返し方、電話で先に伝える場面が分かります。
対象営業事務総務実務

同じ依頼を断る2通のメールを並べます。事実はどちらも同じで、どちらも丁寧です。違うのは、断りの結論がどこにあるかだけです。

1通目は、3文目まで読まないと断りだと分かりません。その間、読み手は「検討してくれているのだから、受けてもらえるのだろう」と期待します。2通目は2文目で結論が分かり、相手はすぐに別の会社へ依頼を出せます。断りのメールの目的は、相手が次の手を打てるように、早く正確に伝えることです。断る側が迷うのは、結論を置く場所、理由の書き方、結びの一文の3つです。順に、場面別の文例とあわせて見ていきます。

断りメールは、お礼の次の文で結論を書く

断りのメールは、次の6つの部分で組み立てます。順番は固定でかまいません。迷うのは、結論を置く場所と、理由と代わりの案をどこまで書くかです。

図解。断りメールは件名、お礼、結論、理由、代わりの案・今後、結びの6つをこの順に書く。件名は断りと分かるものにし、結論はお礼の次の文で言い切る。理由は事実を1〜2文で、相手の落ち度と他社の情報は書かない。結論がお礼の次の文にあると2文目までで断りと分かり、経緯のあとだと期待を持たせる。理由は、社内の方針・予算の枠・時期・先約など変えられない事柄と、金額・納期・仕様など再提案を呼ぶ変えられる事柄に分かれる。
断りメールの6つの部分と、結論を置く位置・理由の種類作成: 編集部 / 出典: ベンチャー・スピリット!編集部
順番 部分 書くこと
1 件名 用件の種類と、断りであること
2 お礼 依頼・提案・見積もりの手間への感謝。お礼の中身を具体的に
3 結論 「お受けできません」「見送ります」と言い切る(1文)
4 理由 言える範囲で、1〜2文
5 代わりの案・今後 時期をずらせば受けられる、今後の連絡の希望など
6 結び 関係を続けるか、返信が要るかを示して終える

結論は、お礼の直後に置く

お礼のあとに、すぐ結論を書きます。「検討の結果」「社内で協議しました」といった経緯を先に並べると、相手は結果を待たされます。経緯が必要なら、結論と理由のあとに短く足します。

「ありがたいお話ですが」のようなクッション言葉は、お礼と結論のつなぎに1つだけ使います。言い回しの種類はクッション言葉の一覧 恐れ入りますが・お手数ですがなど場面別の言い回しにあります。重ねすぎて、断りなのか分からない文にはしません。

件名には、断りであることを入れる

件名を見ただけで、開く前に結果が分かるほうが、相手は心の準備ができます。結果を伏せた件名は、かえって期待を持たせます。ただし、「お断り」は強い語なので、「お受けできません」「見送り」「結果のご連絡」を使います。

件名の例です。

  • 依頼を断る: 【ご依頼の件】今回はお引き受けできません
  • 見積もりの不採用: 【お見積り結果のご連絡】〇〇業務の件
  • 営業を断る: Re: 〇〇サービスのご案内(今回は見送ります)
  • 会合の欠席: 【ご案内への回答】〇月〇日の懇親会は欠席いたします

「お見積りの件」「ご依頼について」のように、返事の中身が分からない件名は避けます。

理由は全部書かなくてよい 言える理由の型

断る理由は、本当のことを全部書く必要はありません。たとえば相手の品質に不安がある、担当者と合わなかったという理由は、書けば相手を傷つけますし、書かなくても断りは成り立ちます。ただし、書いた理由は事実でなければなりません。

言いやすい理由の型

言える範囲の理由は、おおよそ次の5つに分かれます。

理由の型 文の例 向いている場面
時期・体制 現在の受注状況では、ご希望の納期に対応する人員を確保できません 繁忙で、本当に手が足りないとき
社内の方針 社内の方針により、この分野の案件はお受けしておりません 会社として決まった線があるとき
予算 今期の予算の範囲では、ご提示の条件に届きません 費用がかかる提案・協賛・広告
専門外 弊社の得意とする範囲から外れており、ご期待に沿う仕事ができません 依頼内容が事業と合わないとき
日程 当日は先約があり、出席できません 会合・イベントの誘い

どれも相手の欠点には触れず、「自社の事情」として書いています。

理由が長いほど、再提案を呼ぶ

理由を詳しく書くほど、丁寧に見えます。しかし理由には、相手が変えられるものと、変えられないものがあります。

  • 相手が変えられる理由: 金額、納期、仕様。書くと「では金額を下げます」「納期をずらします」と再提案が来る
  • 相手が変えられない理由: 社内の方針、年度の予算の枠、時期、先約。書くと、交渉の余地が閉じる

再提案を受ける気があるなら、変えられる理由を正直に書きます。受ける気がないなら、変えられない理由を、事実のとおりに書きます。受ける気がないのに「金額が合わない」とだけ書くと、金額を下げた再提案が届き、もう一度断る手間が増えます。

