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高齢者の就業率26.0%、65歳以上の就業者数943万人の推移と働き方

2025年の65歳以上の就業者は943万人で22年連続の増加、就業率は26.0%です。総務省の労働力調査から、年代別の就業率、男女別の人数、雇用形態、業種の10年の変化を追い、人事や総務が自社の数字と比べるときの見方まで確認できます。

公開 更新 約6分執筆・監修:佐々木 航人が監修しながらAIを活用して執筆
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高齢者の就業率26.0%、65歳以上の就業者数943万人の推移と働き方

この記事でわかること

  • 65歳以上の就業者は943万人で22年連続の増加。働く人の13.8%を占める
  • 就業率は65〜69歳が54.5%、70〜74歳が36.2%、75歳以上が12.6%で、どれも過去最高
  • 雇われて働く586万人の76.1%は非正規。社員と比べるなら雇用者の約10%が目安
対象人事実務

2025年の65歳以上の就業者は943万人で、22年連続で増えて過去最多になりました。働く人全体の13.8%、およそ7人に1人です。65歳以上の人口に占める就業者の割合(就業率)は26.0%で、65〜69歳だけを見ると54.5%と半数を超えています1。シニアの活用を考えるなら、「65歳以上」でひとまとめにせず、年代と働き方に分けて自社の数字と並べてみましょう。

65歳以上の年代別の就業率の折れ線グラフ。2015年から2025年で、65〜69歳は41.5%から54.5%、70〜74歳は24.9%から36.2%、65歳以上の全体は21.7%から26.0%、75歳以上は8.3%から12.6%に上がった。年代別はどれも過去最高で、全体は10年で4.3ポイントの上昇。26.0%より年代別の数字で考える。
65歳以上の年代別の就業率の推移(2015年〜2025年)作成: 編集部 / 出典: 総務省統計局

65歳以上の就業者数は、10年で211万人増えた

10年前の2015年は732万人でした。増えた211万人の内訳は女性が112万人、男性が99万人で、女性のほうが多く増えています(編集部の計算)1。

年 65歳以上の就業者 うち男性 うち女性 就業者全体に占める割合
2015年 732万人 443万人 289万人 11.4%
2017年 806万人 483万人 323万人 12.3%
2019年 890万人 529万人 360万人 13.2%
2021年 909万人 536万人 373万人 13.5%
2023年 914万人 534万人 380万人 13.5%
2024年 930万人 538万人 391万人 13.7%
2025年 943万人 542万人 401万人 13.8%

増え方は一定ではありません。2015年から2019年は年に平均40万人ほど増えましたが、2019年から2023年は平均6万人ほどに鈍りました。2024年は16万人、2025年は13万人の増加で、また少し勢いが戻っています(編集部の計算)。

人口が増えたから、とも言い切れません。2026年9月15日現在の推計で、65歳以上の人口は3,624万人と、前年より2万人しか増えていないからです2。人口の伸びが鈍っても働く人が増えるのは、働く割合そのものが上がっているためと読めます(編集部の見立て)。

仕事を探している人まで含めた労働力人口では、65歳以上は2015年の746万人から2025年の960万人に増えました。労働力人口全体の7,004万人のうち、約13.7%です3。就業者との差の約17万人が、仕事を探している65歳以上という計算になります(編集部の計算)。

就業率は、年代で大きく違う

65〜69歳の就業率は、10年で41.5%から54.5%へ13.0ポイント上がりました。70〜74歳も24.9%から36.2%へ、11.3ポイントの上昇です。75歳以上は8.3%から12.6%で、伸びはゆるやかです。どの年代も、比較できる統計が残る年以降で最も高い水準です1。

一方、65歳以上全体は21.7%から26.0%で、4.3ポイントしか上がっていません。65〜74歳より伸びが小さく見えるのは、就業率の低い75歳以上の人が増えて、全体の数字を下げているからでしょう(編集部の見立て)。採用や再雇用を考えるときは、「26.0%」より年代別の数字のほうが役に立ちます。

海外と比べても、日本は高いほうです。2025年の65歳以上の就業率は、韓国が39.5%、日本が26.0%、アメリカが18.4%、カナダが14.6%、イギリスが12.7%、ドイツが10.2%でした1。

雇われて働く人の76.1%は非正規

働き方の内訳も見ておきましょう。65歳以上の就業者のうち、役員を除く雇用者が586万人で62.7%、自営業主と家族従業者が239万人で25.6%、会社などの役員が109万人で11.7%です1。