本当の理由を言いたくないときは、嘘をつかずに、理由を省きます。「諸般の事情により、今回は見送ります」なら、嘘にはなりません。

場面別の文例

文例の〇〇は相手の会社・担当者の名前、□□は自社の名前です。

相見積もりで不採用を伝える

相見積もりの不採用では、他社の金額や社名は書かず、「複数の会社から提案をいただき、検討しました」までにとどめます。見積書や提案書を作ってもらった手間には、具体的にお礼を言います。次の機会への一文は、本当に今後も声をかける気があるときだけ書きます。

金額が決め手のときは、相手の金額が高いと責めず、「自社の予算の範囲」を主語にします。ただし、金額を理由にすると、値下げの再提案が来ることがあります。値引きで決まる話ではないなら、「今期の予算の枠」と書いて、動かせない事情だと伝えます。

「不足があったわけではありません」の一文は、事実のときだけ書きます。総合して決めたときは、金額の文のかわりに、「納期、費用、保守の条件などを総合して判断したもので、詳細は控えます」と書きます。

「どこが足りなかったのか」と聞かれたら、こちらの要件との差(納期の希望に届かなかったなど)までを答えます。他社の提案内容は答えません。

取引・仕事の依頼を断る

依頼を断る理由は、繁忙・社内の方針・条件が合わない、の3つが中心です。繁忙のときは、時期をずらせば受けられるのかどうかを書くと、相手が次の手を決められます。

「申し訳ございません」は、断りに添える礼儀の一言です。1通に1回までにします。重ねると、自社に落ち度があるように読めます。

社内の方針と条件の場合は、結論と理由の2文を差し替えれば足ります。

理由 結論と理由の2文
社内の方針 今回のご依頼は、お受けできません。社内の方針で、この分野の案件はお引き受けしておりません。
条件が合わない 今回のご依頼は、お受けできません。ご提示の単価と納期では、品質を保てる体制を組めないためです。

代わりの案として他社を紹介するときは、紹介先の了解を得てからにします。

営業・売り込みを断る

営業への返事は、「今回は見送るが、情報は欲しい」のか、「今後の連絡を控えてほしい」のかで書き方が変わります。先に、自社がどちらなのかを決めます。情報が欲しいときは、見送りの結論と、今後の連絡の宛先を書きます。

「改めて資料を拝見したい」と書くと、相手は定期的に連絡をくれます。検討する可能性が本当にないなら、次の型にします。今後の連絡を控えてほしいときは、理由を書かず、短く書きます。

広告や宣伝のメールについては、特定電子メール法が、送らないでほしいという通知を受けた送信者は、その意思に反して送ってはならないと定めています(第3条第3項)。伝えた日付と宛先は、記録に残します。受け付ける連絡の範囲を決めたり、問い合わせフォームに営業お断りの文を置いたりする方法は、問い合わせフォームの営業メール対策 受け付ける・分ける・断るの決め方と文面に載せています。

協賛・寄付・広告掲載の依頼を断る

協賛・寄付・広告の依頼は、会社として決めた基準で判断します。断る理由は、予算の枠と社内の基準にすると、相手の活動の価値を否定せずに済みます。趣旨への理解を一言書くと、角が立ちません。

「共感しております」と最後の一文は、そのとおりのときだけ書きます。毎年の依頼を止めたいときは、最後の一文のかわりに「今後のご案内は不要です」と書きます。

会合・イベントの誘いを断る(社外)

懇親会やセミナーは、幹事が人数で会場や料理を決めます。出欠は期限より前に返し、欠席の理由は日程の都合だけで足ります。

「先約があり」と書いてよいのは、実際に先約があるときだけです。後日、同じ日に別の場所にいたことが分かると、信用に響きます。「都合がつかず」なら、嘘になりません。

採用の応募者に不採用を伝える

応募者への不採用の連絡は、人事で扱う別の型なので、短い例を1つだけ載せます。応募書類の扱いは会社の規程に合わせ、不採用の理由は、ふつう書きません。

関係を続けたいときの一文と、続ける気がないときの言い方

「またの機会に」は、断りの定番の結びです。しかし、続ける気がないのにこれを書くと、相手は次の機会を待ちます。続ける気があるのか、ないのかによって、結びの言葉を選び分けます。

関係を続けたいとき 続ける気がないとき
結びの一文 条件が合うときには、ぜひご一緒させてください 今後のご案内は、お控えください
避ける言い方 「また機会があれば」だけの曖昧な一文 「またの機会に」「前向きに検討します」

続けたいときの一文は、時期や条件を1つ添えると、社交辞令ではなく、本気の言葉として伝わります。「来期、予算が決まりましたら、改めてご相談させてください」なら、相手は春に連絡すればよいと分かります。

続ける気がないときは、「理由+今後の連絡の希望」を短く書きます。冷たく見えることを避けようと、「またの機会に」を足すのは逆効果です。相手は時間をかけて再提案をし、また断られることになります。

表形式の早見表。相見積もりの不採用、仕事の依頼、営業、協賛・寄付・広告、会合、採用の応募者の6場面ごとに、言える理由の型、関係を続けたいときの一文、続ける気がないときの言い方、結びの返信の扱いを並べ、下に送る時期と電話が先の場面を載せる。
場面別の早見表。理由の型・関係を続ける一文・結び作成: 編集部 / 出典: ベンチャー・スピリット!編集部

上の図に、場面ごとの理由の型と、関係を続けるとき・続けないときの結びをまとめました。

返信を求めない結びと、断ったあとに再提案が来たとき

断りのメールは、相手に返事を書かせないのがふつうです。相手の手間を省くため、結びに「返信不要」を一言添えます。

結びの言い方は、「お返事には及びません」(書き言葉で丁寧)、「ご返信は不要です」(事務的ではっきり)、「お返事はお気づかいなく」(目上や親しい取引先に柔らかく)などがあります。

ただし、返信が要るときは、「返信不要」と書きません。たとえば、日程をずらして受けられると提案したあとなら、相手の返事が必要です。「納期を動かせるようでしたら、ご連絡ください」と、返信の条件を書きます。

再提案が来たとき

断ったあとに、「金額を下げました」「納期を延ばしました」という再提案が届くことがあります。返し方は、条件が変わって本当に検討できるのかどうかで分かれます。

検討できるときは、前の返事を訂正する形で、率直に書きます。「前回は見送るとお伝えしましたが、条件が変わったため、改めて社内で検討します。結果は〇月〇日までにご連絡します」のように、結果を返す日を添えます。

検討できないときは、前と同じ結論を、前より短く繰り返します。詳しく説明し直すと、また再提案が届くきっかけになるからです。

送る時期は、決まったら早く 電話が先の場面もある

断りのメールは、決まったらすぐ送ります。相手は返事を待って、他の手配を止めていることがあります。依頼は当日か翌営業日、見積もりの結果は約束した日までに送るのが一般的な目安です。

  • 見積もりや選考の結果は、案内した日までに送る。遅れるなら期日の前に、「結果は〇日になります」と中間の連絡を入れる
  • 会合の出欠は、案内の回答期限の前に送る
  • 営業への返事に期限はなく、急がなくてよい

遅れて断るほど、相手が次の手配に使える時間は減ります。「そろそろ返事をしなければ」と思いながら先送りすると、相手から催促が来ます。催促の側に回る場合の書き方は、催促メールの書き方 支払い・返信・提出物を角を立てずに求める段階別の例文にあります。

電話で先に伝える場面

次のどれかに当てはまるときは、メールの前に電話で伝えます。メールだけで断ると、冷たい印象や、軽く扱われた印象を残すことがあります。

  • 長年の取引先や、紹介者のいる相手の依頼を断るとき
  • 相手が、断られると事業の計画に影響する依頼をしていたとき(継続していた発注を見送る、など)
  • 相手の担当者が、社内の上司にすでに話を通していたとき

電話でも、用件を先に言います。「先日いただいた〇〇のご依頼の件ですが、今回はお引き受けできない結果になりました」と切り出し、理由を1〜2文で伝えます。電話のあとは、結論・理由・今後の連絡の希望を短くメールに残します。「聞いていない」という行き違いを防ぐためです。

断りの1通を送る前の確認表

送信する前に、相手の側から1回読み直します。2文目までで断りと分かり、次に何をすればよいかが分かれば、よい断りメールです。

結論を先に伝え、理由は事実だけを短く書き、結びで関係の先を決めておけば、相手を待たせずに済みます。

よくある質問

Q断る理由は、本当のことを全部書かなければいけませんか。

A全部書く必要はありません。ただし、書いた理由は事実にします。言いにくいときは「諸般の事情により」と省けば、嘘になりません。相手の落ち度や他社の金額は書きません。

Q相見積もりで不採用にしたとき、理由を聞かれたら答えてよいですか。

A自社の要件との差(納期の希望に届かなかったなど)までは答えられます。他社の社名・金額・提案内容は、何を聞かれても答えません。総合して決めたときは「詳細は控えます」と返します。

Q「前向きに検討します」は、断りの言い方として使えますか。

A避けます。断るつもりで書いても、相手には見込みがあると読まれます。断ると決めたら「お受けできません」「見送ります」と書き、決めかねているなら「〇日までに返事をします」と伝えます。

Qメールと電話のどちらで先に断るべきですか。

A長年の取引先、紹介者のいる相手、断られると相手の計画に響く依頼は、電話が先です。そのあとに内容をメールで残します。営業や一斉の案内への返事は、メールで足ります。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月26日)

執筆

ベンチャー・スピリット!編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の資料・公的な統計などの一次情報を調べて、バックオフィスの仕事・ビジネスマナー・会社のしくみの解説記事と図解を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

役に立ったら、保存・いいね・共有をお願いします

コメントを読み込んでいます