65歳以上の就業者943万人の内訳の横棒グラフ。割合は内訳の合計に占める割合。働き方は、役員を除く雇用者が586万人で62.7%、自営業主・家族従業者が239万人で25.6%、会社などの役員が109万人で11.7%。雇用者586万人の雇用形態は、パート・アルバイトが309万人で52.7%、その他の非正規が137万人で23.4%、正規が140万人で23.9%。非正規は446万人で76.1%を占める。
65歳以上の就業者の働き方と雇用形態(2025年)作成: 編集部 / 出典: 総務省統計局

雇用者の586万人では、正規が140万人、非正規が446万人で、非正規が76.1%を占めます。パート・アルバイトだけで309万人です1。

この10年で増えたのは、非正規が178万人、正規が47万人でした。非正規の増加のうち、70〜74歳が76万人、75歳以上が71万人で、大半を70歳以上が占めます。65〜69歳は32万人の増加です。ただ、正規も各年代で15万人前後増えていて、65歳を過ぎて正規で働く人も少しずつ増えています1。

人数が多いのは小売と医療・福祉

業種別では、人数と割合で顔ぶれが変わります1。

順位 65歳以上の就業者が多い業種 就業者に占める65歳以上の割合が高い業種
1 卸売業、小売業(131万人) 農業、林業(50.6%)
2 医療、福祉(122万人) 不動産業、物品賃貸業(29.0%)
3 サービス業(他に分類されないもの)(108万人) サービス業(他に分類されないもの)(22.4%)
4 農業、林業(88万人) 生活関連サービス業、娯楽業(18.7%)

全体の13.8%と比べて自社の業種がどちらに寄っているかを見ると、社内で説明するときの材料になります。

明るいオフィスのテーブルで、紺のジャケットの女性と白髪の年配の女性が、紙を前に話し合っているイラスト。
再雇用のあとの働き方は、本人と紙を見ながら話し合う(イメージ)イラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)

人事や総務が自社と比べるときの見方

13.8%は、自営業の人や役員も含めた数字です。社員の年齢構成と比べるなら、役員を除く雇用者で見るほうが近くなります。雇用者は全体で5,837万人、そのうち65歳以上は586万人なので、約10.0%です(編集部の計算)3。

この割合より高いか低いかで、良し悪しが決まるわけではありません。業種や規模で事情は違います。ただ、年代ごとの人数を並べると、5年後に何人が65歳や70歳を超えるかが見えてきて、制度を見直す時期を決めやすくなります(編集部の見立て)。

数字を見たら、次の3つにつなげましょう。

自社で確認すること

  1. 65歳以上の社員の割合を出し、雇用者全体の約10.0%と比べたか
  2. 65〜69歳、70〜74歳、75歳以上に分けて人数を出したか
  3. 5年後にそれぞれの年代へ入る人数を見たか
  4. 雇用形態ごとの人数と、再雇用のあとの仕事と賃金を説明できるか
  5. 70歳までの就業確保の措置を検討したか
  6. 高年齢者の労災を防ぐ指針に沿って、職場の点検を始めたか

この記事の数字は、総務省統計局が2026年9月20日に公表した統計トピックスNo.149と、労働力調査の2025年平均の結果を、2026年11月5日に確認したものです。労働力調査は標本調査で、内訳の合計は四捨五入の関係で合計と一致しないことがあります。

注

  1. 総務省統計局「統計トピックスNo.149」Ⅱ 高齢者の就業。海外の値はOECD.Statによる ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8

  2. 総務省統計局「統計トピックスNo.149」Ⅰ 高齢者の人口 ↩

  3. 総務省統計局「労働力調査(基本集計)2025年平均結果の概要」表Ⅰ-1、役員を除く雇用者の表 ↩ ↩2

  4. 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律第9条、第10条の2 ↩

  5. 労働安全衛生法第62条の2、厚生労働省「高年齢者の労働災害防止のための指針」(令和8年2月10日公示、4月1日適用) ↩

  6. 厚生労働省「労働災害発生状況」令和7年の確定値 ↩

よくある質問

Q高齢者の就業率は何%ですか?

A2025年の65歳以上の就業率は26.0%です。年代別では65〜69歳が54.5%、70〜74歳が36.2%、75歳以上が12.6%で、いずれも過去最高です。

Q就業者数と労働力人口は何が違いますか?

A労働力人口は、就業者に仕事を探している完全失業者を足した数です。2025年の65歳以上は、就業者が943万人、労働力人口が960万人です。

Q高齢者の就業者はいつから増えていますか?

A2004年以降、22年連続で前年より増えています。2025年の943万人は、比較できる1968年以降で最も多い人数です。

出典・参考

この記事は、人が監修しながらAIを活用して執筆しました。執筆と監修は佐々木 航が担当し、公開した後も人が内容を確認しています。

執筆・監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

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